プロローグ
初めまして!初投稿作品です!
ただの私の妄想を描きなっぐった作品です。暖かく見守ってください。
東京…
あるライブハウスでは大盛り上がりを見せていた。
「♪〜」
疾走感のある音楽に乗せて凛とした声を奏でる黒髪ショートの女性、御子島祐希は『Luna Fiore』というバンドでベーシスト兼ボーカルとして活動していた。
その凛とした佇まいとクールな見た目から奏でられる中低音の甘い歌声は若者を中心に男性から女性をも惹きつけていた。
この日はもうすぐ武道館ライブを控え、メンバーもファンのボルテージも最高潮に上がりを見せいた。
「みんなー!盛り上がってる〜!」
ふんわりとウェーブ髪のかかった茶髪の女性、御子島美希が会場を盛り上げる。
美希は祐希の妹でこのバンドのギタリストだ。美希はその明るさと表裏のない性格で最近はバライティ番組にもひっぱりだこだ。
「いいね〜このままもっと熱くなって行こうぜ〜〜〜!」
美希に続き会場を盛り上げるのは、ブロンドヘアで短髪の男性、神崎理玖。キーボード担当でそのイカつい見た目からは想像できない繊細な音が特徴でそのギャップに女性は虜になっている。
「あぁ、そうだな。祐希…曲紹介よろしく」
その理玖とは対照的に落ち着いた見た目の雰囲気からは想像できないに力強い音と激しいドラムテクニックで魅了するのは、黒髪センターパートのロングでストレート髪の男性、一ノ宮透馬。
どちらも女性人気は高いが、男性からも憧れられているメンバーでもある。
「わかった…それでは聞いてくれ TVアニメ『青龍の姫巫女』の主題歌 『永遠の絆』」
ゆっくりとしたメロデイラインから徐々にアップテンポに変わっていく。
この曲のお陰で、『Luna Fiore』は徐々に知られるようになっていき、最近では人気を集める4人組バンドグループに成長している。
*
───ライブ終わり―――
祐希は今回のライブのことを考えていた。
(今日、マイクのり悪かったな…また練習しないと…あとは美希が走り気味だったからそのことも伝えて………)
そんな時美希がギターをしまいながらニコニコで話しかけてきた。
「いやー今日も盛り上がったし楽しかったねー!お姉ちゃん!」
「あぁ…ただ、美希お前少し走っていたぞ。楽しむのは大事だが周りの音もちゃんと聞けよ」
「げっ!………バレてたか」
「げって、お前な……大体お前は昔から――― 」
祐希が美希に近づきいつも通り説教が始まる。
「わーわー、聞こえないーー!」
美希はまた始まったと耳を塞いで拗ねた顔をしていた。
それを見ていた理玖と透馬は呆れながら顔を見合わせて祐希を止めに入る。
「まあまあ、祐希ちゃん落ちつけって〜美希はそこが良いところでもあるからさ。まあ少し走ってたけど〜」
「俺や祐希がフォローしたからあんまりファンの子にはバレてないと思うしな。大丈夫だ。たぶん」
「いや、2人ともそれフォローになってないから!」
美希は頬をぷくっとふくられませながら理玖と透馬に指をさしながら言った。
傍から見たら言い合いしているように見えるがいつも通りの4人の風景だった。
そこへ焦った様子のマネージャーが入ってくる。
「皆さーん!!朗報ですよー!ってまたですか…ほらほら言い合いしてないでこっち聞いてください!何と新しい主題歌の話しが来たんですよ!」
さっきまで言い合いしていた4人がピタッと泊まり一斉のマネージャーの方に振り向く。
「「「「主題歌?」」」」
「はい。えっとゲームの主題歌みたいですね…えっと名前は『青龍の姫巫女2』ですね。皆さんがアニメの主題歌やったことが反応良かったみたいで…―――」
「まじで!?本当に!2あるの!やったー!」
その名前を聞いた瞬間 嬉しそうに美希がマネージャーに近づいた。
その様子を見た理玖と透馬は不思議そうに祐希に問いかけた。
「なあ、美希のやつどうしたんだ?」
「すごい喜びようだね〜祐希ちゃんなんか知ってる〜?」
資料を見ていた祐希は呆れながら答えた。
「あー…なんかアニメの主題歌を担当した時に原作ゲームにハマったらしくてな……私はあまりそういうのには興味ないだが、最近よく熱弁してくる…このキャラはこうでーとか……」
少し疲れたように話す祐希に透馬が手を肩に添えるように置く
「祐希…それはおつかれ…お前は昔からそういうゲーム興味ないからな」
「まあな」
「………ふーん」
透馬が納得したように頷き、理玖は少し不満そうな顔で美希を見つめていた。
(ふーん。って拗ねるなら早く告ればいいのに)
理玖と美希は同じ中学からの同級生だった。
その時から祐希は理玖が美希に好意を持っていることを知っていて見守ってるのだが、まだくっつく様子はないようだ。
祐希は早くくっつけと思っていた。
「ねえねえ、やばいんだけど!ネタバレ踏んないように見てるけどやばい楽しみ!早くやりたい!!推しもまた出るみたいだし!」
美希が資料集を持ちながら嬉しそうに向かってくる。
推しという言葉に理玖が反応した。
「へぇ、推しって誰なんだ?」
少しすねた表情で理玖が聞く。
「えへへ、この子!!月神千颯ちゃん!」
嬉しそうに美希が見せるのは黒髪でウルフレイヤーで右目が黒い薔薇で隠れている暗めの女性キャラだった。
「この子はね、全クリすると千颯ちゃんルートも見れるんだけど、もうそのストーリーが好きすぎて!!!」
そのキャラを見た時、理玖は少し安堵した表情になり美希に答えた。
「へぇ、確かに美希が好きそうな子だね〜…どっちかっていうと祐希ちゃんに似てるし…そっか女の子かよかった……………よかったのか」
「………くっ」
その言葉に祐希は笑いを堪える。
笑っている祐希を後目に理玖に続くように資料集を見ていた透馬も答える。
「確かに、雰囲気とか猫っぽいところとか似てるかもね」
「そうなのそうなの!しかもこのルートの場合だと、髪色が元の水色になってインナーカラーが白でもうすっごく可愛いんだ!」
「そっか…じゃあ頑張って曲考えないとね…祐希が」
「……そうだなって私かよ!作詞作曲担当私だけど。ん?これ、ルートによってエンディング曲違うのか……まじか、美希ルートごとの特色とかわからんから色々助けてくれよ」
「うん!任せて!!」
興奮しながら答える美希を尻目に資料集を確認している透馬が祐希に向けて言った言葉に祐希がつっこむ。
そんな和気藹々としている4人にマネージャーが話しかける。
「あの〜盛り上がっているところ申し訳ないですが、もうすぐここの楽屋も開けないといけないですし、今回の主題歌の件もあるから一旦事務所に行きませんか? それに出待ちしている子もいるみたいだし。早く行かないとこのライブハウスにも迷惑掛かっちゃいますから」
その言葉に4人は急いで支度をし始める。
ただ、出待ちという言葉に少し理玖がいやそうな顔で口を開く。
「なんか最近さ、やたらルール守らず近づいてくる子増えたよね〜応援してくれるのはありがたいし、うちの事務所も出待ち禁止にしてないけどさ〜少しは自分の行動を客観視できる子が増えたら良いのにね〜」
「そうだな、応援はありがたし歓声もすごく嬉しいが…プレゼントを手渡しで渡して来るのもな……一応禁止にしてるんだがそれを知らないのか渡そうとしてくる子いる時は困るな…」
理玖の言葉に相槌をうち答える透馬は少し苦笑いをしていた。
その言葉のに釘を刺すように祐希がドアの前でまだ準備している2人に声をかける
「ほら、2人とも愚痴はあとだ。もうすぐ行かないと運転手もまたせてるし、警備の人達の負担も大きくなる。それに美希がもう行ったし…早く行くぞ」
その言葉に2人は慌てて準備をし、裏口まで向かった。そこには早めに出たはずの美希とマネージャーが裏口で立ち止まっていた。
「どうしたんだ?」
「あ、お姉ちゃん…なんか想像以上に出待ちが多くてびっくりしちゃってさ…」
「…え…」
「すごいなこれは………」
美希の言われた方を見ると、かなりの数のファンが車と入口の間に道を作るように待っていた。もうライブも終わり4人が話し込んでいた時間を考えると30分くらい待っていたことになる。さすがにこんなだけ数が多いと迷惑になるなと考えた4人はマネージャーを前と後ろに配置し急いでファンの前に出た。
出てきた4人にファンが歓声をあげる
「きゃーーー!透馬くーん!!」
「祐希さん!こっち向いてー!」
「理玖くん!あの!これ受け取ってください!」
「美希ちゃーん!こっちにファンサしてくれ〜!」
ファンが押し寄せるのを警備員が必死で止める。
4人はファンに手を振りながら素早く用意してある車に乗ろうと車に向かう。
そんな時理玖と透馬のファンが二人に近づこうとしてかなり揉みクチャになっている。
美希もファンサして真ん中あたりで立ち止まってしまっていた。
祐希は足早に車に乗ろうとしていたが他の3人が遅れているのに気づき振り返る。
すると、左側から美希に近づきプレゼントを渡そうとする男のプレゼントの下に光るものが見える。
(!…あれは………まさか!………)
祐希は急いで美希の方に向かう。
「美希!!下がれ!!」
「!お姉ちゃん?」
その刹那時間が止まったのように静寂に包まれた。
祐希のお腹には男のナイフが突き刺さる。
「うっ………」
祐希は美希に崩れ落ちるように倒れる。
「「「キャーーーー!!!」」」
「おい!そいつ押さえろ!」
「誰か!救急車!警察!」
周りは大混乱に包まれる。刺した男は警備員とファンの男に3人がかりで抑えられる。
男は混乱したように同じ言葉を繰り返す。
「違う、違う、俺はただ美希ちゃんと一緒になりたくて…」
男は美希の熱狂的なファンだった。美希に手をかけたあと自分も後を追おうとしていたのだ。
「お姉ちゃん!?うそ…お姉ちゃん!!」
「「祐希!/祐希ちゃん!」」
離れた場所にいた二人が慌てて駆け寄り透馬が持っていたタオルで止血を試み、理玖は美希を支える。
マネージャーはパニックになっていた。そんなマネージャーに透馬は冷静にお願いする。
「この中に医者か、看護師かいないか聞いてくれ!早く!」
「はい!…えっと…この中に医者か看護師の方はいませんか!」
救急車とパトカーのサイレンが遠くの方から聞こえてくる。
「お姉ちゃん!しっかりして!お姉ちゃん!!」
「祐希ちゃん!しっかり、もうすぐ救急車くるから!」
「祐希!おい!しっかりしろ!」
しかし、祐希は意識が真っ暗になっていた。
「み…き………ごめん…もう…」
「お姉ちゃん!だめ!…お姉ちゃん!いやだよ!!」
「り、く………美希の………こと…たの…んだ…」
「頼んだって…待って祐希ちゃん!そんなこと言わないで!」
「とう、ま……ごめん、夢…かなえ…られなく…て」
「勝手に終わらせんな…絶対助けるから」
祐希は血が付いてない方の手を美希の顔に添えて…
「ご…めん…な…いっ…しょに…入れなくて……………まだみんな…と…歌い…たかったな…」
祐希は力尽きて目を閉じてしまう。
美希は祐希をぎゅっと抱きしめ、目には涙をためずっと呼びかける
「お姉ちゃん!いやだよ!お姉ちゃん!! お姉ちゃん!!!」
「祐希ちゃん!!!」
「祐希!!」
祐希は3人の声が遠のいていくのを感じながら、意識がどんどん暗闇に落ちていくのを感じる。
(まだ、やりたいことあったのにな…それにまだ3人ともっと音楽やりたかったな……私がもっと強かったら美希を泣かせずに済んだのかな…)
祐希の意識は深い闇の底に落ちていった。
*
「ここは…どこだ……」
真っ白な天井。嗅いだことのある消毒の匂いに目を覚ますと、そこは病院のベットの上だった。
(助かったの…か……)
さっきまで出来事を思い出した祐希は腹部の痛みがないのに気づき、起き上がって周りを確認する。
するとベットの横に置いてある鏡に映し出された自分の姿に驚いてた。
「え?…嘘だろ…!?」
鏡に映るのは小学生ぐらいの黒髪の女の子。
しかも、純日本人ならありえないはずの青い眼。そして、何故か右目は包帯で覆われていた。
いつも冷静だと言われていた祐希は目の前に映る少女が一体誰なのか分からず混乱していた。
これから祐希の身に何が起こっていくのか
これはバンドマンだった女性が妹の好きなゲームの世界に転生し、新たな人生を歩む物語である!
(いや…物語である!じゃねえよ…ちょっと誰か……説明してくれーーー!)
頑張って毎日投稿できるように頑張ります。
リアクションや評価いただけると嬉しいです。
誤字脱字は優しく教えてくださると嬉しいです。
よろしくお願いします。




