番外編 クリスマス 白虎side
お久し振りです!
クリスマスということで書いてみました。
楽しんでいただけたら幸いです。
「遅くなってしまった…」
将軍の仕事を終え、帰宅する時間になると、辺りは暗闇に包まれていた。
フルール嬢……いや、プリーシュは暗闇が苦手だ。
早く帰らねば……。
一緒に暮らすようになってから、いくら俺の帰りが遅くてもベッドで寝ていたためしがない。
ソファーでうとうとしながらも待っていてくれるのだ。
早く帰って、一緒に寝なければ…。
そう思い馬を速める。
世間はクリスマスで浮かれている。
こんなの、俺のキャラじゃないが、プリーシュにプレゼントを買った。
それも、俺の瞳と同じ色の宝石の付いたネックレス。
部下に言ったら、「将軍の奥さんを狙うなんてバカな奴はいませんよー」なんて言われたが…
俺は不安だ。
プリーシュは結婚してからますます可愛くなったし、女らしさも出てきた。そんなプリーシュを男が放っておくとは思えない。
プリーシュは俺のだ。誰にも渡さん。
馬を速めたせいか、いつもよりずいぶん早く帰ることができた。
「ただいま、プリーシュ。」
部屋に入ると、やはりプリーシュはソファーでうとうとしていた。
それも、俺の部屋着を持ってだ。
可愛すぎるだろ。
「……っ……。愛してる。」
そう囁いて、起こさないように額にキスをふらせる。
そして、そっと抱き抱え、ベッドに連れていく。
俺は急いでシャワーを浴び、着替えて寝る準備を済ませる。
「プリーシュ、愛してる。もう、離してやらないからな。」
そう囁きながら、プリーシュにネックレスをつける。
プリーシュの胸元で俺の瞳と同じ色をしたネックレスは輝く。
「おやすみ、プリーシュ。」
俺はプリーシュをこの腕に抱き眠りにつく。
読んで頂きありがとうございました。
前に書いた作品だったので読み返しながらの執筆となりました(笑)
お付き合い頂きありがとうございました。
また、お会いしましょう♪
犬飼 蘭




