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踊る美しき殺人鬼は笑う-2 共通点


ロウは最近連続で多発する、

事件の捜査を担当として任されていた。


場所は貴族屋敷が多い雲龍街と呼ばれる場所で連続で起こった役人2名が殺された殺人事件について調べを行なっていた。


城衛がメインで捜査はしているが、

殺された一人が王宮に使える下級の女官だったことがあり、謀反者や反帝国派の仕業の可能性があり義禁も捜査に乗り出していた。


殺人事件が起こった場所は

貴族屋敷が多いが、貴族屋敷に勤める人が集まる居酒屋や宿などの小さな繁華街が雲龍街にはあったりしている。

その繁華街で深夜に連続して殺人事件が起こっていた。


ロウは目撃者から、その殺人者は半獣人族らしく天女の格好をして踊るように二人の役人を殺していたらしい。高い美しい声で笑っていたとか、背は小柄だったらしく...

性別はわかっていなかったーーー



ロウは、日中に聞き込みを主にしていたが......

夜の雲龍街に足を運んで夜の街でも調べを進めていた。


まだ、世間ではあまりこの殺人事件は噂になっていないようで普段よりも城衛の見廻が多いような気がしたが至って普通の賑やかな繁華街であるようにロウには見えていた。


ロウはあてもなくただ、うろうろとしていると

大通りに真ん中で、横笛を吹いている十代前半ほどの路上芸人が目に入った。


美しい音色に誘われて聴き入る人がそに芸人を囲っていた。


ロウは人に隙間から、

その芸人の顔立ちはとても、整っていて電影劇でも主役を任せられるような美形をしていたのを見ることができた。


曲を弾き終わったその芸人が”美しい半獣人の少年“であったことは、喋り方と骨格から判断することができた。

金色の髪の色にぴょんと奥方様のような耳と尻尾が生えていた。でも、猫とは違う雰囲気を醸し出していた。


その少年がお辞儀をすると

地面に置いてある、帽子の中に囲っていた人々はお金を入れていた。


人々が去った後、ロウは片付けを始める彼に声をかけた。


「いい曲だった。あれは何という曲だったんだ?」


「あれは、朧月夜という私の故郷に伝わる曲です」


「へぇーそうなのか、とても美しい曲にぴったりの名前だな。名前を聞いても大丈夫か?」


少年はロウのその言葉を聞いてお辞儀をしながらこういった。


「私は、レンという。葉江から出てきたコ族の旅芸人でございます。どうぞおもしりお気を」


「コ族か...だから、こんな綺麗な耳と尻尾があるわけか」


ロウはそう言って、レンの尻尾に目をやった。

コ族はキツネのような耳と尻尾を持つ獣人族に一つで、今は途絶えそうになっている非常に少ない種族である。


その綺麗で美しい見た目の者が多く、数こそは少ないものの芸人として生活をしていることが多いのである。


「この容姿を見て美しいと言ってくれるということは半獣人への理解があるように感じますが....?」


ロウはそれをきいて笑みを見せた、


「実は恋人いや、嫁がモユクなんだ。都人、特に貴族なんかは、半獣人族を軽蔑の目で見ると聞いてるだろうが....例外もいるのさ」


レンはそれを聞いて、

にっこりとロウに笑みを見せた。


それから、

ロウは毎回レンの曲を聴くために足繁く雲龍街に通い詰めていた。

レンとは顔馴染みになりはじめ、

街の情報を色々と教えてくれるようになっていた。


ーーーーーー


「さようなら、ロウ様」


レンはそう言って、演奏を聴き終えて銀貨を渡したロウを見送って手を振っていた。


ロウは、

ニヤリと笑みを浮かべていた。

彼がいなくなったのを見計らい、自分の家に足運んで行った。


住処は質素なもので、とある金持ちの家の小屋を間借りしている。


「戻りました...と言ってももういなかったんだ...」


家主は黒社というのに関わる人だったらしく、

大切な仕事に失敗したらしく、昨日から家を出て戻ってこなくなっている。


きっと今頃この世にはいないのではないのかなとレンは感じていた。


レンは、自室に戻ると笛を置いて服を脱いで...

鏡の前に座って化粧を直し始めたーーー


綺麗になる姿を見ながら、レンは涙を流した...


「姉さん...母さん....僕は人を許せないんだ」


レンは目の前に映る、

自分の顔を見て映る美しい女性に顔を見て涙を吹いた。


レンが除く鏡の前に、

姉さんと母さんがそっと肩に手を置いてくれていた。


「僕は....幸せを奪った奴らを許せない」


レンはそう言って、

化粧道具と一緒に置いてある短刀を手に取った。


これで今まで、何人かを斬ってきたーーー


葉江に住んでいた頃に

焔帝国軍の兵士がやってきて、賊軍を匿ったという罪を被されて、差別を受ける罪人が多い半獣人族であるという理由で疑われ家に押し入ってきた。


その時姉と母は、

レンを押し入れに押し込んで隠れているように言われた。


兵士たちは正義の名の下で、

母さんを斬り捨てて、若い少女だった姉さんは兵士たちに弄ばれていた。


その光景と悲鳴をレンは扉の隙間から、

見続けていた。

脳裏に焼き付いていたーーー


レンは恐怖で足が動かなくなっていた。

声も出さないで静かにその悲惨な光景を見続けていた。


家には火を放たれて、

レンは燃える家に中から外に飛び出していた。


レンは泣きたい気持ちもあったが、泣くこともできずただ燃え盛る家を見ているだけだったーーー

ただただ立ち尽くす事しかできなかった。


その時に兵士に捕まって、貴族の家に売り飛ばされたーーー


その貴族は黒社の幹部だったらしく、表では普通の領主をしていたが、裏では暗殺や薬物の売買、魔術の人身実験をしていた。


レンはそこで、

その貴族が暗殺者として殺しの技術を伝授していたーー


命を拾われた恩からレンは仕事してその貴族に歯向かう輩を幾度となく殺してきた。

その時も幸せを感じていたが、そうそれも長くはなかった。


貴族は悪事がバレて義禁庁に捕縛されて、

死刑台に運ばれていったーーー


また、

レンにとって大切な人を焔帝国の役人によってまた奪ったのだったーーー


「許せない...」


レンは昔の事を思い出しそう言って、目の前の鏡に映る美しい自分を見ていた。


「あー姉さん...姉さんに会いたいです。あと、何人殺せば姉さんは戻ってくるの?」


貴族から、

人を殺せばそれがだんだんと天国に近づいていくんだよと何度も何度も言い聞かされていた...

レンはその言葉を信じ続けて、最初は嫌だった殺しも...

大好きだった姉さんに会うためにと思い始めていた。


「こうやって、鏡越しに会えるようになったんだ。だから、もう直ぐだよね」


レンはそう言って鏡に映る姉さんに手を伸ばしたーー


ーーーーーー


「いやいや、遅くなっちまったな...シャルに怒られそうだーー」


ロウはそう言ってレンと別れてから、

他にも聞き込みしたい場所があったので雲龍街の繁華街を歩き回っていた。


色々な情報を集めてはいたが、

あの2人が殺されてからは、その『天女の格好をした半獣人族』を見たという話は聞かないらしい。


黒社との繋がりがありようだが、黒社との仲介人もそのことに関しては頑に語ろうとはしなかった。


夜道を歩いて雲龍街の繁華街を抜けて貴族屋敷街を通ってシャルの家に向かう途中で、ロウは並々ならぬ違和感を感じ腰にあった剣を抜いて構えた。


角から恐怖で怯えた、城衛の兵士が走って出てきた。

そして走って逃げてきた兵士の後に美しい笑い声が聞こえ始めた。


「そこの武人。手を貸して欲しい!」


そう兵士は言ってきたので、ロウは懐から義禁庁に所属する役人である証明になる十手を見せてこう言った。


「義禁庁だ」


「本当か、助かった...」


兵士はそう言って、ほっと息をついた瞬間首筋に何かが突き刺さるのをロウは目にした。


ロウは距離をとって、剣を構え直した。

崩れるように倒れる兵士の影から、血で真っ赤に染まった白い衣に身を包む天女のような格好をした半獣人族の女装の少年が現れた。


暗くてわかりにくかったが、話に聞いていた探していた殺人鬼と共通点が多いのに気がつき、ロウは脚繁く運んでいたことの苦労が報われた気がした...


少年の手には血が滴っている短刀を握っていたーーー


暗くて顔はわからなかったが、聞き覚えのある声の笑い声がロウの耳に入ってきた。


少年は笑いながら、ロウに向かって走ってきた。宙を舞って首筋に目がかて少年の持つ短剣がかすめたが、剣で受け止めてた。


「おい、嘘だろ....」


ロウは少年の顔を見て目を見開いたーーー

一瞬の隙がその瞬間に生まれてしまった、そこを少年は逃さずロウの首筋に向けて短刀を振った。


ロウは少年を蹴って吹き飛ばしたが...

首元から温かいものが溢れているのに直ぐに気がついた。


水の中にいないのに、

だんだん息すると溺れるような感覚になっていく、

そして、手を当てると真っ赤な血が手についていた。


首を切られたと認識したら、意識が薄れて行ってロウは力が抜けて地面に崩れ落ちるように倒れ込んだ。


「シャル...ごめん、帰れなさそう」


最後にシャルの笑顔がロウの目の前に浮かんだーーー


イズミ「また今回も、血糊多く使う回なんか....いくら私が水の精霊とかそっち系だからって、掃除のために呼ばれるのって心外やわ」


シン「それを言ったら、俺も呼ばれるんだけどな」


ラハト「私も死亡組ですから、お手伝いに入りますよぉー」


シン「あ、久々にラハトだ。娘も孫も元気だよ」


ラハト「それはよかったですぅー今回死亡組が増えるって聞いて、みんな楽しみなんですよ」


バルバリッチ「あ、きましたよ」


ジュナン「こっちこっち!」


エリザベート「こっちですわよ〜、ついでに私別の章でまた復活して出るらしいですわ」


ラハト「え、そうなんですねおめでとうございます。という事は入れ替わりでしょうか?」


ロウ「まさかと思うけど...その入れ替わりって俺じゃないですよね?みんな、こっち見てますけど....なぁシン様?」


シン「それは...次回でのお楽しみだよ(死亡フラグビンビンだけど)」

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