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未完結「A-レクトル」  作者: 牝牡蠣
アルカロイド・レクトル
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十二}《c.冒険穴》・《b.チリ》

十二}《c.冒険穴》・《b.チリ》


チリがかくれがアジトでおひるねしていた

ピラミッドがねんねんじょじょにうきはじめた

三〇〇年後には二mうくというかんそくけっかがでた

売春をしていた女性がこばらがすいたのでにくまんを食べた

頭をハンマーでぐちゃぐちゃにされたオフィスワーカーがたいしゃじかんなのでにもつをまとめてまどからとびおりた

「「もしもし、そこのおじょうさん。なにをされているのかな」小人たちが言った

「ふぇ? おひるねしてたんだよ?」チリが言った

小人たちがかくれがアジトをじゆうにあるきまわっていた

「麻薬は! 麻薬はどこじゃぁぁぁぁぁ!」三四歳の小人が言った

「そんなことより、タンポンかナプキンか、それがもんだいだ」三九歳の小人が言った

「やべえ! いまムショーに食いたくなってきた」三五歳の小人が言った

「それよりおねえさん、いいからだしてるね~。セックスしない?」九八歳の小人が言った

「歯ブラシでかんせつキス~」二九歳の小人が言った

「パンティーどこパンティー!」二〇歳の小人が言った

「女のへやでオナニーしたらげんきでたわ!」三一歳の小人が言った

「女装したい! 女装したい! 女装して青姦したい!」二八歳の小人が言った

「で、そんな小人さんたちがいったいどうしてここにきたの?」チリが言った

「そうだ! どうかおねえさん! これから俺たちといっしょにたびをしてもらいたいとおもうんだがいかが?」三四歳の小人が言った

カラスの頭がい骨をしょうゆさしにしてさしみを食べるとうまさが五割ましになる

しょくにくかこう会社ではたらく女性がゆめにあふれてきゅうりょうがすくなめだ

奴隷たちがコンビニでぼうどうをおこして検察庁の武装員に殺されてからというもの低所得者がとつじょおうらいでいしきふめいの重体になることおおくなった

てつが少年に食べられた

「たび? う~んと、どのくらいいくの?」チリが言った

「すぐだよ! すぐ、すぐ! 早漏の男のセックスぐらいすぐ!」三九歳の小人が言った

「う~んと……。それなら、おさそい、うけちゃおっかなぁ……」チリが言った

「「よし! じゃあきまり! みんなでイコー!」」小人たちが言った

ケムシがまるまってできたはがねボールがポストのなかじはいらない

あしたからもうかのじょがいなくなるいなくなるはたらきさきを見つけたからきっといなくなる僕のまえからいなくなるかのじょがよりよくなるならそれでいい



小人たちにつれられてチリがたびにでた

チリがめかくしされてつれていかれた

「ねえ、どこいくの? いまどこにむかっているの?」チリが言った

小人たちがこたえなかった

チリがどんどんふあんになった

かみつかれふんさいされた顎たちがおおぞらをとんでいる

麻薬をやりすぎた県庁職員がわらっていた

かなしみをわすれたものたちがほんものの人間になれる

声優たちがつぼのなかであしたのしゅつえんしゃのためにふざけて人殺しをする

しゅうしょくさきの見つからなかった新卒女子大生がニートになって手りゅう弾をせいぞうする

「あのう、ほんとうに私、どこにむかっているんですか?」チリが言った

小人たちがなにも言わなかった

チリがあやしがってそのばでたちどまってめかくしをとった

チリのまわりに小人たちがいなかった

チリが洋館のはば二mのあかじゅうたんのろうかにいた

「あなたたちにせものね。ほんとうのすがたをみせなさい!」チリが言った

てんじょうから小人のあやつりにんぎょうがおちてきた

「「俺たちはほんものさ。ほんもののきぐるい小人さ。そんなこというきみのほうこそにせものなんじゃないの? しょうこをみせてよ。しょうこを!」」小人たちのにんぎょうが言った

あぶらぎった男がつかまっててつのしぼり機であぶらをぜんぶしぼられてバターになった

おたまのなかのうちゅうがひょうてんか二〇度ぬくもりをしっている

チリがじぶんの手の甲をバタフライナイフで×じるしに切ってみせた

手の甲から血がながれなかった

小人たちのにんぎょうがざわつきはじめた

「これが私がほんものであることのしょうこよ」チリが言った

「「ほんとうだ、ほんとうだ、ほんとうだ、ほんとうだ」」小人たちのにんぎょうたちが言った

「じゃあ、あなたたちがほんものであることのしょうこをみせてくれないかしら」チリが言った

「「いいとも!」」小人たちのにんぎょうたちが言った

小人たちのにんぎょうがきゅうにじめんにおちた

小人たちのにんぎょうが糸きれたのでゴヒョゴヒョとうごいていた

「「これが、僕たちが、ほん、もの、で、あ、る、こ……と……の…し……ょ……う……こ……」小人たちのにんぎょうが言った

小人たちのにんぎょうがもううごかなくなった

「あら、私これからどうしましょう」チリが言った



チリがとりあえず洋館からでた

チリがうらてのにわにでた

にわの一五cmのだるまのはいったびんと苗木とネコのおきもののおかれたテーブルのうえをチリが見た

「あら? これなにかしら?」チリが言った

チリが一五cmのだるまのはいったびんを手にとった

チリが一五cmのだるまがはいったびんをもとのおいてあったばしょから三cmうごかした

にわのうえこみからぜんしんタイツのぬいぐるみがでてきた

「あらあら! まあまあ!」チリが言った

レイピアをなめすぎて梅毒になった男が鐘のなかにはいって憤死した

金星と土星のたいきを凝固させた者が皇居をはしりまわっている

プラネタリウムが人を消費しようと低周波数でクラシックおんがくをかける

そうげんで死んでいった騎士たちがゆめを組みなおしつづけている

チリがぜんしんタイツのぬいぐるみにちかづいて手にとった

にわから洋館へとつづくつうろにもうけられたアーチがうたいだした

「これが私、これが私、ソドムとゴモラこれが私~。金食い虫、米食い虫、それが一四本の手ぇ~。マンジュシャゲの花ぁ~。マンジュシャゲの花ぁ~。いやんになっちゃうもう」にわから洋館へとつづくつうろにもうけられたアーチが言った

「あらあら、とってもよ陽気なうたね」チリが言った

頭のはげたおやじののこした遺書が経済界におおきなだげきをあたえる

しらないしらないとしらをきりとおしていたでんぷん質がつみの意識にさいなまれはじめた

チリが一五cmのだるまのはいったびんをおなじ方向へさらに二六cmうごかした

しばかり機がとつじょうごきだしにわの虫たちのすみかをつぎつぎとはかいした

チリが一五cmのだるまのはいったびんをうえに六cmうごかした

枯れたふん水からドロドロにちゃくしょくされたローションがでてきた

チリが一五cmのだるまのはいったびんを上下さかさまにした

くさっていく肉体がもうきょうのたたかいはもうやめようとなぎなたをむしとりあみにもちかえた

じだいおくれのガンマンがくるしみのあまりじぶんのうつわりの名をさけびつづけた

「私はアトピー性皮膚炎で死にました」洋館のぬしが言った



洋館のぬしが死んだ

「あなたのゆめのじゅうにんだったのねえ」チリが言った

チリが苗木を手にとった

チリが苗木をふん水のへりのうえにおいた

洋館のぬしが生きかえって二人にふえた

「ね~え、あなたのゆめについておしえて?」チリが言った

いくどもけりこまれてもうつかいものにならないくらいかたくなったバナナをふんまつにした有機とりょうが国会議事堂にぬられる

寝こみをおそわれた男が死にかけたが美女の小便をあびて憑依霊になった

かぞくをもとめるアーキテクチュアさほんとうのきずなをもとめてしれんをあたえる

洋館のぬし二人がなにもこたえなかった

チリがネコのおきものを手にとった

チリが洋館のぬし二人にネコのおきものをわたした

洋館のぬし二人がネコのおきものをうけとった

「メッセージをさいせいします。…………。ごっめんねぇ~! おかあさんきょうおそくなりそう! でもたのまれてたケーキはかえたよ! だからあしたいっしょにおやつで食べよ! あしたのおたのしみってやつだね~。おかあさんおそくなるからかぎはしめておいていいよ。ちゃんとはみがきしてねるのよ。よふかししてるとおおきくなれないんだから。じゃ、きるね、じゃあね」洋館のねし二人が言った

「とってもしあわせそうだねえ」チリが言った

洋館のぬし二人がはにかんだ

ことばのこうずいが人をよわせるでも書くことはやめないブリコラージュはやめない核兵器かそれともさいのうあふれるさっかのさくひんがあらわれたとしてもせかいにそれにたいじする肉体があるかぎり書くことはやめないブリコラージュはやめないその肉体くちるまで人間だ! 人間だ! とさけびつづける死と無と破壊があるかぎり死と無と破壊があるかぎりほんとうにめざしているものがしゅうきょうかもしれないアカデミックな形而上学なあそびだけでなくマルチチェードな形而上学としてのブリコラージュしゅうきょうクヴォルタア

「あなたはこのひみつの花園のなぞがとけましたか?」洋館のぬし二人が言った

「この世のすべてのなぞをときあかそうとするほうがおろかだわ。なぞはなぞのままでいいんじゃない。もんだいなのはそのなぞをちょくしせずなかったことにしてしまうことよ。もっと言ってしまえばこの世にときあかすだけのかちのあるしんじつなんてあるのかしら」チリが言った

チリが洋館をでた


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