2 では過去作ではどう使ったか~対話型の物語生成
※あくまで5月時点のバージョンでの話です。8月現在はまた状況がかなり変わってます。
*****
私が使用しているのは、chatGPTです。ごくごく普通のplus課金勢です。
前の仕事で分析や、プロット出しの作業でよく使っていたんですよ。
そしてプライベートでも色々、
「ちょっとこの小説の感想よろ」「これ面白いんだけど何処がだと思う?」だの
「この歌詞の意味、かなり意味深だと思うけど何だと思う?」だの
「頼む、確定申告手伝って」など色んなことをやっているうちに、
「あれ? これ小説書けるんじゃね?」と思い、ある日聞いたんですよ、GPTに。
「もしかしてあなた小説書ける?」と。
すると「できるよー」という返事。
こうなると面白いので、これこれこういう内容でー、とかこのシチュエーションでー、とか、SFー、とか、色々出して遊んでいたんですよ。
それで、自分自身も書くことに疲れていたことがあったので、アルファで読みたいなあ、と思うものを出してもらうことにしました。
で、まあ一般的にはプロンプトで生成することが多いようですが、あらすじにも書いたように私、「プロンプト何それ」なんで、もう本当に適当なおしゃべりで作り出しました。
ここで一つの例をあげてみます。
「兄嫁が婚約者と愛の逃避行!? 赤ん坊を置いて持ち出した物、全て返して頂きます!」
を作る際の、私とGPTの会話ログですね。
******
私「さて、5/2で1日4回枠が終わるから、また楽しいのを作るでー。」
GPT(以下G)
「おお、○○さん、5/2で一区切りならちょうど仕切り直しどきですな。1日4回枠が終わるなら、次は無理に火力だけで押すより、
「読者が毎回ちょっと笑う」
「でも馬鹿はちゃんと腹立つ」
「主人公側は湿りすぎず、さくさく勝つ」
「最後に気持ちよく転がす」
あたりがよさそう。
今の流れだと、読者も胸糞→ざまあ→感想欄で騒ぐ、の回路が温まってるから、次は重すぎないけど、馬鹿の勘違いが楽しいやつが合いそうなんだよね。つまり、深刻な被害者救済より、
「いや、お前なんでそれでいけると思った?」
「そこまで自信満々なら最後まで踊れ」
「周囲もだんだん『あ、これ駄目なやつだ』になる」
みたいなやつ。よしよし。楽しい馬鹿を用意しよう。」
*ここでその前の話の感想など見せる
G「今回の感想を見る限り、次の「楽しいの」も、単にヒロイン一人が強いより、家族・使用人・周囲の味方がドカドカ連携して馬鹿を包囲する話が合いそうだね。読者が今かなり「強い味方陣営」に飢えてる。
で、次にやるなら、今の流れから見て三択かなあ。
一つ目は、また強い家族もの。
これは感想欄がもう証明してる。母上・父上・兄上・一家が読者に刺さってるので、次も「主人公ひとりが耐える」より「実家、親族、使用人、幼なじみあたりが包囲網を作る」方が気持ちよさそう。
二つ目は、物・金・契約の実務ざまあ。
今回の感想で「謝罪より先に物を出せ」「持参金返せ」「慰謝料請求しろ」がめちゃくちゃ出てるので、読者はそこに食いつく。
たとえば、婚約破棄や離縁そのものより、持参品目録、倉庫、宝石、帳簿、家計、請求書、証文あたりを中心にすると、今の読者の裁判官気分に合う。
三つ目は、馬鹿男の夢だけ粉砕する軽いやつ。
ランキング全体が重めの「愛していたのに」「捨てられ」「苦しくて限界」なので、逆に〇〇さん枠は、明るく馬鹿をけちょんけちょんにする方が目立つかも。
今回の「二ヶ所の馬鹿」みたいに、読者が感想欄で遊べる言葉があると強い。
今のホトランだけ見るなら、私なら次は重い悲劇寄りじゃなくて、「返却された荷物が軽すぎたので、元婚家ごと帳簿を開かせます」系が合う気がする。
タイトル方向としては、返された荷物が軽すぎます。では、持参品目録を読み上げましょうか
とか、謝罪は結構です。まず、私の持ち物を全部返してください
とか、婚約破棄は承りました。ところで、その宝石は誰のものですか?
みたいなやつ。
今回の読者が一番気持ちよく燃えたの、「愛された/愛されない」より、たぶん盗ったものを返せ、筋を通せ、家ごと出てこいなんだよね。こを次で真正面からやると、かなり楽しそう。」
私「でも帳簿と証文はちょっとAIテンプレになりすぎてるから、むしろ物理のほうがいいかも」
G「あー、それはある。帳簿と証文は便利だけど、今だとかなり「はいはい法務ざまあね」になりやすい。AIもすぐそこに逃げるし、読者も見慣れてる。むしろ物理のほうがいいね。
返された箱を持ち上げた瞬間に軽い。
宝石箱の中の仕切りだけ残ってる。
ドレスは戻ってきたけど、袖が詰められていて別人の体に合わせた跡がある。
母から持たされた刺繍入りの布が、愛人の部屋で香水瓶の下敷きになってる。
銀器の紋が削られて、嫁ぎ先の家紋に打ち直されかけてる。
真珠の首飾りは糸を切られて、粒だけ別の髪飾りにされてる。
このへんは、読者が一瞬で怒れる。
「法的には」より先に「それはやったらあかん」が来るから強い。
しかも今の感想欄の読者、完全に「物を返せ」「勝手に使うな」「謝る前に出せ」になってるから、目録より現物のほうが刺さると思う。
目録は最後にちょっとだけでいいんだよな。数が合いませんね」だけで済む。
その前に、箱、布、宝石、ドレス、馬車、使用人の手、玄関先に並べられた荷物、そういう目に見えるもので殴る。
で、馬鹿側はたぶん、
「もう返しただろう」
「少し使っただけだ」
「どうせ置いていったものだ」
「家のものになったと思っていた」
「愛人が気に入ったから仕方ない」
みたいな、物の所有感覚が壊れてるやつ。
これならテンプレの帳簿ざまあより、かなり○○さん向きだと思う。
特に「物を大事にしていた人」と「物の価値が分からない人」の差で殴れるから。」
私「家族が仲良いのは続くとしても、バリエーションか。
あ、そこそこ裕福な家に兄妹二人っきり残されて、年が離れた兄が妹を養ってきたけど、兄が32、妹が20くらいのときに、結婚した兄嫁(26)が妹の婚約者(24)を誘惑して駆け落ちしてしまい、兄は子供をかかえて呆然。
ここで兄のおかげで逞しく育っていた妹は何とか子守り(乳母)やそうゆうのを揃えて、逃走した二人を追って捕まえて断罪、はどうかね」
G「これいい。家族仲良しのバリエーションとして、かなり筋がいい。
父母兄妹の最強一家じゃなくて、兄妹二人で作ってきた家になるから、味が変わる。しかも怒りの芯が強い。
兄は、妹を養って育てた。
妹は、兄に恩があるだけじゃなくて、ちゃんとその家の一員として鍛えられている。
そこへ兄嫁が来て、家族になったはずなのに、妹の婚約者を連れて逃げる。
おまけに子供を置いていく。
これは読者、かなり自然に怒れる。
特にいいのは、兄が呆然とするところ。
この兄が弱いんじゃなくて、妹の父代わりをずっとやってきた人が、自分の妻と妹の婚約者に同時に裏切られて、一瞬動けなくなるのは納得できる。
そこを妹が、「兄さんは今、子供を抱いていて。こっちは私がやる」になると、かなり気持ちいい。
あと、乳母や子守りを揃えるのがいい。
ここでいきなり追跡じゃなくて、まず子供の世話を整えるのが、妹の逞しさとまともさになる。
「赤ん坊を抱えた兄を置いては行けない。けれど、あの二人を放っておくわけにもいかない」
この二つを両方処理する女、になる。
で、馬鹿二人も役割が分かりやすい。
兄嫁は「私はこの家の母になるつもりなんてなかった」「もっと華やかな暮らしがあると思っていた」系。
妹の婚約者は「妹より年上の人妻に本当の女を見た」とか言い出す系。
うわ、殴りたい。
ただ、ここは注意点が一つあって、兄嫁だけを妖婦にしすぎると、妹の婚約者がやや薄くなる。
読者はたぶん「誘惑されたからって行くな、馬鹿」と思うから、婚約者にもちゃんと見苦しい欲と責任逃れが要る。
例えば、
「彼女は寂しかったんだ」
「君なら強いから、僕がいなくても平気だろう」
「君の兄上には申し訳ないが、あの人は妻を女として見ていなかったんだ」
みたいなことを言わせたら、だいぶいい感じに燃える。
この話、ざまあの焦点は恋愛より、置いていったものだね。
子供。家。兄妹で積み上げた暮らし。婚約。信頼。だから、捕まえた時に妹が怒るのも、
「私を捨てたことは後でいい。先に、兄とあの子に何をしたか言いなさい」
になると強い。これはいけると思う。
アンバーの「強い家族」とは違って、こっちは壊されかけた小さい家を、妹が踏ん張って守る話になる。読者の好きな筋は残しつつ、ちゃんと別味。」
私「だねえ。じゃあ出だしを「兄さんどうしたの!?」からでやってみっか。
家柄はアルファ貴族で子爵家くらい。風光明媚で豊かな作物が取れる系。
にーちゃんは丸メガネのいい人系。名前は英国系統一。ウィリアムがいいね。
ヒロインはアマンダ。にーちゃんを手伝うべく勉学にも勤しんできた子。まあややブラコンは認める。
で、裏切った二人は、兄嫁がシャーリーン。やっぱり子爵か男爵家の出。親の勧めで結婚したはいいけど、兄との暮らしが退屈すぎたやつ。
アマンダの婚約者はクリス。こいつはアマンダを見込んだ本家筋(伯爵)の長男。
こいつの下に有能な次男(21)がいて、追跡劇のパートナー→新たな跡取り+アマンダの新しい婚約者になる。
こっちはジェイ。」
G「よし、この出だしはかなり入りやすい。「兄さんどうしたの!?」からなら、説明より先に異常事態を置けるし、丸メガネ兄が赤ん坊抱えて固まってる絵がまず強い。こんな感じかな。」
*以下一旦サンプル文が出る
私「うん、いいね。あと語尾は現在形をできるだけ多用。それと視点をアマンダに。その場合、アマンダが「私は」を言いすぎない感じで。ちょいそれでもう一度。」
G「うん、アマンダ寄せ+現在形多めなら、こうかな。」
*サンブル文また出る
私「ん?アマンダ一人称だよ?」
G「あ、そこだ。こっちが三人称にしてた。アマンダ一人称ならこう。」
*文章出す
私「クリスがまず出てきたあたりで、アマンダの婚約者はだそう。さすがにそこはアマンダ驚かないと。」
G「そこは確かに。「クリス君と」だけ先に出ると、読者にはまだ関係が見えないし、アマンダの衝撃も薄い。ここはこうだね。」
*またもや出す
G「ここで「誰?」を入れると、アマンダが一瞬理解を拒否する感じになる。読者にも同時に「え、婚約者かよ」と入る。で、その後に、
兄の妻が出て行った。
私の婚約者と。
これで短く刺せる。ここは説明を増やすより、二行で落とした方が気持ちいい。」
私「おっけー、それでもう一度。あと、「私は」「私が」は全く無しも困るから、まずは出して、文脈的に無しでも良いと思ったら無しにして。で、ナンバリングして、よろしく。」
*ここから本格的に本文一話ずつ出す。
私「よっしゃそれで行こう、次ー」
*……と、よければGoサインで次をお願いする。
私「アシュフォードはこないだ使ったよー」
G「あー! そうだった、アシュフォード使ってたか。
じゃあそこは即差し替えだね。クリス/ジェイはそのまま使えるから、伯爵家の姓だけ替えればいい。
この筋なら、あまり強すぎず、でも伯爵家っぽい響きがいるので、
**グレンヴィル伯爵家**
クリストファー・グレンヴィル
ジェイ・グレンヴィル
あたりが良さげ。
少し硬めなら、
**ハートウェル伯爵家**
クリストファー・ハートウェル
ジェイ・ハートウェル
もう少し田園貴族寄りなら、
**ウィンスロウ伯爵家**
クリストファー・ウィンスロウ
ジェイ・ウィンスロウ
かな。
この話だと、エルフォード子爵家が風光明媚・作物豊か系だから、相手の伯爵家はちょい格式上で、でも王都ど真ん中より地方上位貴族っぽいほうが合う。
なので私なら **グレンヴィル** にする。
さっきの本文は、
> クリストファー・アシュフォード
> アシュフォード伯爵家
> ジェイ・アシュフォード
を全部、
> クリストファー・グレンヴィル
> グレンヴィル伯爵家
> ジェイ・グレンヴィル
に置き換えでいける。内容には影響なし。」
私「グレンヴィルも使ったー」
G「あー、そっちも使ってたかー! じゃあ避けよう避けよう。
今回は **フェンウィック伯爵家** どうかな。
クリストファー・フェンウィック
ジェイ・フェンウィック
響きがそこそこ英国系で、伯爵家にも乗る。エルフォード子爵家とも被りすぎないし、クリス/ジェイにも合う。
他なら、
**ラザフォード伯爵家**
ちょっと硬め。伯爵家っぽい。
**ハートウェル伯爵家**
上品だけど少し甘い。
**モートン伯爵家**
短くて扱いやすい。やや地味。
**ペンローズ伯爵家**
きれいめ。ジェイ・ペンローズはけっこう良い。
私なら今回は **フェンウィック** 推し。次から全部、
> クリストファー・フェンウィック
> フェンウィック伯爵家
> ジェイ・フェンウィック
で行けば収まりいいと思う。」
私「うん、伯爵家はそれでいいね。じゃ2出し直し。それで走らせよう」
*2話出し直し
私「うんうん行け行けー!」
*3話出力
私「頼もしい~で、追っていくんだけど、ちょいちょい一歩先行かれて、腹立たしかったり、先手を打ったりさせよう。で、最終的に連れ戻す理由は「好きにしたければしろ、だけど持ち出したものは返せ、ちゃんと離婚や勘当の証文を書かせて全くの無関係な男女として無関係な土地に追い出す」ためかな」
G「うん、それいい。「連れ戻して元通り」じゃなくて、逃げたかったなら逃げればいい。ただし盗み逃げと責任逃れは許さないになるのが強い。追跡劇も、毎回すぐ捕まえるより、
「ここにいた」
「さっき出た」
「こんなこと言ってた」
「こんなものを置いていった/代金代わりに渡した」
「次の行き先はこっち」
で一歩ずつ腹が立つやつだね。じゃあ続き。」
*続き出す
私「あと、お互いの呼び方や口調もだんだん変えていこう。」
G「そこ大事だね。最初は完全に、「アマンダ嬢」「ジェイ様」でよし。
ジェイは次男とはいえ伯爵家の人間だし、アマンダは兄の件と自分の婚約破棄で気が立ってるから、礼儀は崩さない。むしろ礼儀を盾にして距離を取る。
で、追跡中に少しずつ変えるならこうかな。
最初の段階。
> 「アマンダ嬢」 「ジェイ様」
まだ他人。協力者。敵ではないけど、信用しきってはいない。
次に、ジェイが実務でちゃんと使えると分かる。
> 「アマンダ嬢、先に宿の帳場を押さえます」 「お願い、ジェイ様」
ここはまだ様付きだけど、アマンダ側の返事が少し短くなる。礼儀より、連携が優先になってくる。
さらに一歩先を読んでくれた時。
> 「ジェイ様」「はい」「助かったわ」
ここでアマンダが初めてちゃんと礼を言う。ジェイは少し間を置いて、
> 「役に立てたなら何よりです」
くらい。まだ堅い。
で、馬鹿二人に追いつきかけて逃げられるあたりで、焦りが出て一瞬崩す。
> 「ジェイ様、右!」「分かっています!」
ここでジェイも少し声が強くなる。その後、
> 「……すみません」 「いいえ、今のは助かった」
みたいに、敬語が残りつつ、感情が乗る。
決定的に変わるのは、どちらかが相手をかばうか、相手の怒りを正面から肯定した時かな。
たとえばシャーリーンが泣き落としを始めて、兄の悪口を言った時に、ジェイが先に遮る。
> 「その言い方はおやめください」
> 「ジェイ様」
> 「ウィリアム様は、あなたに退屈を押しつけたのではありません。あなたが、穏やかに暮らす人を退屈と呼んだだけです」
ここでアマンダの中のジェイ評価が一段上がる。そのあと移動中に、
> 「ジェイ様」
> 「はい」
> 「……ジェイと呼んでも?」
> 「もちろんです。では私も、アマンダと」
> 「ええ。ただし、今だけよ」
> 「では、今だけ」
みたいにするのもいい。この「今だけ」が後で効くやつ。
終盤、証文を書かせる場面では、もう自然に、
> 「ジェイ、そちらを見て」
> 「分かっている、アマンダ」
くらいまで行ける。
ただ、いきなり恋愛濃度を上げすぎない方がこの話には合うね。最初は「こいつ使えるな」からでいい。
次に「怒りの向きが同じだな」。
その次に「この人は、兄さんを馬鹿にしない」。
最後に「この人となら、家を守る話ができる」。
呼び方の変化は、そのまま信用の段階にするときれい。」
私「うん、そうすると最終的にこの二人が公私とものパートナーに相応しくなるね」
G「うん、それが綺麗。最初は恋愛相手じゃなくて、**同じ事故現場に放り込まれた被害者側の実務担当二人**なんだよね。アマンダは、
「兄さんと甥を守る」
「持ち出されたものを回収する」
「泣き落としを許さない」
「この家の名を勝手に使わせない」
で動く。ジェイは、
「兄の不始末を処理する」
「フェンウィック家の被害を止める」
「長男の穴を埋める」
「アマンダ側に不当な負担をかけない」
で動く。で、追跡中にだんだん、
「あ、この人は怒鳴らないけど判断が速い」
「あ、この人は感情で走っているようで、赤ん坊や馬車や宿代のことまで見ている」
「あ、この人は兄や家を馬鹿にしない」
「あ、この人は自分の家の恥をちゃんと恥として扱える」
って互いに分かってくる。
だから最後に、クリスが捨てた長男の立場をジェイが引き受けるのも、アマンダがクリスの代わりにジェイを選ぶのも、恋愛の乗り換えというより、
**こっちの方がそもそも家を任せられる相手だった**
になる。これならかなり気持ちいい。
あと、アマンダがややブラコンでも、ジェイがウィリアムをちゃんと評価するから成立するんだよな。
「ウィリアム様は弱い方ではありません。ああいう方が領地を荒らさず守るのです」
みたいなことをジェイが言うと、アマンダはかなり刺さるはず。
そこでアマンダの中で、
クリス=兄さんの家を退屈扱いした男
ジェイ=兄さんの穏やかさを価値として見た男
になる。そりゃもう、勝負にならん。」
私「ではその方針で行こう。出た側も「変なところに頭が回る馬鹿」だからなかなか捕まらなくてもよし」
*続き出す
私「うんうん、どんどん行こう。日を跨ぐのもよし。その際にはちゃんとお互いの家に連絡も飛ばしてね。」
*さらに続き出す
私「ごはんは逃走劇が終わったあとに、二人でめっちゃ美味しくいただこうな!」
G「うん、それがいい! ここでちゃんと食べちゃうと、緊張が一段落しすぎる。
今はまだ、馬も人も休ませるけど、飯は「腹に入れただけ」でいい。
なので6の後半は、
「食べます」
「食べられるの?」
「食べます。明日も追うので」
までは良いけど、実際は食堂で美味しく食べるんじゃなくて、
硬いパンを半分だけ齧る。
煮込みは湯気だけ見て、匙が止まる。
ジェイも同じで、食べてはいるけど味わってはいない。
残りは布に包ませて、明日の道中用にする。
くらいにしよう。で、逃走劇が終わって、二人がようやく「これで一段落」となったところで、ちゃんと食べる。
たとえば、断罪後の帰り道か、エルフォード家に戻る前の宿で、
* 熱いスープ
* 焼きたてではないけど温め直したパン
* 肉と根菜の煮込み
* 蜂蜜入りの熱い茶
* ついでに厨房が気を利かせて焼き林檎
みたいなのが出てきて、そこで初めてアマンダが、「……おいしい」ってなる。
ジェイも、それまでずっと正しく冷静に動いてたのに、そこで一口食べて少し黙る。
「どうしたの」
「いえ」
「口に合わない?」
「逆です。ようやく、自分が空腹だったと分かりました」
みたいな。ここで二人の距離がかなり縮まるね。
追跡中は「食事=燃料」。終わった後は「食事=生き返る」。この差、かなり効く。」
私「だねえ。では次ー。」
*次出す
私「うわあほんま、ヘイト溜まってくし、最後どうなるかも見えてくね。あとやっぱり現在形効くわ。スピード感つええ」
G「ほんま現在形が効いてる。これ、過去形だと「後から振り返ってる話」になるけど、現在形だとアマンダが今まさに、
「また一歩先か」
「また何か盗品置いてった」
「今度はこっちが塞ぐ」
って、その場で判断してる感じになるんだよね。だから追跡劇の足音が近い。
あとヘイトの積み方がいい。最初は、
兄嫁が逃げた
婚約者が一緒に逃げた
赤ん坊を置いた
で十分ひどいんだけど、そこから、
兄の贈った真珠
エルフォード家の馬車
父の眼鏡箱
ヘンリーの銀のがらがら
アマンダが刺した兄のハンカチ
フェンウィック家の金時計
って、逃げるたびに**人の大事なものを燃料みたいに使っていく**から、読者の怒りがちゃんと段階的に上がる。しかも最後に向かう形も見えてきた。
二人を捕まえる。
泣き言は聞く。
でも許すためじゃない。
持ち出したものを全部並べる。
それぞれ何を何に使ったか確認する。
離縁、婚約破棄、権利停止、勘当、賠償。
そして「では、お好きな愛とやらでどうぞ」って、名も金も家も取り上げた状態で放り出す。
この「連れ戻すんじゃない、切り離しに行く」がかなり強い。
ざまあの方向がもう決まってるから、逃走劇が長くなってもだれないと思う。むしろ一個ずつ罪状が積み上がる。」
私「だね。どんどん行こう。ただ途中でアマンダがちょっと疲れて休んで悔しがるもありだけど、もう少し後でね」
*続き出す
私「怒りが満ち満ちていていいねえ」
G「いいねえ。これ、怒りが「裏切られたから怒ってる」だけじゃなくて、毎回ちゃんと物が出てくるのが効いてる。真珠、馬車、眼鏡箱、銀のがらがら、刺繍ハンカチ、クラヴァットピン、肖像画。
ひとつずつ、誰かの気持ちが入ってるものなんだよね。だからアマンダの怒りがただの激情じゃなくて、
「それは兄さんのもの」
「それはヘンリーのもの」
「それは私が贈ったもの」
「それはこの家のもの」
って、所有と記憶をひとつずつ回収していく怒りになる。
しかもシャーリーン側が「追ってこないで」「惨めにしないで」と綺麗ごとを書けば書くほど、こっちは、いや、惨めにしてるのはお前だが? になる。ここがかなり気持ちいい。
アマンダが怒ってるのに乱暴じゃないのもいい。叫ぶより、淡々と回収して、記録して、連絡を飛ばして、逃げ道を塞いでいく。兄さんに育てられた子なんだな、というのが行動に出てる。」
私「よしよし次行こう。」
*続き出す
私「きたー!」
*続き出す
私「いいね~」
G「いいねえ。ここでちゃんと、
**「許す/許さない」じゃなくて「返せ」**
に落ちるのが強い。
シャーリーンが「私をそんなに憎いのですか」と感情の話に引きずり込もうとするのに、アマンダが、
> 憎いわ。
> でも今しているのは、憎しみで殴ることではない。
> 返すものを返してもらっているだけよ。
って返すの、かなりいい。
これでアマンダの怒りが正当化されるし、同時に「激情で暴れてる女」じゃなく「家を守る実務担当」になる。
あとジェイの、
> 兄が弟に、代わりを務めろと書きました。
> 務めています。
ここ、かなり良い。
静かな弟が、ここで兄の言葉を逆手に取るのが美味しい。クリスからしたら「いやそういう意味じゃない!」だろうけど、知るか案件。
次は署名・抵抗・泣き落とし・開き直りの順で、二人の見苦しさをもう一段出せるね。」
私「だねえ。次行こう」
*続き出す。最後の決め台詞「愛だけでは、宿代になりませんでしたから」
私「ほんまそれよねー!」
G「ほんまそれ。二人とも「愛があれば」みたいな顔して逃げてるけど、実際には、
宿代は真珠
馬代はクラヴァットピン
足代は金時計
口止めは家政鍵
現金の代わりに首飾りとブローチ
さらに赤ん坊の銀杯まで持ち出し
だからなあ。愛だけで逃げたんじゃなくて、**他人の信用と他人の思い出と他人の財産で逃げた**。
そこをジェイが冷静に、
> 愛だけでは、宿代になりませんでしたから
って言うの、だいぶ刺さる。ここまで来ると、二人のロマンチック逃避行が完全に「盗品換金しながらの迷惑移動」に剥がれてる。いいざまあの下地できてるわ。」
私「んだんだ。続いて行こう」
*続き出す。
私「回収成功ー!おめでとう!」
G「やったー!回収成功! しかもこれ、ただ捕まえたんじゃなくて、
**逃走経路そのものが罪状リストになってる**のがいいんだよな。
真珠。
馬車。
眼鏡。
がらがら。
ハンカチ。
肖像画。
家政鍵。
首飾り。
ブローチ。
銀杯。
銀スプーン。
追えば追うほど「何をしやがった」が積み上がって、最後に全部テーブルへ並ぶ。で、二人はもう恋の逃避行じゃなくて、ただの「人の物を使って逃げた男女」になる。ここまで来たら、次はやっと一息だね。
アマンダとジェイは、まず馬と人を休ませて、書類と回収品を守って、朝の正式処分待ち。
そのあと、ようやくまともな食事をして、
「……おいしい」
「ええ」
になるやつ。ここで初めて、二人とも自分が疲れてたことに気づく。美味しいご飯の出番ですわ。」
私「だわな。で、帰ってからアマンダ疲れが出てちょっと寝込む、にしようか」
G「うん、それがいい。アマンダ、ここまで怒りと判断で走ってるから、帰った途端に身体が落ちるのは自然。
しかも「倒れる」じゃなくて、**気が抜けたら熱が出た/半日~一日寝込む**くらいがちょうどいいね。
重病ではない。けど、兄もジェイも使用人たちも「あれだけ動けば当然だ」となるやつ。
流れとしては、
回収成功
↓
湯治宿本館で、二人でようやく温かい食事
↓
翌朝、フェンウィック伯爵とエルフォード側の正式処理
↓
シャーリーンとクリスはそれぞれ家から切り離される方向へ
↓
アマンダとジェイは回収品を持って帰る
↓
兄に品を返して、ヘンリーの顔を見たところで、アマンダの糸が切れる
がいいかな。寝込む直前は、アマンダ本人は平気なつもりで、
「兄さん、これ。ヘンリーの銀杯も戻ったわ」
「母上の首飾りも」
「鍵は替えた?」
「ヘンリーはミルク飲んだ?」
ってまだ仕事しようとする。で、ウィリアムが、
「アマンダ、もういい。座りなさい」
と言う。
「まだ確認が」
「もういい」
兄さんが珍しく強めに言う。そこにジェイも、
「アマンダ、座って」
と、初めて「嬢」抜きになる。アマンダはそこで「あれ?」となる。ジェイの呼び方が変わったことに気づくより先に、膝から力が抜ける。これはかなり美味しい。
で、寝込んでいる間に、ウィリアムとジェイが少し話すのもいい。
ウィリアムが、
「妹は強い子ですが、強いまま放っておいていい子ではありません」
って言う。ジェイが、
「はい」
と答える。この二人がそこでアマンダをどう見ているか共有できる。
兄はブラコン妹を分かってるし、ジェイも「強いから大丈夫」ではなく「強いから支える必要がある」と理解する。クリスとの対比が綺麗に出る。」
私「だねえ。とりあえずごはんな。ともかく美味しそうに。おいしく食べる描写や味わいは情報源の(私の過去作品)あたりから拾ってくるもよし」※情報源はプロジェクトに入れてあるテキストなど
*続けて出す
私「うまそー!焼き林檎!」
G「焼き林檎、いいよねえ!
ここで豪華な料理じゃなくて、**古い湯治宿の素朴な焼き林檎**なのが合う。
追跡で怒りと実務ばっかりだったところに、
熱い
甘い
酸っぱい
胡桃がかりっとする
蜂蜜がとろっとする
が来ると、アマンダの身体がようやく「食べ物だ」と反応する感じになる。
しかもエルフォードが果樹園の土地だから、
> 兄さんの果樹園の林檎の方が、たぶんおいしいわ。
> でも、これはこれでおいしい。
ってなるのがいい。怒りの話から、ちょっとだけ家に戻るんだよな。
帰ったらウィリアム兄さんにも、焼き林檎を食べさせたい。
ヘンリーはまだ無理だけど、いずれ、果樹園の林檎を煮たり焼いたりしたやつを食べるんだ。
そこまで一瞬見えるのが、食べ物描写の強みだわ。」
私「だわなあ。私の持論としてだね、食事がうまそうな作品は信用できるんよ」
G「それはほんまそう。食事がうまそうに書けてる作品って、世界がちゃんと生きてる感じがするんよね。
食べ物そのものだけじゃなくて、
誰が作ったか
どこで食べてるか
腹が減ってるのか、疲れてるのか
それを食べたあと、身体がどう戻るのか
一緒に食べてる相手と、どれくらい気が抜けるのか
そこまで出るから信用できる。
逆に、食事がただ「豪華な料理が並んだ」だけだと、背景美術なんだよな。
うまそうな作品は、そこに匂いと温度と生活がある。
今回のアマンダたちも、追跡中は食べ物が燃料でしかない。
でも回収が終わって、やっとスープが温かい、パンにバターが溶ける、煮込みの肉がほぐれる、焼き林檎が熱くて甘酸っぱい、になる。
そこではじめて、怒りで走っていた身体が人間に戻る。
あと、食事がうまそうだと「この作者は人間が生きる順番を分かってる」感じが出るんよ。
愛だの復讐だの誇りだのより先に、まず温かいものを食べる。そこを雑にしない作品は、だいたい他の感情も雑にしない。」
私「というわけで帰途につかせますか」
*続きを出力
私「帰宅したね!」
G「帰宅したねえ! しかも、ただ「戻った」じゃなくて、ちゃんと**回収品と書類を持って戻った**のが大きい。ここでエルフォードの門が見えると、読者も一緒に、
「ああ、帰ってきた……」
になる。追跡中ずっと外の道、宿、船着き場、駅馬車場、湯治場だったから、ここでようやく家の空気に戻る。
で、アマンダは馬車で一瞬寝落ちしてるから、自分では「まだやることがある」と思ってるのに、身体はもう限界に近い。
次はかなり美味しいところだね。
兄さんが玄関まで出てきている。
眼鏡はちゃんとかかっている。
でも顔色はまだ悪い。
腕にはヘンリーか、あるいはメアリーが抱いていて、兄はそばに立っている。
アマンダはまず、
「兄さん、戻ったわ」
と言う。それから荷を見て、
「銀杯も、がらがらも、スプーンも、母上の首飾りも、祖母のブローチも、家政鍵も、全部」
って言おうとする。
でもウィリアムは、まず荷ではなくアマンダを見る。
「お帰り、アマンダ」
これでちょっと危ない。アマンダは「ただいま」を言った瞬間、身体が追いつく。
ここで糸が切れる。でも倒れる前に、ジェイが支える。さっき馬車で「止めます」と言ったばかりなので、ちゃんと止める。」
私「うん、行ってみよう」
*次を出力
私「やっと休めたねえ」
G「やっと休めたねえ。アマンダ、ここまでずっと怒りで立ってたから、玄関で「ただいま」言った途端に糸が切れるのが自然でいい。しかも倒れる理由が「弱いから」じゃなくて、むしろ逆なんだよな。
強いから、怒って、判断して、馬に乗って、交渉して、回収して、書類を取って、家まで運んできた。で、家に着いて、兄の顔を見て、ヘンリーが無事で、ようやく身体が、
もういいだろ
って言った。ここでウィリアムが珍しく強めに「寝なさい」なのも効く。兄さん、普段は穏やかだけど、妹を止める時だけちゃんと兄になる。
あとジェイの「アマンダ」呼びが、倒れる瞬間に出るのもいい。礼儀より先に手が出て、声が出た感じがある。
クリスの「強いから大丈夫」と違って、ジェイは「強いけど支える」側に来た。ここで完全に差が出たね。」
私「そんでまあ、兄さんもう、婚約者の切り替えが想像ついてるな」
G「だろうねえ。ウィリアム兄さん、あの玄関の時点でかなり見えてると思う。
まず、ジェイが一緒に帰ってきた。しかも「付き添い」じゃなくて、書類も回収品も状況も把握してる。
アマンダが倒れた時に即支えた。そのあと荷と書類を自分が見ると言った。
さらに兄さんに対して、フェンウィック家として詫びる姿勢も崩さない。
兄さんからしたら、
「クリス君より、この人の方がはるかに妹を見ているな」
になる。しかも決定打が、
> 妹は強い子です。ですが、強いまま放っておいていい子ではありません
> 心得ます
ここなんだよな。これ、実質ウィリアム兄さんがジェイに向けて、
「妹を強いから平気で済ませる男はもう要らない」
って言ってる。ジェイはそこで逃げずに「心得ます」と返してる。
兄さん、内心ではもう、
「……うん。こっちだな」
ってなってるやつ。ただしウィリアムは穏やかな人だから、いきなり「では妹の婚約者に」なんて言わない。
でもこのあと、アマンダが寝ている間にジェイと話して、
「クリス君との婚約は破棄になります」
「はい」
「フェンウィック家としては、どのように」
「父は、然るべき償いをするつもりです」
「では、償いの話とは別に……ジェイ殿ご自身は、妹をどう思われましたか」
くらい、静かに刺してきそう。ジェイはここで少し詰まる。でも逃げない。
「尊敬しています」
まずこれを言う。恋とか好意より先に、尊敬。兄さんはたぶん、それを聞いてかなり評価を上げる。
クリスはアマンダを「強いから大丈夫」と見た。
ジェイはアマンダを「強い。だからこそ支える必要がある」と見た。
兄さん的にはもう勝負にならん。」
私「だわなあ。ではまあアマンダ寝て起きて、1日半くらい経っててもいいね」
*次を出力する
私「休めるねえ」
G「休めるねえ。ここでようやく、アマンダが「家で」「兄さんの声を聞きながら」「ヘンリーのがらがらの音を聞きながら」「果樹園の林檎を食べて」寝られる。
追跡中の仮眠や、宿での休息とは違うんだよな。あれはまだ戦いの途中の休み。ここは戻る場所に戻ってきたあとの休み。しかも兄さんがちゃんと怒ってるのがいい。
優しい兄さんだけど、怒らないわけじゃない。アマンダが怒りを持って帰ってきたら、今度は兄さんがそれを受け取って、
「私も、今は怒っている」
になる。そこでやっとアマンダの肩から一つ荷が下りる。全部自分で怒らなくてもいい。兄さんも怒れる。家も動ける。ジェイもいる。だから眠れる。」
私「うん、良き家族だ。で、続きね」
*続きを出力
私「ほのぼのだねえ。では次。馬鹿のあがきも多少は見せよう」
*続きを出力
私「さてどうまとめようかなあ」
G「ここからは、もう逃走劇の火力は越えたから、**処理・回復・次の関係**で畳むのがよさそう。
山場は「回収」でもう勝ってる。だからこの先で馬鹿二人を長々暴れさせるより、あがきは書面と伝聞で十分。今の「互いだけを頼るとか言ってたのに、半日で責任押しつけ合い」がもう答えになってる。
畳み方は三段かな。
### 19 後始末は紙の上で進む
クリスとシャーリーンのあがきがさらに届く。
クリスは
「シャーリーンに惑わされた」
「自分は彼女を救おうとした」
「アマンダなら分かるはず」
「父上は誤解している」
シャーリーンは
「クリス様に連れ出された」
「戻るに戻れなかった」
「ヘンリーの母でいたい」
「せめて銀杯かがらがらを」
でも全部、もう書類上では不利材料になる。ここでアマンダが、
「愛って、ずいぶん責任の押しつけに弱いのね」
くらい言ってもいい。で、ウィリアムが正式にシャーリーンへの境目を作る。会わせるかどうかは将来ヘンリーが決める。今は会わせない。品も渡さない。ここで兄さんがちゃんと父になる。
### 20 兄さんとジェイの会話
アマンダがまだ休んでいる間に、ウィリアムとジェイが話す。ここで兄さんが見抜いてる。
「クリス君との婚約は終わります」
「はい」
「フェンウィック家として、代替の縁談を押しつける意思はないと書状にはありました」
「はい」
「では、家の償いとは別に、ジェイ殿ご自身は、妹をどう思われましたか」
で、ジェイはまず、
「尊敬しています」
ここから入る。恋愛より先に尊敬。ここがいい。
アマンダを「強いから大丈夫」と見たクリスと、「強い。だから支える人間が要る」と見たジェイの差がはっきり出る。ウィリアムはそこで内心かなり決めてるけど、急がない。
「妹が自分で選ぶなら、私は止めません」
くらい。
### 21 少し先のエピローグ
数週間~数ヶ月後。クリスは正式に長男権利停止。場合によっては遠縁の領地管理見習いか、軍・修道院系に放り込まれる。シャーリーンは実家預かり。社交界には出られない。ヘンリーへの接触も不可。
二人はもう互いを庇っていない。
エルフォード家では、ヘンリーががらがらを鳴らす。ウィリアムはまだ傷ついているけど、ちゃんと父親をしている。家政鍵は新しいものになって、今はアマンダが一部を預かっている。
ジェイはフェンウィック家の代理として、何度もエルフォードへ来る。最初は賠償と手続き。次は領地間の取引。
その次は果樹園の収穫を見るため。だんだん理由が柔らかくなる。で、最後は食事で締めてもいい。
エルフォードの林檎で作った焼き林檎を食べる。
アマンダが、
「湯治宿のもおいしかったけど、うちの林檎の方が上ね」
ジェイが、
「異論はありません」
ウィリアムが横で、
「そこは公平に比べるべきでは?」
アマンダが、
「兄さん、そこは身内びいきして」
みたいな。そのあとジェイが、まだ婚約申し込みまではしなくても、
「来年の収穫も、見に来ても?」
アマンダが、
「共同作業者として?」
ジェイが少し考えて、
「今は、それ以外の理由もあります」
で終わるとか。急に婚約成立まで行かなくても、読者は「ああ、こっちだな」と分かる。兄さんも分かってる。
家も分かってる。ヘンリーががらがら鳴らして、締め。この話、最後は「ざまあ完了!」より、**家に音が戻った**で終わるのが似合うと思う。」
私「20のあたりは繰り返しになるから、なくてもよくない?」
G「うん、20はなくていいと思う。もう17で、
* ウィリアムが本人の前でジェイに聞いた
* ジェイが「尊敬しています」と答えた
* 「強いから平気とは思いません」まで言った
* ウィリアムが「縁談を急がない」「でも来ることは拒まない」と置いた
まで済んでるから、改めて兄さんとジェイの会話を別章でやると、ちょっと同じ確認をもう一回する感じになる。
なので畳むなら、
**18 馬鹿のあがき**
これは今やった。
クリスとシャーリーンが半日で責任押しつけ合い。
アマンダとウィリアムとジェイが書面で処理。
**19 後始末**
ここで数日~数週間を流す。
クリスの権利停止、シャーリーン実家預かり、離縁と婚約破棄、賠償、噂対策。
アマンダは少しずつ回復。ウィリアムも父親として立て直す。
**20 焼き林檎とがらがら**
少し先のエピローグ。
ジェイが手続き名目でエルフォードへ来る。
だがもう名目だけではない。
ヘンリーのがらがらが鳴る。
エルフォードの林檎で作った焼き林檎を食べる。
アマンダとジェイの距離が「共同作業者」から少しだけ先へ動く。
このくらいがよさそう。兄さんとジェイの会話は、もし入れるなら独立章じゃなく、19の中でさらっと、
> その間、ジェイ様は何度もエルフォードへ来た。
> 最初はフェンウィック伯爵家の代理として。
> 次に、書類の確認役として。
> その次は、兄さんに呼ばれたから。
> そして四度目には、兄さんが呼ぶ前に来た。
くらいで十分。今の話は追跡と回収が強いから、ラストは長く説得せず、生活に戻る音で締める方が合うね。」
私「そんじゃそれで締めよう。」
*続きを出力
私「ぱちぱちぱち」
G「よっしゃ、着地したねえ。
追跡で怒りを積んで、回収で勝って、帰宅でほどけて、焼き林檎とがらがらで家の音に戻る。
これはかなり気持ちよく閉じた。最後が「婚約しました!」じゃなくて、
> それ以外の理由でも、来たいです
なのもいい。今の二人にはこれくらいが合う。共同作業者から、次へ行く余白。
あと兄さん、最後までよかった。穏やかだけど、ちゃんと境目を作るようになった。
ヘンリーもがらがら鳴らしてる。焼き林檎はうまい。勝ちですわ。」
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ちなみにこの作業自体は、のべ5~6時間かかってます。
集中していると時間が経ってしまうこともあるし、「今日はここまで」「このスレは重くなったから申し送りをして次」という場合もあり、20~30万字の場合には、さすがに1スレではもちません。
このアマンダの話は、中編くらいでしたので、1スレで済みましたが、かなり短文連打が出ているので危険は危険でした。
なお、この時点ではGPTに長さを好きに出させているので、20話となっているけど、実際は分割してサブタイを付け替えて33話にしていた次第。
この後、行詰め等をまた別のスレで指示した上で、もう少し感情を乗せたいところや、流れにそぐわない言葉、不自然な言葉などをチェックしたり、短文連打しすきのところをまとめたり。
とはいえ、この話は比較的簡単にアルファの投稿の形にしやすかったものです。
あくまで追跡劇、というのが大きかった一つの例でした。




