第十七話 恋能愛熊の変態
第十七話 恋能愛熊の変態
「やあ田辺坂理沙ちゃん!! おはよおっぱい!!」
「げっ」
「? 理沙~この人誰~?」
「キミは宇佐イオンちゃんだね。初めまして、俺は恋能愛熊だよ。好きな物は女の子。好きな食べ物は女の子。好きな飲み物は女の子です」
「イオン、駄目だ。見ちゃ駄目だ。早くこの変態から逃げないと色々汚染される」
「変態だって!!?? ありがとうございます!!! お礼にそのおっぱいをマッサー……いや揉ませて下さい!!」
「何で悪い方に言い直したの!? あと、そのわきわきしてる手の動きをやめて!!」
「いやいや、理沙ちゃん並のおっぱいになると、もう、見る人全てに『モミモミして?』って言っているようなものですよ」
「理沙、そんなことを~……」
「イオン!? 何で睨むの!? その変態の言うことは真に受けなくていいから」
「黙れっ、この巨乳め~っ!!」
「イオン!!??」
「イオンちゃんはおっぱいを大きくしたいのかな? それだったら大丈夫。牛乳を飲んで、この俺のゴッドハンドに全てを委ねれば、あっというまにバインバインに」
「ちょぉぉおおっと、待っったぁぁあああああああ!! そうはさせないぞこの変態!!」
「お前、鶴瓶田か!?」
「その通り!! イオンちゃんのつるぺた☆すっとんとんボディは僕が守ってみせる!!」
「変態が増えたーーーー!!??」
「このロリコンめ! おっぱいは大きいほどその魅力が増すのだ!」
「いや、貧乳はステータスだ。ロリおっぱいは希少価値だ!!」
「巨乳だ!!」
「貧乳だ!!」
「ヤメテ~!! イオンのために争わないで~!!」
「イオン…………それが言いたかっただけだろ」
「「これは男同士の戦いだ! 女どもは黙ってろ!!」」
「「なっ!?」」
「いいか! 豊かなおっぱいは最も女性の女性らしさを現している。その母性の集合体に包まれてみたいと思うだろ!? 貧乳なんて、男か女か分からないじゃないか!!」
「貧乳は女性の少女性を非常によく現している。発達途上の貧乳こそ、撫で撫でしたい、ぺろぺろしたい愛おしさがあるだろ!? 巨乳なんて、ただの肉の塊じゃないか!!」
「巨乳万歳!」
「つるぺた万歳!」
「あっ、風紀委員さん、こいつらです!」
「貴様ら、神聖な学舎で何て卑俗な話をしているんだ!! 風紀を乱す者は処罰だ!!」
「俺達はただ、おっぱいの魅力を伝えたかっただけなのに…………」
「何いい感じの台詞を言ってるんだ!! 連行しろ!!」
小学生の頃、理科の授業でカブトムシや蝶など幼体の姿と成体の姿が全く異なるものを完全変態、そうではないものを不完全変態と呼ぶと聞いて、「え~変態~笑」「しかも、完全って~笑笑」などと隣の席の子らと盛り上がったのは誰しも経験があるでしょう。
調べてみると、元々の姿から形を変えることを変態と言い、いわゆるヘンタイな人とは変態性欲を持つ人のことを言うようです。ためになりました。
ちなみに、私はサイズは小さい方が好きです。あなたはどっち?




