幼少期5
あれから早くも3年の月日が経ちました。
私、マナベル・シュレンダーは6歳になりました!
で、す、が、未だにパパには会った事がないです。
え?パパ?
何それ美味しーの?
ママンに聞いても「今忙しいみたいだから、もう少し待ってあげてねー」って言ってばっかり!
私は発達が遅い子だったみたいで、完全に喋れるようになったのは4歳。
この世界の言語は2歳で理解してたのにねー?
ちなみにママン?
「初めてパパは?」って聞いてから2年程経つのですが、パパはまだ忙しいのですかねぇ?
もしくは、娘のことなんぞどうでもいい系ですか!?
うわー、最悪かよ。
ママンやメイドさんにばっか子供のこと押し付けてさ?
────なーんて、最近はちょっと気を抜くと被害妄想が膨らんでいかんね、やれやれ。
とか、考えていたら。
「マナ、あっちに蝶々いたよ!」
「ほんと!?」
「うん!捕まえよ!」
そういって犬(狼らしい)モードで走り出すハンス。
「あ、待ってー」
私はハンスのあとを追いかけた。
ここは屋敷の庭。
ママン達は建物の近くでティータイム。
パパの話しちゃったけど、私は正直どうでもいい。
だって、今の生活が1番楽しくて、大切だから。
ありがとうございましたm(_ _)m