無人の計測者
前回の続きです。
「それじゃあ、数えてみるね。3頭は一目瞭然だよね。次に、木から出ているもう一頭。これはニホンジカの目立つ白いおしりを知っていれば気づくかな。最後に、左端の小さな少し写っている子ね。」
「え?これは鹿かどうかわからないよ?」
リーゼちゃんの目元はいつも通り涼しげだけど、口元はちょっと自慢げ。
「まず最初にこの画像は2019年のものなのね。当時から1万円しない輸入物の定点観測カメラがネット通販に溢れていて、野生鳥獣の観察や頭数推計のデータサイエンス化が急速にチープ・・・けふけふ。身近になっていっていたの。」
「身近じゃなかったんだ?」
「例えば2000年ごろくらいだと一台数万円、しょっちゅう壊れるし、操作も大変、データも本体記録式で毎回本体ごと交換だったの。それが、(1)乾電池を入れて、(2)日付を合わせて、(3)一定間隔撮影をするか、動いたときだけ撮影するかを選んで(4)置きたい場所に置く。そして数か月後に電池とSDカードだけ交換すればオッケーになったの。さらにその前の、人間が数えたりなんていう、広く長くは全然できそうにないやり方にくらべると、とっても便利でしょう?」
明凪さんが話の腰を折ってしまったので画像処理とAIの話が完全に次話に持ち越されてしまいました。
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この画像はフィクションではありません。
提供:Creative Hunting & Research




