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俺は今でもVRMMOで最強《アルティメット》プレイヤーのままだ!  作者: イブキ
俺は今でもナンバーワンプレイヤーだ!

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主人公? それともただの村人?

バシッ! バシッ!

ハジメは容赦なく平手打ちを食らった。

「この役立たず! 金がないなら、持ってるもんで払いな!」

『エスタシア船長:好感度 -10』

「痛っ! なんだよ急に!」

HPは全く減っていないものの、ハジメは頬を押さえて抗議した。

「その防具をよこしな!」

(……は?)

「さっさと脱いで渡しな!」

「待ってくれ、これしか持ってないんだ、頼むから――」

バシッ! バシッ! さらに平手打ちが飛んでくる。

「分かりました、ごめんなさい……」

ハジメは涙目で項垂れた。

彼はインベントリを開き、『ドロップ(捨てる)』をクリックした。装備していた防具が外れ、地面にドサッと落ちる。

今の彼は、ただの村人モブのような初期服を着ているだけだった。簡素な靴、簡素なズボン、そして簡素なシャツ。

「よろしい」

『エスタシア船長:好感度 0』

「また船に乗りたくなったら、このアタシを頼りな! いいかい、アタシは生ける海で最強の海賊だからね! アハハハハ!」

エスタシアは豪快に笑いながら、自分の船のタラップを登って戻っていった。

「クソッ! 俺は主人公のはずなのに、なんだよこれ! ほとんど何も残ってねえじゃんか! マジで最悪だ……。てか、これからどこに行けばいいんだ? インベントリにマップもないし、ここただの砂浜だし……」

「とりあえず、ステータスポイントでも確認するか」

ハジメはステータス画面を開き、ポイントを割り振った。

筋力:10 → 11

器用さ:10 → 11

知力:4

信仰:4

耐久力:6

話術:4

「一番重要なやつを上げるか。スキルポイントが2ポイントあるな」

「ええと……」

画面には、三角形を形成する3つの円と、その中心にある4つ目の円が表示された。

『※マルチクラスのスキルを取得するには、各クラスの最低条件を満たす必要があります』

「まあいい、今はマルチクラスには興味ない。コンバタント(戦士)のスキルツリーを見てみよう」

「うおっ!」

目の前に、巨大で複雑なスキルツリーが展開された。

「すげえな。色々あるけど、多くは『クリティカル率+3%』とか『ダメージ+1%』みたいな地味なパッシブだな。でも、この大きな円はアクティブスキルや強力なパッシブスキルみたいだぞ」

『ヒロイック・サージ(英雄の奮起):瞬時にスタミナ(活力)を全回復する。※クールダウン長』

「とりあえずこれを取っておくか。シンプルだけど役立ちそうだ……って、クソッ、俺はHPを回復しなきゃいけないんだった。回復系のスキルはないのか……? 待てよ、このスキルは何だ?」

『ミリタリー・センス(戦場の直感):視覚、触覚、聴覚のパッシブ能力にボーナスを得る』

ハジメはそのスキルを選択し、早速発動させた。

彼の瞳と同じ、紫色のオーラが目からうっすらと漏れ出す。周囲を見渡すと、遥か遠くにある看板の文字がくっきりと見えた。

「マジか、ここからでも読めるのか? いいね、これ……ええと」

『狼と大鴉レイヴンの町まで、街道沿いに200メートル』

「よし! 街だ! 行くぞ!」


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