ともだち
【本気になって】
なんでもないと ガラス窓越し
飛べない空を 見つめてる
あなたの指先 髪をほどいて
そっと隠した 素顔の涙
友達だから 本気になって
大切なこと 伝えたい
閉じられたままの 心の地図も
窓を開ければ 見えるの
大きな愛に 守られた
巣箱の中で 芽生えた命
翼の青い 私たちでも
いつか羽ばたく ことを覚える
とめどなく流れる 涙になんか
負けないあなたで いて欲しい
曇り空に沈む 気持ちの隣
こぼれる陽射しが あるから
友達なんて 上辺だけよね
あなたが不意に つぶやいた
そんなことないと 言いたいけれど
くちびる噛んで 俯いていた
誰でもみんな 寂しいくせに
素直になれず すれ違う
あなたにもきっと 見つかるはずの
温もりにさえ 気付けず
冷たい風に 晒されて
はぐれた愛に 耐えてる気持ち
翼の青い 私たちでも
いつか遠くの 空へ旅立つ
とめどなく流れる 涙になんか
負けないあなたで いて欲しい
笑顔へ歩き出す あなたの隣
いつでも私が いるから
【DISTANCE】
曇り始めた空から 粉雪が落ちて来る
天気予報外れたね 私がつぶやく
気まずさは雪より 冷たく胸に沁みて
はしゃぎ合った朝の 二人に戻れないね
Distance 気まぐれな時が 悪戯をしたように
楽しい言葉を 見付けられない
Distance 気まぐれな時が 意地悪をしたように
二人の想いが すれ違う
さよならと手を振って 長い髪揺らして
あなたは歩道橋の 階段を駆け上ってく
私は何も言えず 白い息を吐いてる
睫毛の雪を払う 指が熱いの何故
振り向きもせずあなたが 粉雪に霞んでく
追い掛けたい衝動に 勇気が足りない
友達でいれたら 真冬もあったかいよ
信じていた今日も 明日も一緒だって
Distance 気まぐれな時が 悪戯をしたように
過ごした季節を 思い出せない
Distance 気まぐれな時が 意地悪をしたように
二人の明日が 遠ざかる
さよならと手を振って 長い髪揺らして
あなたは大人への 階段を駆け上ってく
私は何も知らず 夢ばかり数えて
無理に笑うあなたに 甘えていたの ごめん
さよならと手を振って 長い髪揺らして
あなたは現実を 受け止めて生きて行くのね
私は何も出来ずに 手のひらを差し出す
白い雪より早く 消えて行くのは何?
私は何も出来ない 子供だけど逃げない
痛みを分かち合える 友達になりたい