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失望と嫉妬-2 大火の影で


シンの先導されてアルスとエミリに緊急クエストに参加してタカノのいる妓楼へと向かっていた。


そして、たまたまクエストの合間で陽都にいたアデルも加わって4人のパーティーを組んで目的地へと向かっていた。


アデルは燃え盛る炎に包まれる目的地の建物の近くにいたクモの姿をした魔物がいることに気がついてそう言った。


「あーもう、やっぱり魔王軍の手先はいるわよね。てか、あれって使徒じゃ無いのかしら?」


それを聞いて剣を抜いてこう言った。


「え、嘘...アラクノイドの使徒っているんだ...厄介だな虫苦手なんだよな」


エミリはそれを聞いて、アルスの尻をこんと杖で突いてこう言った。


「虫は虫でも上半身は人間の形よ」


「そんなのどうだっていいよ」


アルスがそう言うと、

シンはむすっとした顔をして剣を抜いてこう言った。


「そんないちゃつくなよ...

そのクモっぽいけど上半身人間のアラクノイド使徒がこっちに気がついたみたいだよ」


アデルはそれを聞いてエミリのお尻を杖でポンと叩いてこう言った。


「そんなやりとりは、後にしてちょうだい....

あの使徒だいぶ強いわよ」


エミリはそれを聞いて杖を構えてこう言った。


「お姉ちゃん。こいつただの使徒じゃない....かなり強いわ。魔力をビンビンに感じる...」


使徒は上半身はアデルの言った通り人間の女性形をしていたが...

目はいかにも魔物と言わんばかりの恐ろしいクモの様な真っ黒な四つの目を持っていた。


使徒は四人に向かって、声を出した。


「魔王軍幹部アラク!魔王様より授かったこの力で憎き冒険者を葬り去ってやる!!!」


アルスはそれを聞いてため息をついてこう言った。


「うわぁー魔王軍幹部かぁ...これはタカノさんと合流するのに時間がかかりそうだ...


エミリ!補助魔法。見た目的に対毒と対麻痺を」


エミリはそれを聞いて詠唱を始め、アデルは牽制がてらに下級魔法で詠唱の必要がない火の玉の魔法を放った。

シンは首を回してやる気を出して、


「よっしゃ。やりますかぁ....」


そう呟いた後、魔法の詠唱に入った。


アデルの放った火の玉はアラクに当たったが、ダメージはないようだった。

アラクは当たったと同時にものすごい速さで突っ込んんできた。


補助魔法をかけてもらったアルスがそれに向かって突っ込んでいきアラクの脚を斬ろうとしたが...

火花を散らして剣が弾かれた。


「嘘だろ。固えのか」


「下級魔法も剣も効くと思ったか?」


アラクはそう言って不敵な笑みを浮かべて脚でアルスを蹴り飛ばした。

アルスはそれを剣で受けることができたが...


衝撃が強すぎて、腕に痛みが走ったのを感じ取れた。


「我が前に仇なす者を氷の刃で貫け!アイシクルレイン!!」


シンがそう叫ぶと、アラクの頭上に青色の魔法陣が展開されて、鋭いツララが無数に降り注いだが....


「嘘だ!効いてない!」


アラクはその攻撃をものともしていなかったのだ...

シンは愕然としたが、シンは続け様に攻撃するために別の魔法の詠唱を始めた。


「しぶといね!魔術師は嫌いなんだよ」


アラクはそう言って、下半身のクモの部分から糸を塊にしてシンに向かって吐き出した。


「シン!危ない!!」


アルスはそう叫んで、知らせようとしたがシンは詠唱に必死になっていて気がついていなかった。


シンの身体にクモの糸の塊が衝突し、シンは吹き飛び道の真ん中に倒れ込んだ。


エミリが詠唱を中断して、シンのところに駆け寄って行った。

アルスはそれを見てもう一度攻撃を試みた。


「脚がダメなら。上半身ならどうだ!!」


剣を振り上げて飛び掛かったが...


「スキだらけ!」


アラクはそう言って、鋭い脚を飛びかかってきたアルスの腹部に突き刺した。


「アルス!!!」


エミリの叫び声が聞こえた時にはすでに遅く、アルスの身体をクモの脚は貫いていた。


「ちきしょーー」


アルスはそう言って、剣の柄で脚を叩くが全くびくともしていなかった。

アラクは高らかに笑いながら、突き刺さったアルスを振り払い地面に叩きつけた。



「B級冒険者のアルスね。魔王軍がどれだけ苦湯を飲まされたことか...」


アラクは動けなくなったアルスを見下ろしながら、脚を上げてそう呟いた。


アルスは辛うじて意識を保っているようだが...地面にに血溜まりができているほどで重傷を負っていた。

剣を握ることもできず倒れて意識を保つ状態がやっとであった。


「覚悟してもらいましょうか」


アラクはそう言って、高らかに鋭い脚を上げてアルスの顔面に突き刺そうとしたーーーー


「アルス!!」


エミリが苦悶の表情をしてそう叫ぶが、距離は遠く追いつくことも出来なかった。もちろん、アデルも同じであった。


その時だった、アラクの脚は地面を突き刺したのだった。


アルスの身体は何かに引きづられてアラクの脚元からから移動していた。


首のは投げ縄にかけられたようでロープがかかっていて、そのロープはエミリとアデルの後ろから伸びていた。


エミリとシンの上を大きな影が飛び越えて行き、

アラクの上半身に矢が突き刺さった。その矢はアラクに効いたようで悲鳴を上げていた。


飛び越えた影は馬に乗ったシュリムであった。


「ゲルガ族の娘。シュリム!ただ今参上!」


シュリムはそう言って、エミリにポーションを投げ渡してこう言った。


「タカノ様からです。助けにきた」


「シュリム!ありがとう」


エミリはそう言ってポーションをシンに飲ませて、アルスの顔面にぶかっけた。

シンは気を失っていたようで、半分ぼうっとしたような表情を見せて起き上がって、血塗れになったアルスが目に入ったようで急いで駆け寄った。


「あらら、派手のやられてるの....エミリもポーションぶっかけるにも顔面はないでしょ」


「あ、つい。いつも見にたいに雑にしちゃった」」


エミリはそう言って、笑みを見せてアルスの治療をシンに任せて杖を構えて魔法の詠唱を始めた。


「エミリさん、アデル様!霧を出してください。考えがあります!」


シュリムはそう言って、馬の腹を蹴りアラクに向かって走り出した。

アデルはふと思いつき、使える豪雨を降らせる中級魔法を咄嗟に唱えた。


「レインストーム」


するとアラクの真上あたりに真っ黒い雲が現れて、土砂降りの雨が降り始めた。


「あにこれ?洗ってくれるの」


すると燃えていた街の火が一気に消えるとともに水蒸気が発生して、アラクの上半身を包み込んだ。


シュリムはすかさず矢を連射して放った。


「顔の位置は覚えてる!」


シュリムは霧を発生させて火を消すと共に目眩しにしようして弱点と思われるアラクの上半身しに矢を何本も叩き込んだ。


すると、アラクの下半身が崩れるように倒れると同時に何本もの矢が刺さった上半身が水蒸気の中から出てきて下半身と同じように地面に崩れるように倒れ込んだ。


「よし!」


シュリムはそう言ってガッツポーズをした。

エミリとアデルは笑みを浮かべた。



ーーーーー


一方、妓楼の中では...


タカノは盾で体当たりをして、足元を掬い上げるようにしたからかちあげてウルクハイを吹き飛ばした。


真正面の勝負だと僅差で力負けするのを昔経験したからできた攻撃だった。


ウルクハイは吹き飛び地面に叩きつけられていた。


タカノは地面を舐める低い姿勢で次々にウルクハイの脚や鎧の隙間を銃剣で斬りつけ...


後ろに続く部下達が留めを刺していて行っていた。

ウルクハイの数が多く、ヘゲルを守っていたハルビ辺境伯の私兵の最後の一人がやられてしまったのがタカノの目に入り込み。


タカノは、ヘゲルの身が完全にウルクハイにさらされたのがわかりとっさに近くにいたウルクハイに向けて盾を投げ飛ばした。


すると盾はフリスビーのように飛んでいってヘゲルに剣を振り上げたウルクハイを吹き飛ばした。

ヘゲルを守り切れた思った矢先だった....


ヘゲルの胸に矢が突き刺さり、間髪入れずに喉に矢が飛んできて突き刺さり、断末魔の声すら上げる時間もなく命を奪われてしまった。


タカノは矢の飛んできた方向へ目を向けると...

弓を構えるタカノの命を狙う並行世界のタカノが燃え盛る建物の中にいるのが目に入った。


「くそ...」


タカノはそう呟いて、その建物に向かおうとしたが...火の手が激しくて入ることができなかった。


並行世界のタカノはタカノを見下ろしながらこう言った。


「今日はお前に用はない。任務は終了した。戻るぞ」


並行世界のタカンがそう言うと、彼の仲間である魔法使いのミラが彼の手を取って魔法陣を出現させたーー

タカノは魔法陣と消えていく中で、ショウタが以前斬り落としたはずの右腕が彼についていることに驚いた。

しかしその腕は迷彩模様のように紫色の痣が目立っていた。


タカノは近くにあった、ウルクハイが使っていた剣を手に取り投げつけたが....

剣が到達する前に並行世界のタカノとミラは姿を消した。


「ヘゲルが死んだ。魔王側による暗殺ということか...」


タカノはそう呟き、守れなかった事に対して怒りの感情が込み上げていたーーー


アルス「あ、いてて...アクションシーンなんて久々で痛かったよ。シン、あのできれば早く治癒魔法をかけて欲しいんだけど...話の中では俺、腹を貫かれる重症患者なんだけど」


シン「うっせー俺も、さっきまで気絶してた定になってるんだからなぁー」


エミリ「ま、とりあえず二人とも!元気なら、次の話が始まるから血糊とか掃除して」


アルス「ヘイヘイ。あ、魔王軍陣営のウルクハイ達とアクメさんは今回でクランクアップらしぜ...あ、やっぱりいつもの死亡組と打ち上げの話で盛り上がってるよ...」


エミリ「本当ね。今度私たちの主人公サイドでもそんなことしたいわね」


アデル「そうよね。しましょう〜それはさておき、次回の告知を...シュリムちゃんよろしく」


シュリム「うん...では....次回、」


アルス「次回、大火の原因!タカノ様の推理ショーが見られる...うん、これ俺のセリフじゃないな...」


エミリ「あ、こら!アルス!!!」


シュリム「あのぉーボクの大切なセリフとらないでくだぁい!!!!ただでさえ、セリフないのにぃぃぃうううあぁぁぁぁぁ!!!(泣)」


アルス「あ、ごめん。まじでごめん...」


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