62. 話の突然さは大体主人公で決まる。
お久しぶりです、作者です。年内に一度は更新したいと思っていましたところ、何とかできて嬉しく思っております。皆さんは年末をどう過ごされてますか?作者は寒さに耐え忍ぶ生活を送っております。来年までにもう一話ほど投稿できたらなぁ...と考え中です。
それでは、前回の続きからどうぞ!
「それじゃあこの『エクストドラゴンの産み出す鋼鉄の印の採取』の依頼を受けてきますね。」
「その前に、その...ひだ付きの短いスカートをどうにかしなさい!」
「これ、『プリーツスカート』っていうんですよギルマス...。」
結局、エドガーの命令虚しく、私はAランカーからのスタートとなった。それでも、お金が稼げればそれで良かったので、私は二つ返事で了承した。しかし、エドガーだけは最後まで反対の姿勢をとったため、面倒くさくなって『じゃあ、私とパーティ組んだら良いんじゃないですか?』と軽はずみな言動をとってしまい、現在に至る。
先ほどの会話にもあった私の服装は、制服のような仕様になっている。白いカッターシャツに藍色のベストを着て、プリーツスカートは赤字にチェックをあしらい、黒のハイソックス、長旅に最適だと言われたため、汚れの目立たない黒のスニーカー。仕上げはスニーカーやハイソックスと同色のロングコートだ。見た目だけだと、某仮想空間を楽しむゲームの中に囚われて、デスゲームを攻略した少年と同様の恰好にしている。これだけはどうしても譲れなかった。理由は...敢えてここでは語らないことにしよう。黒いロングコートは、最近の少年少女に馴染み深いものがあると私は信じている。それに加えて赤い長マフラーを巻けば完成だ。
そんな恰好をしていたからか、残念なギルマスには『は...破廉恥な(スカートが短くてみ、見えそうだ!!)!?』と怒鳴られ、久々登場の薄紫色の髪の男(名をカルロス・ウォッカチオというが)には『破廉恥なのはギルマスだろう?(あんたの考えそうなことは分かってんだよ...見えそうなんだろ?)』とお腹を抱えてゲラゲラ笑われる始末。審判をしていた男(サミュエル・ランドンという名前らしい)に至っては『そもそも、貴女は何故ギルマスとパーティを組む等という愚策を思いついたんですか?馬鹿なんですかそうですか。』と一人納得されてしまった。その目が冷たくも憂いを帯びていたことを私は忘れない。
そんなことがあったからか、自然とギルド内での私の立ち位置は安定し、『ギルマスの世話係』とかいう不名誉な異名まで付けられ、数週間、何をするでもなく、ただのんびりとギルマスと遊んでいた。しかし、そろそろ本気でお金稼ぎをしたいと思い、今日、初めての依頼を受けることにしたのだ。
「出発するが、忘れ物はないか?ハンカチ持ったか?チリ紙は?あぁ、心配だ。もし何かあればすぐに俺を呼んでくれよ?...30秒で行く。」
「ギルマスは書類が山のようにあるんですから、早急にやらない限り無理ですよ。」
今回の依頼は私一人でやるという条件付きなので、エドガーはギルドにてお留守番だ。私の回復を待つために溜まってしまった書類と格闘するのだろう。せいぜい頑張ってくれたまえ。
私はしばしの間、馴染んだギルドを離れ、エクストドラゴンの待つシルクーレ山へと歩を進めた。
はい。こうしてサツキちゃんは旅に出ちゃうんですね。そして、聖剣とは何時出会うのでしょうか?気になる続きは次回以降のお楽しみに!
連載初めて早いもので7か月です。皆様この話主にお付き合いいただき、ありがとうございます。来年もどうぞ作者作品共々、どうぞよろしくお願いします。




