第50話:「サポート」
〜前回のあらすじ〜
"司令違反"の罰。
6時間に及ぶ拘留を耐えきった主人公。
次の日の"全体訓練"により
『連携』の訓練をする事となった。
シレイの指示で、2人1組を作るが
主人公の相方は………。
ー仮想世界・訓練所ー
ーゼロ視点ー
ゼロ
「何回お前と一緒になんだよ!」
レイ
「黙れ、こっちのセリフだ。」
くっそ…!
ただでさえ昨日、ずっとコイツと一緒だったんだぞ?
シレイだって知ってる筈だろ!
俺達が"犬猿の仲"だって…。
さては、"仲直り"みたいな目的か?
ふざけんな!
そもそも俺は悪くねぇし!
最初はレイの野郎から…
あ〜!イライラすんなぁ…!!
トウシン
「セイヤくん、準備はいいか?」
セイヤ
「…えぇ、大丈夫ですけど。」
相手は トウシン & セイヤだ。
2人とも強敵だ、油断は出来ない。
シレイ
「よし、2人1組の"対抗戦"だ。
双方、『連携』を意識する様に!
では…はじめっ!!」
何が『連携』だよ…っ!
こんな奴居なくなって、俺一人で…。
レイ
「『風』《風操》」
レイも同じ考えだったみたいだ。
俺より前に出て、先陣を切って2人に襲いかかる。
トウシン
「《断刀》」
レイが攻撃を躱した。
…って、何見てんだ!俺!
アイツにばっかり、良いカッコさせるかよ!
ゼロ
「『武』《瞬足》」
トウシンと闘っているレイを
押しのけて俺が前に出た。
コイツが居なくなって…俺一人で…!!
セイヤ
「《最速の矢》」
ーザシュッッ!!!ー
くそっ…!セイヤが邪魔だな…。
トウシンが前衛で、その後ろから援護か…。
確かに、相性は良いかもしれない。
…もしかして、このペアって
相性が良い奴らで組んでる…?
確かに、俺とレイはできる事が広い……。
いやいやいや!!!!
今のナシ!共通点があっても
コイツには絶対手は貸さねぇ!!
レイ
「おい、邪魔すんな。」
ゼロ
「は!?こっちのセリフだ!!」
レイと言い合いしている中
セイヤの矢が絶え間なく飛んでくる。
…今は争ってる場合じゃない。
分かってる。分かってるけど……
ーレイの方を見るー
絶対、コイツには…負けたくねぇ……!!
俺のくだらないプライドだ。分かってる。
けど、"これ"を無くしたら
俺が俺で無くなってしまいそうだ。
『風』《風操》
レイが俺を振り払う様に、風で前進する。
置いて行かれてたまるか…!
『武』《瞬足》
レイ
「下がってろ、雑魚。」
ゼロ
「お前こそ、泣いても助けねぇからな!」
レイ
「つまんねぇ事言ってんじゃ……」
《断頭》
俺達の間を切り裂くように
トウシンが斬りかかった。
ゼロ
「うおっ!!」
会話をしていたせいで
回避が少し杜撰になった。
…その隙を見逃さない。
とでも言わんばかりに狩人の一閃。
《 貫通の矢 》
セイヤ
「…情けない。
熱くなって、本当の敵も
見えてないじゃないか。」
ーグサッ!!!!ー
心臓に重たい衝撃が1つ。
痛みに悶え…
胸が熱く、苦しい。
遠のく意識の中
此処が仮想世界じゃなければ…。
戦争の時は感じなかった
来るべくして来る"死"
その予感と恐怖を感じた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ゼロ
「( ゜д゜)ハッ!
れ、レイのやつは…?」
ユウカ
「あら、もう起きたの?」
目が覚めると病室だった。
…そうか、また俺は。
セイヤに病室送りにされるのは
これで2回目か…。
ユウカ
「おはよ(*^^*)
はい、これ」
そう言うと
ユウカさんはコップ一杯の
水を手渡してくれた。
飲まずにしばらく
水面に写る自分を見ていた。
ユウカ
「…? どうしたの?」
ゼロ
「…いや、なんも。」
水を一気に飲み干し、顔を叩く。
何が悪かったか振り返った。
相性が良いとは言え
トウシン & セイヤも
俺とレイ同様、即席で組まれたチームだ。
…もし相手がお互いを深く理解して
確実な連携をとってきてたら。
もし俺の相方が…俺のよく知る ヒロだったら。
…もしレイの横が
トウシンやリュウなら…。
…考えるほど
自分が悪い事に気付いてしまった。
そして、認めたくないのに
それ以外の結論が出てこない。
何も上手くいかなくて
気分が滅入ってるんだ。
シレイ
「ま、そうシケたツラすんなよ。」
ゼロ
「…シレイ。」
シレイ
「レイはあぁ見えて
負けず嫌いだからよ。
誰と組んでも
相性が悪くなるのは必然さ。」
シレイは俺の近くまで来て言った。
シレイ
「…けど、お前なら
レイに合わせる事が出来る筈だ。
あいつの動きを
1番見てたお前だったらな。」
そう言われた瞬間…
俺は少し安心した。
…そうだ。
ただ似た能力だから じゃなかった。
ちゃんと…俺を評価して
自由の国・最高幹部の"レイ"の横に
立つ事を許されたんだ。
…期待されているんだと思った。
シレイ
「だからよ。
レイの動きに合わせて
お前がサポートしてやりゃ
この国はもっと強くなる。」
…そうだ。
俺がレイに合わせて…。
…俺がレイに合わせて?
俺が?
あいつに????
ゼロ
「死んでもヤダ。」
シレイ
「…ほんっと扱いづらいわ。
お前"ら"は…。」
最近はアルバイトに精を出しています。
プライベートで、友人とは
他の作品を投稿し合って遊んでいます。
久しぶりにこのサイトを見たら
未だに閲覧数がある事に驚嘆しました。
少しの書き置きを見つけたので
完成させて投稿します。
また気が向けば投稿します。
なーんかモチベ上がるええことないかなぁぁ




