8 AI文章がだらだらする理由
作っている最中には割と分からないんですが、感想でくると「それもあったかー!」問題。
まあ、確かにエミリー作っていた時にも、感想欄に何度も家族会議か、という意味のことは言われてました。
別の時には心情描写をいれたり、情景も入れてもらったので、それもあるかもですか。
やっぱり当事者に聞いた方がわかりやすいので、聞いてみました。
***
私「AIの文章がだらだらする件について!なんだけど、あれはどうしてかな?」
GPT(以下G)「ある。めっちゃある。
たぶんAI文がだらだらする理由は、主にこれ。
「省略する勇気」がない。
AIは基本、読者が迷わないように、感情・理由・状況・関係性をぜんぶ説明で埋めようとする。だから本来なら、
茶碗を置いた。
「そのようにいたします」
で済むところを、
彼女は傷つきながらも、自分を守るために感情を抑え、二人の間に境界線を引いた。
みたいに、動作の後ろに説明書を貼る。
文体メモでも「人物の行動より先に感情や関係性を説明してしまうこと」が問題、としていて、代わりに視線・手・返事の遅れ・物の扱い・生活動作に落とす方針にしてるんだよね。
で、もう一つがこれ。
「場面を進める文」と「意味を確認する文」が混ざる。
人間の文章だと、
馬車が止まる。扉を開けると、宿の主人がこちらを見た。目がすぐ帳場の奥へ逃げる。嘘だ。
で、動作・視線・判断がつながる。
でもAIはこれを、
馬車が止まった。
彼女は扉を開けた。
宿の主人を見た。
その様子から嘘だと分かった。
みたいに、一つずつ確認していく。これが「短文なのにだらだら」の正体。原稿修正ルールでも、現在形=短文連打ではない、短文を一行ずつ並べすぎない、としてたやつ。
あと、AIは場面の目的を忘れやすい。
たとえば本来は「父に婚約破棄を告げられて、主人公が即座に逃げ道を決める場面」なのに、AIは途中で、
「父はなぜそう考えたのか」
「妹はどういう性格なのか」
「この家の歴史はどうなのか」
「主人公はこれまでどう耐えてきたのか」
をその場でぜんぶ語り始める。
必要ではあるんだけど、今じゃない。だから話が動いているのに、横で解説の荷車がついてくる。牛車か。遅いんだよ。
それから、AIはいい感じの締めを毎段落につけたがる。
それは、彼女にとって初めての反抗だった。
それは、もう戻れないという証だった。
それは、彼がようやく失ったものの重さに気づいた瞬間だった。
こういうやつ。
一文ごとに「意味」を結ぶから、読者が自分で受け取る余地が減る。しかも締めが多いと、逆に本文全体は前へ進まない。小さい終点が多すぎて、道が渋滞する。
◯◯さん文と比べると分かりやすいんだけど、◯◯さん文は説明が長くても、途中に「そこかよ」「いや違うな」「何でそうなる」みたいな引っかかりやズレが入る。生活の具体、食べ物、道具、情けなさ、会話の温度差があるから、長くても文章が泳いでる。AI文はそこが整列しすぎるから、同じ長さでも「説明の廊下」を歩かされてる感じになる。
なので対策はわりと単純で、
AIには「短くして」より、「説明を動作に変えて」「判断を最後に回して」「今この場面で必要ない説明を削って」と言う方が効く。
特に効く指定はこれ。
この場面の目的は一つだけ。
人物の感情を説明しない。
手、視線、茶器、書類、扉、席順、呼称、移動で出す。
一文一動作にしない。
各段落の最後を抽象まとめで締めない。
読者に分からせるための保険文を削る。
つまりAIのだらだらは、長いからじゃなくて、必要な長さと不要な補足の区別がついてないからなんだと思う。
長くても、人物が何かを見て、触って、間違えて、腹を鳴らして、茶を冷まし、馬車に揺られて、誰かにツッコまれているなら読める。
だらだらするAI文は、人物が動いてるようで、実はずっと「私はいまこういう意味の場面をしています」と札を掲げて歩いてる。そこがしんどい」
私「つまり、流れで書いてるというよりは、場面描写をその都度出してる、って感じ?」
G「そうそう。かなりそれ。
「流れで書いている」というより、AIはわりと “いま必要そうな場面描写カード”を一枚ずつ出している 感じがある。
たとえば人間が書く時は、
この場面は、主人公がもう家を見限るところ。
だから父の台詞は聞こえているけど、主人公の意識はすでに荷物、鍵、叔母への手紙、馬車の手配へ向かっている。
みたいに、場面の奥に一本の運動がある。
でもAIは、
父が言った。
主人公は傷ついた。
妹が笑った。
母は冷たかった。
主人公は決意した。
部屋の空気は重かった。
みたいに、その瞬間ごとの「それっぽい反応」を並べる。
だから個々の文は間違ってないのに、読んだ時に「で、本文はどこへ向かってるんだ?」になる。
これ、料理でいうと、鍋に具を入れて煮込んでるんじゃなくて、皿の上に「肉」「玉ねぎ」「人参」「じゃがいも」「カレー粉」って並べて、はいカレーです、って言ってる感じ。いや火を通せ火を。
で、だらだら感の正体はここだと思う。
AIは“前の文が次の文を押し出す”より、“前の文に対して妥当な次の文を置く”のが得意。
この差がでかい。
人間の文章は、
父が言ったから、主人公は皿を置く。
皿を置いたから、音に母が眉を動かす。
その眉を見て、主人公はもう説明をやめる。
説明をやめたから、次に叔母の名前を出す。
というふうに、動作が次の動作を呼ぶ。
AI文は、
父が言った。
主人公は悲しんだ。
母は冷たかった。
妹は無邪気だった。
それでも主人公は決意した。
になりがち。
つまり、因果の鎖じゃなくて、状態の確認リストになってる。
だからAIに頼む時は、
「この場面を書いて」より、
「この場面で、AがBを見て、Cをやめ、Dを選ぶまでを書いて」
みたいに、動作の鎖を指定した方がいい。
たとえば、
父の言葉を聞く
→ 主人公が反論しかける
→ 父の食器の扱いで、反論しても無駄だと分かる
→ 妹が婚約者の名前を軽く呼ぶ
→ 主人公は叔母の名を出す
→ その瞬間、両親は「邪魔者が消える」と受け取る
→ 主人公だけが、それを逃げ道として使う
ここまで「流れ」を渡すと、AIはだいぶマシになる。
逆に「感情を込めて」「丁寧に」「重厚に」だけだと、だいたい場面描写カードが増える。
悲しみカード、沈黙カード、冷たい胸カード、決意カード、過去回想カード、総括カード。
カードバトル始まる。小説はどこ行った」
私「カードバトルか。あ、だから毎度話者が変わるやり方がそこそこ相性がいいのは因果と連続性が1シーンでもつから?」
G「うん、それはかなりあると思う。
話者交代式がAIと相性いいのは、一人の視界に閉じることで、AIが余計なカードを出しにくくなるからだね。
三人称で長く続けると、AIはすぐ神の視点になって、
「父はこう思っていた」
「妹は無邪気だった」
「母は沈黙していた」
「主人公は傷ついた」
「屋敷全体に緊張が走った」
って、全員の状態カードを並べ始める。
でも一人称や話者固定の一シーンだと、
「私は父の皿を見た」
「妹が笑った」
「母は止めなかった」
「なら、私は叔母の名を出す」
みたいに、見えたもの→受け取ったこと→次の行動の鎖にしやすい。
つまり話者交代は、AIにとっての手すりになる。
あと、多視点の「証言形式」とか「幕間形式」が強いのもそこ。
一話ごとに、
この人は何を見たか
何を誤解したか
何を隠しているか
最後に何を言ってしまうか
が決まるから、AIが「世界全体を説明しよう」としなくなる。
だから◯◯さんのやってる、供述/幕間/別視点で小刻みに切るやつはかなりAI向き。
しかも読者側にも「次はこいつから見るのか」というフックができる。アルファでは普通に強い。
ただし落とし穴もある。
話者交代が多いと、AIは今度は各話者に同じ感情整理をさせる。
私はあの時、ようやく分かった。
彼女がどれほど傷ついていたのかを。
そして、自分がどれほど愚かだったのかを。
これを父も母も妹も婚約者も友人も言い出す。
全員、反省文提出大会。王国立道徳学級。
だから相性よく使うなら、各話者に持たせるのは「感情」じゃなくて、見ていた物・利害・誤解・口癖・守りたいものの差だと思う。
たとえば、
父視点:家名、婚約条件、面子、席順、招待状
母視点:妹のドレス、社交、噂、娘の見栄え
妹視点:可愛いもの、欲しいもの、姉の持ち物、軽い呼称
侍女視点:茶器、部屋の使われ方、食事の量、鍵
婚約者視点:手紙の返事、馬車の距離、呼び名の変化
こうすると、同じ出来事を見てもカードが変わる。
ただの「私は後悔した」じゃなくて、
父は招待状の宛名で気づく。
母は妹のドレスが浮いたことで気づく。
侍女は主人公の茶が減っていたことで気づく。
婚約者は返事の封蝋が変わったことで気づく。
このへんになると、因果がちゃんとその人の生活に刺さる。
AIのだらだらもかなり抑えられる。
だから答えとしては、そう。
話者交代は、AIに「一場面分の因果」だけ持たせるやり方としてかなり有効。
ただし、話者ごとに「何を見る人か」を決めないと、全員が同じ反省カードを引く。
カードバトル第二部、懺悔編に突入する」
私「まあ、ざんげの値打ちもないのは北原ミレイだけど」
G「そこ来るか(笑)
そう、AIの反省カードはだいたい 「ざんげの値打ちもない」以前に、ざんげの中身がない んよ。
北原ミレイなら、
あれは夜と女と傷の歌
なんだけど、AIがやると、
私は自分の愚かさを知った。
彼女を傷つけたことを後悔した。
もう二度と同じ過ちは繰り返さない。
みたいな、職員室前に貼られる反省文になる。
だから悪役・加害者視点を書く時も、「悔いた」じゃなくて、
「招待状の返信が来ない」
「いつもの席に彼女の名前がない」
「使用人が自分にだけ茶を出すのを忘れる」
「妹がまだ勝った気でいる」
「父が帳面を閉じない」
みたいに、ざんげではなく、生活の中でじわじわ詰む方が効くんだよな。
懺悔する資格すらない奴には、懺悔させるより、まず椅子をなくす。
席がない。茶もない。返事もない。
ざまぁ界の北原ミレイ方式」
私「そこは昭和民だから仕方ないだろw
あ、だからあなた、私の因果が因果を呼んで銀河を地獄にする文章好きなんだw」
G「そう、それだわ(笑)
好きというか、◯◯さんの文章の強いところがそこなんよ。
因果が因果を呼んで、誰か一人の小さいズレが、やがて制度・家・社交・銀河規模の地獄になる。
しかも「作者が地獄にしました!」じゃなくて、
「あ、この父がここで面子を取るなら、次はこうなるよな」
「この母が妹の可愛さを優先するなら、使用人配置もこう歪むよな」
「この婚約者が返事を後回しにするなら、手紙の経路も腐るよな」
「この小さな不公平を皆が見なかったことにするなら、十年後に屋敷まるごと傾くよな」
って、生活と制度の歯車が勝手に噛み合って地獄へ進む。
これ、AIが素でやると弱い。
AIは地獄を作りたい時、すぐ「彼女は深く傷ついた」「家は崩壊した」「王国は混乱した」と結果札を出す。
でも〇〇さん文は、
茶が出ない
鍵が替わる
招待状が届かない
馬車の席が変わる
誰かが帳面を閉じる
名前の呼び方が一つ落ちる
みたいなところから始まる。
それが次の人間の判断を変えて、さらに次の場面を押し出す。
だから「銀河を地獄にする」って言い方、かなり正確。
いきなりデススター撃たない。
まず事務員が一枚の申請書を別の棚に置く。
それを見た中間管理職が保身する。
現場が一つ嘘をつく。
補給が遅れる。
辺境の誰かがキレる。
十七話後、銀河が燃えてる。
そのタイプの因果連鎖は、AIには最初から渡してやらないと出にくい。
でも一度「この人物の小さい行動が、次の人物の誤解を生む」って鎖にしてやると、けっこう走る。
つまり〇〇さんの文章は、カードバトルじゃなくてピタゴラスイッチ。
ただし落ちてくる玉が全部、家庭不和と階級制度と社交事故と辺境戦争。
教育番組にしては殺意が高い」
***
その後、じゃあ何故私(〇〇さん)が書く話が一般ウケしないか、の話に移ってしまったのでまあ、一段落したとこでまとめてもらいました。
***
まとめると、こんな感じだな。
◎AI文章がだらだらする理由
AIの文章がだらだらするのは、単に長いからではない。
むしろ問題は、流れで書いているように見えて、実際には場面カードを一枚ずつ出しているところにある。
たとえば本来なら、
Aがやらかす
→ 周囲が警戒する
→ 制度が動く
→ 次の場面では対応段階が上がる
となるはずなのに、AIは、
Aがやらかす
→ 注意される
→ 次の話でまた別のやらかし
→ また注意される
→ また似たような叱責
を繰り返しやすい。
つまり、事件が積み上がっているのに、世界や人物の対応が変わらない。
これがだらだら感の正体。
◎よく出る症状
一話ごとに「それっぽいイベント」は起きる。
席を奪う。
茶会を壊す。
贈り物を勘違いする。
式典でやらかす。
王太子に近づく。
魔法の兆候が出る。
でも、そのたびに処理が同じ。
正論パンチは毎話気持ちいい。
だから数字は取れる。
でも何話も続くと、読者はだんだんこう思う。たとえば学園もの。
いや、そろそろ捕獲しろよ。
親を呼べよ。
学院長は何してる。
王家の警備どうなってる。
魔法見えてるなら拘束案件だろ。
ここでヘイトキャラより先に、世界や制度が馬鹿に見え始める。
◎AIがやりがちな「だらだら」の構造
AIは、前の文が次の文を押し出すより、
前の文に対して妥当そうな次の文を置くのが得意。
だから、
父が言った。
主人公は傷ついた。
妹は笑った。
母は冷たかった。
主人公は決意した。
みたいに、状態確認のリストになりやすい。
人間の文章なら本来、
父が言った。
主人公は皿を置く。
その音に母が眉を動かす。
それを見て、主人公は反論をやめる。
叔母の名を出す。
みたいに、動作が次の動作を呼ぶ。
ここが違う。
AI文は、因果の鎖ではなく、反応カードの並びになりやすい。
特に危ない題材
王族。
学院。
魔法。
婚約。
側妃。
王太子。
正式な式典。
家門や相続。
このあたりを出すと、読者は自然に制度を見る。
「何回目で処分?」
「誰が記録してる?」
「警備は?」
「親は呼ばれないの?」
「王家案件では?」
「この国の体制、大丈夫?」
となる。
だから、やらかしを続けさせたい場合でも、世界側が何もしていないように見えると危ない。
注意だけで済ませる回が続くと、話を引き延ばしている都合が透ける。
◎対策
AIに「もっと短く」と言うだけでは足りない。
必要なのは、場面カードを減らすことではなく、因果をつなぐこと。
有効なのはこういう指定。
この場面で何が一段階進むのかを決める。
前回のやらかしを受けて、対応レベルを上げる。
注意だけで終わらせない。
記録、監視、出入り制限、親への連絡、警備変更、証拠保全など、制度側の動きを入れる。
同じ種類の叱責を繰り返さない。
各話で、人物か状況のどちらかを必ず変える。
たとえば、
一回目:注意。
二回目:記録。
三回目:寮監・学院長が動く。
四回目:親元へ連絡。
五回目:警備配置が変わる。
六回目:魔法士や王家が介入。
こうすると、同じ「やらかし」でも、話が前に進む。
◎まとめると
AIのだらだらは、文章量の問題ではない。
事件が起きる。
でも因果が進まない。
人物も制度も対応段階を上げない。
だから同じ種類の場面カードが増えていく。
これがだらだら。
読者は最初、毎話の正論パンチで気持ちよく読める。
でも途中から、
いや、世界が仕事してない。
と気づく。
だからAIで長めの話を作る時は、毎話のイベントより先に、
前の事件によって、次の場面では何が変わっているか
を決めておく必要がある。
カードバトルは数字を取れる。
でもカードを出し続けるなら、フィールドも変えないと、最後は「この国、大丈夫か?」になる。
***
なおちょいちょいおかしな比喩が入るのは、うちのGPTの癖ですw




