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アルスとエミリ旅のきっかけ-3 魔王軍襲来


ラハトの存在に気がついた、ウルクハイ3匹のうち1匹がラハトに向けて突っ込んでいったが...


アルス、エミリ、ラルフの3人は、大柄な東方世界の着物を着た髭面の中年男性が手に持っていた何かでそれを縦に真っ二つに斬ったのを見ていた。


そのお男は長い髭を撫でながら大声で笑った。


「ははは!ラハト殿!これは余興にもなりませんぞ!!魔術もいらないのでは!?ははは!」


「大丈夫ですよ...ディンワン様が強すぎるだけですので...では、新しい術を使わせてもらいますか!!」


そうラハトはその男性ディンワンに行った後てをウルク=ハイ達に向けた。


エミリはその高度な術式を見て驚き、

急に気温が低くなったのに気がついたアルスとラルフは目のまで展開された魔術が強力であることを察することができた。


ウルク=ハイの動きが急に止まりペキペキペキと何かが割れる音がした後、ラハトが手を下げると凍った魔物は砕け散ったーーー


「上級魔法を...詠唱もこんなに短いなんてーーー

お姉ちゃん以外で見たのは初めて....あなたは一体?」


驚いた表情をするエミリはそうラハトを見ながら聞いたが、彼はニコッとした表情をしてこう言った。


「私はラハト・ウル・ラシュトと申します。焔帝国で考古学者をしているしがない宦官ですよ。お嬢さん」


それを聞いた、アルスは跪いて頭を垂れた。


「リュキオン神の末裔ローランの子。アルス。

ラシュトスタン国王子に拝謁いたします」


それを見たラハトはゆっくりとアルスのところにあゆのよって、彼を立ち上がらせてこう言った。


「今はただの焔帝国に降った宦官ですよ。気にしないでください。


あなたが勇者リュキオンの末裔の一族の方なんですね。

機会があったら、一族の話を聞かせてください」


「あ、はい。命を助けていただきありがとうございます」


アルスがそういうと、ラルフはお辞儀をしてラハトに挨拶をして、ディンワンの方を見て目を丸くしてこう言った。


「まさか、焔帝国...世界最強と言われる武人に出会えるなんて」


ディンワンはそれを聞いて得意げそうにウィンクをしてこう言った。


「あなたがラルフ殿とお見受けする。ここの領主の息子なんですな。


最強なんて言い過ぎですぞ。

すでに陛下に官職を返還し今はただの余生を楽しむ人ザン・ディンサンですぞ」


ーーーーー


ラハトとディンワンを加えた一行は街に戻る戻る事にした。

ラハトは焔帝国の使節団でこの東ロムルス帝国を回っている最中でたまたま、ラルフの父に会いに来たところであったそうだ。


ラハトとディンワンは魔王軍の侵攻がある事を聞いて、驚きはするものの何か考えがあるように感じられる素振りを見せていた。


ラルフは領主の館で領地の将軍や官吏を集めてクエストで見た魔物軍隊について話をしていた。

付き添いでクエストに参加したアルス、エミリ、ルドと焔帝国使節団のラハトもディンサンもその会議に入っていた。


ラルフの父、領主のジラルドはテーブルに広げられた地図を見ながらこう言った。


「敵の数は10万、山脈の向こう側...

装備や大所帯であれば

バルカニア領に入ってくるのも1週間だと推測できるーーー


帝国騎士団西方部隊の精鋭8万とバルカニア民兵隊1万で向かい打てば、数日後には帝都から来る増援が程度の魔物であれば問題ないだろう。


実際、帝都からはすでに帝国領内に入ってる魔王軍討伐のために遠征軍がこちらに向かってる事だしな」


ジラルドはそういうと、

ラルフはそれを聞くなりこう言った。


「父上。私が帝国騎士団に出陣の依頼書を持っていきます。

その間に各村々から民兵隊の招集をお願いします」


ジラルドは息子の言葉を聞き頷いて答えた後、

ため息をついてこう言った。


「長旅のところ悪いな、ラハト...

ここ最近は魔王軍の動きも活発で、境界付近の領地を収めてる都合...よくある事なんだ。


なに、今回は普段よりは数は多いがこの街を守るための砦を防衛ラインとして奴らを追い払う。


少しだけの時間しかないが、ゆっくりしていって欲しい」


ラハトはそれを聞いて、にっこりと笑みを浮かべてこう言った。


「いえいえ。とんでもないです...

我、焔帝国から贈り物がありますのでそれを受け取ってもらえれば我々は邪魔はしませんので....

では失礼します」


ラハトはそのあと表情を変えて、一緒に部屋に入っていたディンサンと共に部屋を後にした。

それに続いて、ラルフも出ていったので付き添っていたアルス、エミリ、ルドも部屋を後にした。


ラルフは安心したような面持ちをしていたのに対して、険しい表情をしているラハトがいることにアルスは気がついた。


ラルフはこう言った。


「今この街にいる騎士団の団長は元S級冒険者だし、その部下たちも強者揃いだ....

バルカニアは絶対にああはされないだろう」


それを聞いていたラハトはこう言った。


「そうですね。そうだと...いいのですが...」


ラハトが一瞬暗い顔をしていたのをアルスは感じ取れた。


「とにかく、騎士団の駐屯地に行こうと思う。

アルスとエミリは自分の村に戻って民兵隊の招集と住民の避難をやて欲しい。


あの村は砦に近いから前線になる。

早めに準備しておいた方がいいだろう」


アルスはそれを聞くなり頷いた。

それを見た後、エミリの方を見てポケットから何かを取り出して彼女に渡した。


「アデルにこれを渡しておいて欲しい。彼女へのプレゼントなんだ。本当は明日、渡すつもりだったんだけど忙しくなりそうだから....

それも謝っててくれるかい?」


「あ、わかった。お姉ちゃんに言っておく」


エミリはそう言って、カバンの中にその物を入れた。


そして一行は、屋敷を出た際に目の前に青色の十字を掲げる旗の付いた槍を持つ完全武装した騎乗した騎士がいた。


「帝国騎士団は既に準備してるなんてすごいな...」


アルスがそう言った時、ラルフは手に持っていた依頼書を彼に出してこう言った。


「伝令と見た、私はバルカニア領首の息子、ラルフだ。

騎士団の迅速な行動に感謝する。この書状を団長宛に送ってくれないか?」


騎士は首を振ってこう言った。


「悪いが受け取れない。私はバルカニア領首に伝えることがありここに参ったのみだ...

火急のため御子息であるなら代わりに聞いて欲しい」


ラルフは首を傾げてたが騎士が手渡した紙を見て...

表情が固まったのが目に見えた。


騎士は馬の向きを変えてこう言ったーーー


「皇帝陛下の命により、我々バルカニア駐屯騎士団は帝都防衛のため後退となった!

帝都西部の砦で遠征軍と防衛線を作ることとなった」


それを聞いた、アルスとエミリ、そしてルドは目を丸くした。


騎士はそういうなり馬をかけさせて街道を走って行った。ラルフは頭を抱えてこう言った。


「急いで父に報告しないと....騎士団がいない、遠征軍もここまでは来ないのか....

バルカニア民兵隊だけでここを守れってことだよな。


とにかく、防衛ラインより外になる民の避難を優先だ。

アルス、エミリとにかく行って欲しい。あとは任せて」


アルスとエミリは心配になりながらも、ラルフの言葉を聞き急いで村に戻ることにした。


アルスとエミリは自分たちの村と近くの村に魔王軍が来る事を伝えて避難誘導を行うことになった。


村人には騎士団が来ないことを伝えるべきか迷ったが、アルスとエミリは伝えずにただ逃げるようにだけ伝えることにしたーーー


村人の多くは、きっとまた戻ってこれるそんな気持ちであったように感じる。


アルスとエミリだけは

村がめちゃくちゃにされこの場所には二度と帰れないのではと感じていた。

でも、あの山の向こうにある村のように魔物には村人を襲わせない気持ちが強くあった。


アデルは村の外れにあるところだったので、

最後に避難を呼びかける場所になったーーー


「姉さん!いる!?」


エミリはそう言って、アデルの住んでいる家の扉を叩いたところ、驚いた顔をしたアデルが飛び出してきていきなりこう言った。


「や、やばいわよ。聞いてエミリ!やっぱり私...」


しかし、アデルはどこか真剣な顔をしている妹とその友人の顔を見るなりこう言った。


「占ってたわ。魔王軍が来るんでしょ?私も一応はB級冒険者の端くれよ。

避難を手伝うから、荷物まとめるの手伝ってくれる?」


それを聞くなり、アルスとエミリは顔を見合わせて頷いた。

そして、エミリはラルフから受け取ったものをアデルに渡した。


それを受け取ったアデルはこう言った。


「ラルフもやっぱり気がついてたのね。それなら尚更早く逃げないとね」

アデル「あ、久々ね。ラルフ!元気だった?」


ラルフ「あ...元気だったよ!マイハニー」


ラハト「はいはいはーい。ラルフ殿。あなたはこっちですよ」


タカノ「あ、連れて行かれた...お義父さんも懲りませんね...」


アデル「久々に会うと感慨深いわね。なんだかんだで、私の大切な人だからね....」


シン「おいおい、まだ作中でーーー」


エミリ「シンちょっと待って!これ以上はネタバレの恐れがあるからだめよ!!」


シン「へいへい。分かってるって...それにしても、あっちの陰にバルバリッチともう1人牛っぽい使徒がいるけど...」


タカノ「えー確か、第1章で俺が倒したやつだよな」


ラハト「なんせ、魔王軍の東方侵攻軍ですから東に来てる幹部はいっぱいいるでしょう〜

次回、早すぎる会敵。魔王軍は色々な魔術を使いますからね。それこそ転移魔法ですかね...」


タカノ「あ...転移魔法に関しては、多いですもんね」

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