不発弾って危ないんですか?
不発弾について理解することは結構重要なので、今回はそれをテーマにしました。
だいたい1年に一発くらいは不発弾に出会います。
あと、本来25個入りの箱で24個しか入ってないのにも2回出会っています。
日本の法律上の装弾の管理に対する要求と比して、割と弾丸自体の品質はそこまで厳密ではないので
使用者が気を付ける必要があります。
ちなみに、私は初心者教習のときぼろぼろの自動銃を渡され、銃の整備不良でうまく叩けず、不発して
もくもく煙を吹いてる弾丸が排莢されてきてものすごく怖かったです。
「あれ、オカモトしょげくりかえってどうしたのかしら?」
「聞いてくださいよお嬢様!」
「はいはい」
「今日射撃場に行ったんです。」
「それで?」
「ちゃんと予定を確認してですね」
「当然ね」
「トラップ面が技能講習、スキート面がフリーだったんですよ。」
「まあ、スキートは使えるよね」
「そう思うじゃないですか!なんとスキートは初心者講習で大渋滞。トラップ面が空いてからもずっと使用中ですよ!」
「あらまあ」
「お情けで教習の合間に一ラウンドだけ撃つたせてもらえたんですけど」
「よかったじゃない」
「不発が出て銃の点検弾の点検でボロボロです」
「でもあなたがぽろぽろ泣くことないじゃない…。」
「泣いてません!」
「そう。ならよいのだけれど。」
「泣いてません…。」
ここまで私完全に外野で何もわからないんだけど?
「結局装弾が不良品で」
「怪我がなくてよかったね」
「それだけが不幸中の幸いです。」
そういえば。
「オカモトさん?」
「明凪さん、いかが致しましたか。」
「不発弾って危なくないんですか?」
「危険ですね。」
オカモトさんは姿勢を正すと、説明を始めてくれた。
「まず装弾・・・いわゆる銃弾について簡単に仕組みを説明しますと、
銃の撃針という針のようなもので装弾の雷管という部分を叩きます。
そうすると装弾の内部で火薬に火がつきまして、爆発的に膨張して弾頭が推進力を得ます。
間にもう少し複雑な仕組みもあるのですが、概要としてはそのようになっています。」
「じゃあ装弾?って叩いたらあぶないんですか?運んでたら爆発しそうですけど?」
「現物を見た方が早いですね。実弾を装填したときの後ろ側、このへこんだ部分が撃針で撃つ雷管の打撃点になります。」
「そっか。凹んでて普通にはあたらないんですね。」
「そういうことです。つまり不発というのは、銃の側の問題でうまく叩けないパターンと、装弾の側で雷管か火薬に問題があって着火しない場合があります。これはつまり、装弾の問題なら一個捨てるだけでその場でせいぜい数百円の損失ですむ話ですが、銃に問題があれば調査と修理が必要になりますし、特定の銃で特定の作業をしたい場合に銃が故障しているとその銃で仕事ができない分大きな経済的損失を被ることになります。」
「大変なんだね?」
「ここまでが簡単な仕組みと影響の話ですが、じゃあ不発弾が危ないのかっていうと、端的に言って危ないです。特に火薬が湿気っていたりしてだんだん火が回ってから爆発するパターンがあり、これを”遅発”というのですが、大変危険です。不発弾は直ちに射撃場や銃砲店に引き取ってもらうべきでしょう。」
「遅発?ってどれくらい遅れるんですか。」
「数秒~数分遅れることもあるようですね。わざわざ品質の悪い装弾を作るような人はいないので、限界まで遅発させるとどうなるか、それは定かではないのですが、想定外の遅いタイミングで爆発すると、危ないですからね。」
「そっか。オカモトさん、ありがとうございます」
「いえいえ。」
「オカモト」
リーゼちゃんが声をかける。
「大切なことを忘れているよ」
「そうですね。ここまでが銃を扱う人間がその場で気を付けるべき話ですが、同じくらい重要な話がもう一つあります。不発弾を捨てる場合に、燃えるゴミに入れると爆発して危険なので、専門家に処理を依頼しましょう。」
「そうね。一応、装弾の筒から出せば勢いよく燃えるだけのつまらない花火だけど、入ったままだと暴発して弾頭が発射されとても危険だから。」
順番は前後しましたが、射撃場についても扱った方がいいのかなと思っています。
次話が射撃教習になるかはわからないけど・・・。




