49. 話の迷走時期は大体主人公で決まる。
またまた日が開いてしまい、すみません。そして、お久しぶりです。
さてさて、今回はリチ君この世界に来て初の魔法詠唱回にしたいと思っております。
それでは、どうぞ!
この世界の魔法事情を垣間見た俺は、実際問題、俺が何の魔法を使えるのか、多少の興味が湧いてきていた。そこで、久々の登場、魔法に詳しいハーフエルフのジュリアにゲストとして来てもらい、俺の魔力諸々のことについて聴いてみた。
「何を呑気なことを言っているのですか?貴方はまだ、この世界の魔法事情のじのzすらまともに分かっていないのに、自分は何を使えるのかと聞く。この世界舐めてるんですか?」
あれ?俺は単に俺が何の魔法が使えるのか、チョットした好奇心に負けて聴いただけなんだけどな...。おかしい、此処でもこの扱いなのか。
「...仕方ありませんね。今日はいつもより真面目に聞くと察しましたので、教えましょうか。...取り敢えず、この蠟燭を使いましょう。」
俺達は今、座学だということで、初代勇者の館の中でも比較的小さな書斎のような場所に居る。俺はそこの中央にある木製の高級感漂う椅子に座り、同じような机を境に、反対側でため息をつくジュリアに苦笑する。言った後、ジュリアは俺の前に銀製の蝋燭立てを置いた。それは同時に三つの蝋燭を置けるような形をしていた。持つところは飾り気のないようにしてあるが、三つに枝分かれする中央部分には、美しい人魚があしらわれており、先端に行くにつれて海を思わせる波の残像が華やかに表現された逸品だ。
「先生!俺はもしかしなくとも火か炎属性の魔法を使えるのでしょうか?」
俺は勢いよく挙手して尋ねた。尋ねた、というよりはほぼ核心を付いたような発言だった。
俺が目をやたらキラキラを光らせて言ったからだろうか。ジュリアは一瞬目を見開いたかと思ったら今度呆れを通り越して無になってしまった。つまり、表情を消したのだ。まるで、何処か遠くを眺めるような顔をしている。
「では、やってみては如何ですか?」
俺はその一言に促され、蝋燭立てを手に取った。俺は事前にジュリアから聞いていた話を元に、その三本の蝋燭に火が灯る様子をイメージした。この世界の魔法には、詠唱のあるものとないものがある。とは言っても、高位のものは、詠唱が長ったらしく、また、初級になれば詠唱なしでもイメージだけで魔法が発動することもよくあるのだ。俺は、それをジュリアから教えられていたため、早速イメージトレーニング通りに事を進めようとしたのだ。俺の想像では、青い神秘的な炎がゆらゆらをしているのだ。そして、その炎は徐々に勢いを増し、最後にはこの部屋一面を照らすものにまで成長させる。これが俺の理想。
「いくぜ!暗き部屋を明るく照らせ!『着火』!!」
俺は調子に乗って即興で詠唱をしてみた。けど、上手く言葉が出てこなくて、結局『着火』とか行ってしまった。これじゃあグランと大差ないじゃないか。...虚しい。もうちょっと何かあっただろうよ、全く。
「ポッ。」
俺の心境を察するように、沈黙を終わらせる悲しい音が、部屋一面に響いた。
はい。この音の正体とは一体何なんでしょうか?気になるところで、次回のお楽しみとさせていただきます!
ブクマ件数もあれから+2件され、計37件でございます。最近は中々執筆できていない中、こうして読んで下さる方がおられること、大変嬉しく思っております。ありがとうございます。
それからですね、お気付きの方もいらっしゃるかと思いますが、作者、これより話主でですね、ネット小説大賞に応募したいと思っております。ちょっとした興味本位ではありますが、頑張っていきたいと思います。どうぞ応援よろしくお願いします!




