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話の流れは大体主人公で決まる。  作者: 櫻井 千桜
2章 物語の序盤からの展開は大体場所で決まる。
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14. 話の痛み分け方法は大体主人公で決まる。

記憶のないリチ君のための回想回にしたいと考えております。そして、リチ君の現状はいかに...!


それでは、どうぞ!

 真っ白い天井に巨大なシャンデリア。左には部屋に沿うように大きな緑のカーテンが閉められ、右手には如何にもお高そうな木製の扉がある。俺はその中央にデーンと鎮座している高級感漂うクイーンサイズのベッドの上に仰向けに寝ている状態だった。


「あれ、知らない天井d...!?」


俺は某気絶した後に目覚める者の第一声を呟こうとした。それも後一語を残すところで、突如激しい痛みに襲われ、痛いと叫ぶことすらできずに、クイーンサイズのベッドの上で全身をくねくねと動かしていた。


この痛みは、例えるなら足が痺れた時に感じるそれの類のものだ。それが全身に行き渡っており、とてもじゃないが痺れが取れそうにない。したがって、鰻踊りのようなことをして悶えているのである。


第三者から見たら、さぞ頭のおかしい人間に見えただろうが、そんなこと言ってる余裕は、今の俺には露ほどもないことを、誰か察してもらいたい。


 そうして痛みに耐えていると、木製のドアがゆっくりと開き、ギルともう一人、赤いツインテールに緑の瞳の知らない女の子が姿を見せた。10歳前後だろうか、小さな体に幼い表情、少しオドオドしているところを見ると、内気な子か、人見知りするタイプの子だろう。今も必死になってギルの後ろに引っ付き、ギルのローブのような服の袖を掴んでいる。時折、俺の姿を見ようとして顔を覗かせる姿は、純粋に可愛いと思えた。


「あぁ、気が付いたのですね。疲れもあったのでしょう、よくお眠りになっていましたよ?」


クスクス笑いながら俺を見るギルに軽くイラついたが、それは一旦脇に置き、俺は気になることを聞いた。


「...俺、何..時間寝てた?...っ」


全身麻痺は結構キツイ。話すのにも一苦労だ。俺は聞きながらも先ほどからの鰻踊りを止められずにはいられなかった。鰻踊りっていうよりも、お好み焼きの上でヒラヒラしている鰹節みたいだな。


 ...俺、主人公なのにこんなんでこの先大丈夫なのか?という問いが頭を過ぎったが、それを言ってしまうと墓穴を掘りそうなので、心の中にひっそりとしまっておこう。うん、その方が俺の平穏につながるはずだ。


「何時間?そうですね...。時間でいうと72時間...といったところでしょうか?」


72時間。日で換算すると丸3日.....。え、ちょっと待て。


「あなた、3日間もよく寝てた。グランのお兄ちゃんが来て顔に落書きしても、全然気付かなかったもの。」


 ...名も知らぬ少女よ、今の発言に対して俺は激しく問いただしたいことがある。グランの野郎が俺のフェイスに何か書き物をしていたというのは誠かい?



...ならば刑罰じゃ!!タコ殴りの刑かフルボッコの刑か、好きな方を選ばせてやるよ。俺は心がとてつもなーく広い男だからな!


「心配しなくても、グランならその後ですぐ、クリの顔を綺麗に拭いていましたよ?...大笑いしながらね。」


 ギル、あなたは意外にも一言余計なところがあるようだね。それに、その光景が最高だったとばかりに笑いを堪えながら話さなくても良いんですよ?あなたとは、後でこの痺れが完治したら早急に話し合いをしようじゃないか、グランと一緒にな。




~1時間後~

「.....それで、纏めると『ギルの魔法は俺に効いたはずが、まさかの失敗に終わり、俺は魔法詠唱終了と同時に気絶。その後3日もの間眠り続けていたため、グランが色々俺にちょっかい出してたが、奴はそれにも飽きてしまい、早々に帰宅。俺はというと、その魔法の後遺症により、暫くこの痺れから解放されることはない』......と。」


「はい。簡単に説明するとそうなりますね。」


「一つ言っても良いか?











 




 ...ふざけんなよ!?」




リチ君による鰻踊りは暫く続きそうです。自分は足が痺れたら取り敢えず何処かの柱に寄りかかって固まってます。読者さんはどうですか?

次回、痺れと戦うリチ君に更なる脅威が待ち受ける!?...予定。お楽しみに!


...自分、この話主を書き始めて、もうすぐ一カ月が経とうとしております。現在ブックマークが前回に比べ、+2件され、計8件になっておりました!自分、とてつもなく嬉しいです。これを励みにドンドン書いていきたいと思います!本当にありがとうございます!引き続き、リチ君のほのぼのライフをお楽しみください。





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