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移動遊園地失踪事件簿-7 勇者の仲間vs並行世界の勇者

アルス一行は転移魔法で移動したら

エミリ、シュリム、シュンテイというメンバーに振り分けられたらしく。


飛ばされた場所はエミリの話では速箱乗り場の近くだった。


アルスは周りを見渡しながら、エミリに聞いた。


「確か、イリシュットが言うにはこの遊園地のどこかのアトラクション内に神器を置いてるからそれを見つけてって話だったよな?」


「ええ、そうだって言ってた」


「じゃーお宝探しだな....エミリ。アイテムサーチの魔法発動できるか?」


「おっけー」


エミリはそういうと、懐から杖と一枚の紙を出して杖でポンと紙を叩いた。


「へーすげーですなぁー。私もそのアイテムサーチっての使えるようになりたいですなぁー」


そう驚いた顔をしてシュンテイはエミリが持っていた紙にこの遊園地の地図が浮かび上がるのをみてそういった。


「さすが、陽都一と呼ばれる冒険者ですね....手際がいいなぁ〜ダンジョン探索は慣れてそうな感じがすごく感じるなー」


「シュンテイさんそんなに褒めても何も出ませんよ」


アルスはそう笑みを見せて歩き始めたーーーー



アルス達が転移魔法で飛ばされた場所は遊園地の入り口付近らしく、中心部から徐々に探すことにして行った。


アイテムマップもあるだけあって、遊園地内をくまなく探すというよりは効率よく探索して行ったが....


「あーまたハズレか...」


アルスはそう言って、遊園地の中央にある大きな観覧車の真下にあった宝箱を開けて中に何も入ってないのを確認してため息をついた。


エミリもそれを見て、少し困ったように首を傾げながら地図を眺めていた。


その時二人は背中から異質な感覚を感じて、振り返り顔を見合わせて頷き合い。

二人のさっきとは違う雰囲気を見てシュンテイとシュリムは首を傾げた。


エミリはそれ見てこう言った。


「敵の気配を感じたの。気をつけて」


それを聞いて状況を判断したシュンテイとシュリムは身構えた。


陣形を整えるためアルスは宝箱を閉じて、3人を四角形になるように散らばせ、四方をそれぞれで見張るための陣形を取った。

するとアルスの少し先の地面に上の方から、

人が着地してきた。


その男は緑色の見たことがないような動きやすい服をきて同色のベレー帽をかぶっていた。鋭い眼光をアルスに見せてきた。


アルスは彼の顔を見て、雰囲気こそは違うがタカノと似た顔立ちと体格をしているその彼が並行世界の勇者キリシマ・タカノである事を瞬時に判断できた。



「まさか、タカノさんより先にお相手に出会えるとはな!!!」


アルスはそう言って、


剣を抜いて盾を構えながら異世界の勇者に向かって突進して行った。


後ろからシュリムが弓を弾いて、それを援護しようとしていた。


「援護します!」


「頼むぜ、シュリム!エミリ中級魔法で援護よろしく!」


エミリはそれを聞いて、足元に青色に光る魔法陣を展開させ詠唱を始めた。



異世界の勇者は腰にある黒色のナタを抜いて、アルスに向かって走ってきた。

シュンテイは腰にある小刀を抜いた。


「4対1か、こりゃ勝てますな!行くぜアルスの兄貴!!」


シュンテイははそう言うなり、アルスの後ろから煙幕を投げ込んで勇者に対して目眩しをした。

煙幕に中に先に飛び出したのはシュンテイだった。


煙幕の中から短刀を振りかざして勇者に対して飛び掛かったが、勇者はそれに回し蹴りを喰らわせてシュンテイを吹き飛ばした。

シュンテイは近くにあった小屋の壁に叩きつけられ、気を失った様だった。


その隙をついて、シュリムが矢を放つがそれを見切っていたのかその矢をナタで叩き落とした。

一瞬注意が逸れた瞬間にアルスは煙幕から飛び出した。


「こっちだ!!」


アルスは煙の中から現れて、盾で勇者に体当たりをした。当たった感触はあったが勇者それはくるりと一回転して勢いを逃してアルスを交わした。


それと同時にナタでアルスの盾を持っている方の腕と膝の裏を斬りつけた。

ブチっと腱斬れるような音が聞こえて、エミリは息を飲んで一時詠唱を中断した。


「アルス!大丈夫!?」


「あ!クソ!!腱が切れやがった...エミリ、大丈夫だから、構うな!」


アルスは地面に倒れ込んで、切られた膝を押さえ込みながらエミリに叫んだ。

エミリはアルスの言葉を聞いて中断した詠唱を再開し始めた。


倒れ込んだアルスに追い討ちを掛けようとする勇者を見てシュリムは矢を放った。

だが、勇者をそれを一瞬横目で見て首を少し傾げて交わした。


それで勇者は次にシュリムに目をつけてたのか、シュリムに向かって走り出した。

シュリムは何発か矢を放ったが、勇者はそれをジグザグに走って交わした。


「まじかぁー」


勇者がナタを振り下ろし飛び掛かってきたので、シュリムは腰にある短剣を抜いてそれを受け止めた。受け止めた衝撃でバランスを崩したが、牽制のつもりで斬撃を繰り出した。


カンと音を出しながら、

勇者はその攻撃をナタで受け止めて短剣と火花を散らした。勇者の足がと乗った瞬間にシュリムは叫んだ。


「今だ、エミリ!!!」


エミリは先程まで詠唱を続けていた。

シュリムはタイミングをエミリに伝えることが出来た様だった。


「仇なすものに雷の刃を振りかざさん、そのすべてを貫け!!アークサンダースピアっ!!!」


エミリがそう言うと、エミリの前に大きな青く光る大きな魔法陣が合わられ無数の槍を形取った槍が現れて勇者目掛けて飛んで行った。


シュリムはギリギリまで勇者の気を引きつけようと短剣で斬撃を繰り返して、最後は槍の方向へと蹴り飛ばした。

勇者がエミリの魔法攻撃に気がついて距離を置こうとしたが....

蹴られたせいでバランスが取れなくなっていたーーー


槍が勇者を襲った。

大きな爆発音とともに煙が立って勇者を包み込んだ。


爆風でシュリムはエミリの横まで吹き飛ばされたが、地面で一回転前転をして受け身を取ったので無事だった...


爆風にはアルスも巻き込まれた様だが....

片足が使えないため着地には失敗し背中から地面に落下したが...


「ほふっ!!!

痛って!!中級魔法でって言ったのに上級魔法打ちやがって、加減しろよ!!」


と叫んでいたので、どうやら無事の様だった。

エミリは嬉しさのあまりガッツポーズをしてこう言った。


「結果オーライじゃない!タカノさんの手を紛せないで倒せたんだし!!!やった!」


「やったーじゃねーよ。早く治してくれぇー」


アルスはそう、エミリに向かって怒鳴った。

それを見ていた、

シュリムは、アルスに向かってポーションを投げ渡した。


「アルスさん。使ってけろ!」


「ありがとよ!!シュリム」


アルスはシュリムから受け取ったポーションを膝にかけて剣を杖にするようにして立ち上がった。


するとその時、人影が煙から飛び出してきてアルスの顔面に掌底を入れて、そのまま足を掛けられて地面に投げ飛ばされた。


受け身を取れるような投げ技ではなかった様で...アルスは後頭部から地面に叩きつけられた。


人影は倒れ込んだアルスの股間に極めの拳を打ち込んだ。アルスは痛みからか言葉にならない、悲鳴を上げて始めた。



エミリはこの光景を見てあることを思い出した....

そう、相手は並行世界のタカノ....

彼は太刀などの武器術は得意だが、一番慣れてる戦い方はあのバルバリッチの一件の時に操られていたのでぼんやりとした意識の中で見ていたあの容赦の無い徒手格闘術だーー


「シュリム煙から離れて!!」


「へぇっ?」


エミリがそう言った瞬間にシュリムの目の前に勇者が現れていた。

彼女の手を掴み、一瞬で背中をむかせて、手に持っていた短剣を払い落とし首を締めて持ち上げていた。


抵抗させる時間も与えずほんの一瞬でシュリムを絞め落とし、彼女を地面に下ろしてこう言った。


「遊びに付き合ってる時間はない。俺にはやらなければならない事がある、邪魔をするな」


そう言った瞬間に煙の中からシュンテイが飛び出してきたが、勇者はそれを軽くいなして彼を一回転させて地面に叩きつけた。


エミリは詠唱のほぼいらない初級魔法で攻撃しようとしたが...


「ライトニ....」


杖をかざした瞬間に勇者の手がエミリの口を塞いだ。


「この世界の魔術というやつは威力に優れるが、銃よりも隙がでかい。この距離で使うのは命取りだな」


勇者はそう言って、エミリの手首を掴み、足を掛けてそのまま地面に叩きつけた。

そして、うつ伏せにさせられて首を腕で締め上げられて、エミリはそのまま眠るように意識を失った。


アルス、エミリ、シュンテイ、シュリムのパーティはたった一人の勇者によって全滅させられたのであったーーー

アルス「.....痛い....」


タカノ「すまん。アクションとはいえ、割とガチ目に入ってしまったな....」


シン「うん。絶対痛いーーー」


アルス「まだ、大切なところで使って無いのに。タカノさん酷いですよ」


シン「お、聞きづてならぬな。アルス殿ーーー」


タカノ「お前、7年近く付き合って。同棲もしてるのにまだ手を出してないのか!?」


アルス「ぷ、ぷぷぷぷプラトニックなんですよ!タカノさん(本当はそういう時に緊張してなんていえない...)」


シン「あー聞いちゃった聞いちゃった」


アルス「あ、こら!絶対言うなよ」


タカノ「おーい尺とれねーというか、ネタ切れだから告知するぞぉー。

次回、勇者vs勇者。

俺一人二役なんだけど大丈夫かなぁ....


あ、ミミと娘たちがキラキラした目で見てる...」

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