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EpisodeⅫ「出撃」

 作戦会議が始まった。

 今回の目的は俺達の拠点であるガレージの防衛。

 それと、俺たち自身の防衛だ。


「それで、作戦はどうするんだ?」

「敵はこちらの約5倍。ロボット達を淹れなければ100倍です」


 自分で言ってて恐ろしいほどの戦力差。

 というか、月華騎士団のシリカさんは俺達の事をどう報告したのだろうか。

 これが、もし国としての進軍ならこっちもそれ相応の対応をしなければならない。

 ああ、やる事がさらに増える…。

 心の中で嘆きながら作戦について説明する。


「まずは、ドローンを使用して警告を発信します」


 ドローンは俺達6人が趣味で作ったものだ。

 俺達の学歴は皆工業科で、KEIさんは電気、SHUTさんは機械、武神さんも機械、水域さんは溶接、ROMANYさんは電気、俺は電子機械だ。

 電子機械っていうとは機械と電子の両方を学ぶところで、要するに皆より知識の幅が広い。

 まあ、元の世界では趣味でロボットを作ってたからね。


 という訳で、そんな連中が揃ったら色々と作りたくなってしまう物で。

 実用性も考えたドローンを制作することになった。

 ロボット達の超技術も加わって、元の世界では考えられないほどの性能になっている。

 それでも、ここの技術は全く理解できなかったけどな。


 まあ、まずはそのドローンを使って遠隔で警告を発し、聞かなかったら攻撃開始という事だ。

 さすがに、警告なしで攻撃するのはどうかと思うからな。


「警告を聞いて引き下がればよし、引き下がらなければ攻撃に移ります。そして、攻撃ですが俺達の機体を出します」


 それを聞いて皆の目が変わる。

 何だが嬉しそうな目をしているが、きっと気のせいだろう。

 ここにはそんな戦闘狂はいな……武神さんは思いっきり戦闘狂だな。


「機体を出すのか?」

「はい。実戦のデータが欲しいので」


 俺がそう言うとROMANYさんが「カメって意外とすごい事考えるよね…」と呆れられた。


「機体が壊れたりとかしたらどうするんだ?」

「これは機体修理のデータもとるための物なので壊してくれても構いません。むしろ壊してください。その方がデータが取れます。しかし、死なないでくださいよ?」

「それは分かってるけど…。カメはどこまで考えているんだ?」


 どこまでって、今回の戦闘で機体の実践データと機体修理に関するデータ。

 それだけではなく、皆の戦闘での精神データも取ろうと思っている。

 この戦闘でどれほどのデータが取れるか楽しみだ。


「俺達の精神データ…」

「なんか急にカメが怖くなってきた」


 その言葉に首を傾げつつ、説明を続ける。


「戦闘は俺達6人がメインです。ロボット達には後方でのバックアップをお願いします」


 戦闘は俺達が行い、ロボット達には補給などの支援をしてもらう。

 作業用ロボット本来の仕事をここで見ておく事で、これからの作戦立案にも繋がるだろうという判断だ。


「先ずはSHUTさんとROMANYさんが一斉射撃を行なってください。SHUTさんにはROMANYさんのガトリングを渡すのでそれを使ってください。爆発物は厳禁です」


 SHUTさんが「マジで!?」と言ったので「マジです」と冷静に返す。

 爆発させまくって自然破壊とかマジで洒落にならんからな。

 その辺もよく考えなければ…。


「その後はKEIさんと武神さんが突っ込んで残りを処理するのと敵の制圧状況の確認をお願いします」

「おうよ!」

「了解」


 2人の返事を聞いて一度頷き続ける。


「俺と水域さんは後方での支援をします。フレンドリーファイアーは有りなので各自気を付けてください」

「了解!」


 皆の返事を聞いて最後の言葉を言う。


「これは実戦です。演習ではありません。そして……敵に情けは無用です」


 ***


 ガレージで皆は機体の最終確認を行っていた。

 SHUTさんとROMANYさんは装備の感想をしている。

 今回は全員が爆発物を積んでいない装備になる。


 KEIさんはマシンガンとライフル。

 そして、背中にレールガンを2門と頭部バルカン。


 武神さんはヒートブレイドをメインとしている。

 両腕と頭部にバルカン砲を装備しているが、本人の性格からして使う時はないだろう。


 SHUTさんはROMANYさんの予備武装の2連装ガトリングを両腕に装備している。

 それと長距離ようにロングライフルを背中に付けている。


 ROMANYさんはSHUTさんと同じような武装だけどガトリングは普通のガトリング。

 しかし、単発の威力はこっちの方が高い。


 水域さんには俺の予備のスナイパーライフルを貸した。

 弾は炸裂弾という物で着弾すると弾が破裂する奴。

 炸裂弾は爆発物ではありません。


 俺の装備は改修したスナイパーライフルのみ。

 超遠距離での援護だけだ。

 今回は対ロボット用ではなく、対人用の武器を使用している。


 装備の換装が終わり次第、順次発進していく。

 俺はコックピットで大きく深呼吸をして一言。


「……行こう…」

評価等々してもらえれると大変励みになります。

宜しくお願いします。m(_ _)m

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