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なるべく部屋にこもりたいなと
ある日いつものように目覚めたはずが、
私の父は織田信秀、上には嫡子信長すぐしたには長益がいるあの織田の兄弟の十男である
実際は1545年に生まれたが正室の土田御前の子ではない、そのため認知されたのが十番目のため十男である
母親は「尾張第一の美麗たる」といわれた中根氏、遠江ニ俣城主の中根の親戚で津港の商人を父に持つ一人娘であり父である信秀が店先で見つけた母をそのまま馬に乗せて城へと走らせたということを聞かされた。
それがあまりの美貌の母親に似て池に写る私の顔も美男子ということなのだが、現世では元々いじめられっ子で、ひきニートである私が目をさますと小十郎と言われわけもわからず布団をかぶって泣いていた。
元々庶子なので嫡子信長、同じ庶子の六男信時、九男の秀成以外には見向きもされず生活して部屋にこもっているか兄である信長に手を縛られて外に連れ出されるかどちらかであった。
そして史実道理に起きてしまう、そう父である信秀の死である、そこからのことを書いていきたいと思う。






