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Vtuberになったのに裏方をしてます  作者: 東海林


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87話

『それでは、第一種目の結果を発表します!』


大会会場の大型モニターに、三チームのロゴが表示された。

SPECIAL TEAMの待機スペースでは、俺たち四人が結果発表を待っていた。


「一位だといいですね」


ユラが少し緊張した様子で呟く。


「まあ、あれだけ頑張ったんだから大丈夫でしょ!」


レイは自信ありげだった。


「でも、Re:BurstもLIVENTOもかなり速かったよね」


カナタが画面を見つめる。


「そうだな。最後の方は結構接戦だったし」


俺も正直、結果は分からなかった。


特にRe:Burstは序盤からかなり速かった。LIVENTOも安定した攻略をしていたし、最後まで気が抜けない展開だった。


『まずは第三位!』


画面にLIVENTOのロゴが表示される。


『LIVENTO!』


「うわ、三位か!」


レイが驚いた声を上げる。


配信画面にはLIVENTOのメンバーが映し出された。


「惜しかったですね……!」


ミオが少し悔しそうに呟く。


「まあ、まだ最初の競技だしな」


蓮が笑顔で声をかける。

ジンも腕を組みながら画面を見ていた。


「次で取り返す」


『続いて第二位!』


今度はRe:Burstのロゴが表示された。


『Re:Burst!』


『おお、僅差だったな!』


『ガク惜しい!』


『シュウのチームも強かった』


ガクが少し悔しそうに笑う。


「いやー、あとちょっとだったんだけどな!」


隣のレンも苦笑していた。


「最後の判断、もう少し早ければいけたかもね」


「それは言わない約束だろ!」


会場に笑いが起きる。


そして、最後。


『それでは、第一種目の第一位は――』


一瞬、会場の音が静かになる。


『SPECIAL TEAM!』


画面に俺たちのチームロゴが大きく映し出された。


「よっしゃ!」


レイが思わず声を上げる。


「やりましたね!」


ユラも珍しく大きく笑った。


「一位だね、クロ!」


カナタがこちらを向く。


「ああ。いい結果だな」


俺たちは互いに軽く手を合わせた。


『SPECIAL TEAM、見事な初戦勝利です!』


コメント欄も一気に盛り上がる。


『SPECIAL TEAMつええ!』


『初戦一位はすごい』


『カナタの判断力が光ってたな』


『クロとカナタの連携よかった』


『ユラのギミック処理も完璧だった』


『レイも前衛として安定してた』


『このチーム、普通に優勝候補では?』


配信画面には、第一種目の最終順位が表示された。

順位チーム

1位SPECIAL TEAM

2位Re:Burst

3位LIVENTO


「よし、これでポイント獲得だな」


俺がそう言うと、ユラが頷いた。


「はい。ただ、まだ三日間ありますから、ここからですね」


「そうだな。最初に勝てたからって油断するわけにはいかない」


レイは満足そうに笑っていた。


「でも、最初の競技で一位って気持ちいいね!」


「うん。私も嬉しい」


カナタも笑顔だった。

そのとき、控室からしずくの声が聞こえてきた。


『クロさーん! 一位ですよ!』


「聞こえてるって」


『本当にすごかったです! 特に最後のボス戦!』


「みんなのおかげだよ」


『カナタさんもすごかったです!』


カナタが少し照れたように笑う。


「ありがとう。しずくちゃんも次の競技、頑張ってね」


『はい!』


続いてユキの声が入った。


『おめでとう。初戦から一位とは、なかなかやるじゃない』


「どうも」


『カナタもいい動きだったね。昔の勘が戻ってきた?』


「うーん、どうだろう。でも、思ったより体は覚えてたみたい」


『それなら次も期待してるわ』


Riotも勢いよく話し始める。


『LET'S GO! 次も勝とう!』


「声でかいな」


『HAHAHA!』


最後にシオン。


『いいスタートだ』


「ありがとう」


短い言葉だったが、それだけで十分だった。



一方、LIVENTOの待機スペース。


「クロたち、一位だったね」


天音ルナがモニターを見ながら言った。


「カナタさん、すごかったですね。あの判断力は本当に驚きました」


ミオが感心したように話す。


「クロと昔から一緒に遊んでたんだろ? そりゃ連携も取れるわけだ」


蓮は楽しそうだった。


「でも、次は負けないよ!」


水瀬ルナが意気込む。


「そうだな。次は俺たちが勝つ」


ジンも静かに闘志を燃やしていた。

その様子を見ていたアリスが笑う。


「クロ、絶対あとでからかってくるよね」


「ありそう」


夜崎ノアが小さく頷いた。

Re:Burst側でも、次の競技に向けた話し合いが始まっていた。


「SPECIAL TEAM、予想以上にやるじゃねえか」


ガクが笑う。


「特にカナタ。あれは予想外だったな」


レンが画面を見つめる。


「引退してから何年も経ってるんだよね?」


黒羽ノアが静かに尋ねる。


「ああ。それであの動きなら、相当だろうな」


白瀬カイも頷いた。


「次の種目では、こちらも対策を考えた方がよさそうだ」


シュウは椅子にもたれながら笑う。


「まあ、面白くなってきたじゃん」


SPECIAL TEAMの待機スペース。

俺たちは次の競技の発表を待っていた。


「次は何だろうね」


レイが楽しそうに言う。


「個人戦もありそうですね」


ユラが予想する。


「それなら、誰が出るかまた考えないとな」


俺はメンバー全員の顔を見た。

初戦に出た四人。

そして、控室で応援してくれていた四人。


全員に得意なゲームがある。

誰か一人が勝つだけじゃなく、チームとして勝ちたい。


「次は私も出られるかな……」


しずくが少し遠慮がちに言う。


「もちろん。競技によっては、しずくが一番向いてるものもあるだろ」


「本当ですか?」


「うん。だから焦らなくていい」


「はい!」


そのとき、会場の司会者が声を上げた。


『それでは、続いて第二種目の発表に移ります!』


大型モニターが切り替わる。


俺たちは画面に注目した。

第一種目は、SPECIAL TEAMの勝利。

だが、大会はまだ始まったばかりだった。


「次も勝とうね、クロ」


カナタが隣で言う。


「ああ。全員でな」


次の競技が、発表される。

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