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俺は今でもVRMMOで最強《アルティメット》プレイヤーのままだ!  作者: イブキ
俺は今でもナンバーワンプレイヤーだ!

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マジックミサイルのスーツ

 平原のあちこちで斬撃の音が響き渡る。新たな力を手にしたハジメが、モンスターの群れの中を縦横無尽に駆け抜けていた。

「どりゃあっ!」

 ハジメは高く跳躍し、唐竹割りで巨大なネズミ(ジャイアントラット)を真っ二つに両断した。

「最高に気持ちいいぜ!」

 彼は平原を走り、飛び回りながら自身のスペックを確かめる。

(1チャージにつき魔法のミサイルが3発。無料の使用回数が7回あるから、必中する追尾ミサイルが21発撃てる計算だな。アーマーの防御力と重量は、下に着ている服のステータスに依存して変動する仕組みか)

 ハジメは走りながら足に力を込める。

(それに、このアーマーには移動速度10%アップと、ジャンプ力20%アップのバフが付いている!)

 ハジメはスタミナゲージを消費して大ジャンプを放ち、大木の枝を蹴ってさらに上空へと飛び上がった。

「うぉおおおおーっ!!」

 空中高く舞い上がったハジメは、眼下に3匹のスライムを発見する。

「マジックミサイル!!」

 ハジメが叫ぶと、開いた手のひらから3発の魔法弾が発射された。それらは空中で鋭く弧を描き、それぞれ独立して3匹のスライムへと正確に着弾した。

「ハハッ!」

 ハジメは笑顔のまま、勢いよく地面に着地した。

 ズンッ!

HP:48 ➔ 36

「……痛っ」

 ハジメは顔をしかめた。

(大ジャンプの仕様を使っても、落下ダメージはしっかり入るのか……。まあ妥当だな。ちょっと調子に乗りすぎた)

 立ち上がり、周囲を見渡すとハジメは2つのことに気がついた。

 一つ目は、アーマーの手首の部分にカウントダウンタイマーが表示されていること。どうやらこの変身状態には時間制限があるらしい。

 二つ目は、少し先の丘に鉱山へと続く横穴がいくつか開いていることだ。

「時間制限はあるが、面白そうな場所を見つけちまったな。それじゃあ、ゴールドラッシュといくか。ヒヒッ」

 ハジメは鉱山の入り口へと足を踏み入れた。

 トロッコのレールに沿って薄暗い坑道を進む。垂れ下がる大量の蜘蛛の巣や、崩れかけた木のはりを頭を下げて避けていく。

「蜘蛛の巣が多いな。スパイダー系のボスでもいるのか?」

 狭い坑道をしばらく進むと、少し開けた空間に出た。

 壁のあちこちで鉱石の結晶が鈍く光っており、さらに奥へと続く別のトンネルがいくつも口を開けている。

 だが、ハジメの目を最も惹きつけたのは、その空間の中央に鎮座しているものだった。

 そこには、一体の彫像が置かれていた。

 表面の所々を苔に覆われてはいるが、それが子犬を腕に抱いた男性の像であることははっきりと分かった。貴族のようなゆったりとした長衣を纏い、長い髪と天使のような美しい顔立ちをした大理石の像だ。

「おや……こんな所に何があるんだ?」

 ハジメは足を止め、その神秘的な彫像をじっと見つめた。


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