結婚する前の話-4 VS 黒旗衛将
タカノは無事に筆記試験を突破するとこができた。
当日に合否の判断されるらしいが、そもそもタカノのが受けてる王都で行われるというか、皇帝が住う禁城で行われる武科挙はそもそも受験者数も少ないからだ。
そうタカノはラハトとディンワンにうまい具合に言いくるめられて、最難関の武科挙に臨んでいたのだ。
一瞬はその最難関であることを一緒に試験を受けていた、チャン・セイゴという10歳年上の受験生から聞いて驚いた。
その難易度は武官登用試験で最難関と言われいて、禁城試験での合格者は数十年に一人という割合しか出ていないというものだった。
武科挙はどこで試験を受けようが、
その後の進路に特に関係ないというのを聞いているとあまりにもこの試験会場は理不尽な気はしてならなかった...
でも、
タカノはどうしてもこの試験を突破しないといけない理由がった。
そうそれは、ミミと付き合ういや、結婚するためだ。
父親と本人も前でくださいと言って必ずやりますなんて言ったもんだから...
ある意味プレッシャーもあったのだ。
問題は武術試験の難易度にあったーー
難易度の理由は...
武術試験の最終科目の試合で現役の黒旗衛将の一人に勝つ事が合格基準となっているからだ....
それを知った時は、最終試験の試合の控え室の中での話だった。
なので、『おいおい嘘だろう』と思った時には遅い話だった。
「あーもうやるしかねぇ!!」
タカノはそう叫んで、試合で使う刃引きされた武器を手に取った。選んだのは大太刀と短刀。
タカノは颯爽と試合の場となる石段でできた舞台に上がった。
観客は大勢いる、
それは禁城の関係者や各省庁の官僚と...
玉座に座りベールで顔を隠す皇帝陛下だった。
観客の中にはシンとラハトとディンワンもいることに気がついた。
手を振りそうになったが、それは武官としては御法度になってしまうのでギュッとその気持ちを抑えて目の前の事に集中する事にした。
既に最終まで残っていたチャン・セイゴと3人の受験生は目の前で暇そうにしている中年の大男にやられて落第をしているのだ。
大男の手にはタカノと同じ大太刀が握られていた。
「キリシマ・タカノ!いざ尋常に勝負!!」
タカノはそう言って拱手の礼をして太刀を抜いて構えた。
「お、噂の異世界人か!少しは楽しめそうだな。
おい、ディンワン!!!
お前が仕込んだんだろう!期待してるぞ!!」
大男は会場中に響き渡る声で言ったあと、大声で笑い真剣な目をして拱手の礼をしてこう言った。
「異世界の勇者よ。我な名はラン・シーガイ。
黒旗衛将が一人。魔王軍使徒を約20名を仕留めた者だ!
最終試験だ。全力でこい!」
大太刀をぐるぐると回してシーガイは構えをとった。
タカノは身のこなしから、かなりの身体能力の高さが見て取れた。
ディンワンも大太刀術は得意ではあるが...一番得意と言うわけではなかったが、
こもシーガイという男は軽く太刀を振り回しているのを見るだけで、明らかに大太刀を持つディンワンより強いことが感じ取れた。
タカノは唾を飲み込み、先に仕掛ける事にした。
間合いは既に目測で測っていた。
あとは相手の出方を見ようと思ったからだ。
しかし、やはりというべきだろうか...
はたった斬撃に対して反応は早かったーー
剣先がギリギリ捉えるところで太刀を弾き返された。
シーガイは驚いた表情を見せてこう言った。
「びっくりするじゃないか!?まさか大太刀使いでここまで素早く動かせるとは驚きだ!
これは楽しめそうだな!」
シーガイはそう言い終えると、想像を超える素早さでタカノに連撃を加えてきた。
その速度は普通の人間ではありえないものだった。
タカノは驚いた表情をしながらも必死にその太刀筋を読んで全て受けきった。
タカノは隙をついたところで鍔迫り合いに持ち込みシーガイの鳩尾に蹴りを加えて吹き飛ばし距離を取った。
「魔法で強化した身体能力だけはさすがに勝てないか...素晴らしい反射神経、そして生身の蹴りで黒旗衛将を吹き飛ばす身体能力!
評価に値する。
おい、審査官!加点しておけ!」
シーガイはそう言って、審査官が座る席に向かって指を指してそう言い、
肩を回してこう呟いた。
「本気を出さないと俺がやられそうだ。本気を出させてもらう」
シーガイは大きく深呼吸をして目を瞑りそして俯いた。
すると身体中から黒色のオーラが見え始めた。
そう、タカノがバーサク状態になった時と同じことが起こっているように感じられた。
シーガイはさっきとは異なるもっと早い速度で攻撃を放ってきた。
その速度にタカノの反射神経は間に合わなかった。
刃引きされている試合用の武器といえど、
攻撃されればダメージがある。
しかも、
打撲だけではなく浅くではあったが服を切り裂き引くを浅く切っていた。
タカノは吹き飛ばされて、地面に何バウンドもして転がった。
最後の一撃を頭に叩き込まれたようで、意識が朦朧とする中でタカノはゆっくりと太刀を地面に突き刺して立ち上がったーー
世界が歪んで見えることから、かなりのダメージを受けていることがタカノ自身も感じられたーー
ウルク=ハイと戦った時よりも消耗が激しいーー
これが黒旗衛将の力なのかと身をもって感じられた。
でも、負けるわけにはいかなかった。
もう考えてみれば勝機は少ないのは分かっていたが...
この世界に来て掴み取らないといけないものをがあるものがあるのがタカノの支えだったーー
諦めるわけにはいかない。
周りの期待もある、自分の夢も...
好きな女のためにもーーー
頭の中で、
昔、目の前で殺された恋人のことをが頭を過ぎるーー
何もできずに全てを奪われた、あの頃とは違う。
ーー強くなったんだーー
意識が少しずつ戻るとともに、全身に痛みが走ったのも感じられてきた。
だからって諦めるわけもないーー
『やるしかね!!』
そう言葉が浮かんだ瞬間、
タカノは言葉にならない声を叫びながら自分を鼓舞して太刀を構え直し、
シーガイに向かって突っ込んでいった。
太刀は弾かれ手から離れていき宙を舞った。
シーガイの攻撃をもろに受けながらも、
耐えて用意していた短刀を抜き、シーガイ喉元に突き刺しにいったーーー
そして、そこで記憶は途絶えたのだった。
ーーーーー
シーガイのはなった攻撃はタカノを吹き飛ばした。
観客からはどよめいていた。
二人の武人の本気の戦いの迫力にのまれたのもあったからだ。
ボロ雑巾のようにボロボロになってうつ伏せになって意識を失ったタカノに急いで駆け寄ろうとした。
「タカ兄!!!」
シーガイがそれを見てこう言った。
「まだだ、まだ終わってない!そいつは立つ。
試合はどちらかが負けを認めるか完全に動けなくなるまで続く。手出し無用!」
シーガイはそう言って、シンが壇上に上がることを止めた。
シンは固唾を飲んでタカノを見つめていたーーー
「シンとやらよ。キリシマ・タカノは必ず立ち上がる。奴は勝つか死ぬまで挑み続ける。
それだけの心が私には見えたーーー」
シーガイはそういうと、さっきタカノが持っていた短刀が襟袖に挟まっていた事に気がつき。
大きな声で笑った。
「なんだ、私は首を刺されていたようだな!
黒旗衛将と刺し違えるとは!
ディンワンよ。すごい男を見つけてきたもんだ!!!」
さっきまで意識を失ってたタカノはゆっくりと立ち上がり....ファイティングポーズを取った。
シーガイの言う通り、立ち上がったのだったーー
シーガイはそれを見て、玉座に座る皇帝に向きを変えて深々と礼をしてこう言った。
「陛下!私はこの男に負かされました!私の首に短刀を刺し私を倒し、彼は立ち上がったのです」
それを聞いてたなベールの下で皇帝は拍手をし始めた。すると周りあらも拍手が湧き上がり歓喜の声が上がった。
タカノは微動だにしないで、
ファイティングポーズを取ったまま固まっていた。
シンは試合が終わったことをわかり急いで壇上に上がりタカノのところに駆け寄っていた。
「おいおい。タカ兄...立ったまま気絶してるじゃんーー
こりゃ相当傷も深そうだな...治さないとな」
シンはそうタカノの様子を見て呟いた、
ほっと息をついて治癒魔法をタカノにかけ始めた。
送れてラハトとディンワンも壇上に上がり気絶しているタカノを介抱して会場を後にしたーーー
その後、
タカノは最難関と言われた禁城試験を突破し、
なおかつ黒旗衛将の攻撃を耐え苦戦しながらもそれに勝ったこととボロボロになりながらも戦い続けた事が皇帝の心に残ったらしく...
科挙を合格した異世界人では初となる。
禁軍将校である義禁大尉の職を命ぜられる功績を得たのだったーー
ミミとの関係は作中の通り....
シン「それにしても、意識を失ってまで戦う意志を見せてたってすげーよ」
ミミ「きっと、執念ですわ。それほど私にことを...キャッハ」
シン「何が、キャッハだよ....次の章はショウタの過去だってよー準備で来てる?」
ショウタ「あ、やべ...出番なくてすっかり気をぬてたよ〜」
アデル「ショウタン、ショウタン。頑張って行きましょう!」
タカノ「アデルがやけにノリノリだな...それに比べて...」
ラハト「何ということでしょうか...また私の番がなくなるとは...死亡組の皆さんが手招きしていますーー
ああ、まだ出たかったぁぁぁぁ」
ミミ「お父様?」
ラハト「ミミなら分かってくれますか?」
ミミ「タカノとの仲を邪魔しないでいただけますか?ささ、お仲間がお待ちですわよ」
ラハト「つ、冷たい...」
シン「ミミの姉御、まじでおっかね...」




