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続き14

「悪の参謀は悪の参謀だと思うが」


「そうですよ。悪の参謀ですよ。平の戦闘員より遥かにマシじゃないですか」


 俺と<おやっさん>の野崎君が同時に突っ込んだ。


「いや、平の戦闘員とか、そういう世界じゃないだろ? かってのこの世界で虐げられてきた蝦夷とか土蜘蛛とかのまつろわぬものが我等なのだし」


「いや、一時期のその手の悪の組織は世界を征服する為に子供の啓蒙が大切って言ってバスジャックしたりして、一見凄く考えてる風は見せてたからなぁ」


 俺がそう<三本首>に説明した。


「ああ、なるほど。私はああいうの良く知らないから、何で世界征服を目指す悪の組織が子供ばかり狙うのか分からなかった。あれじゃあ、無敵の人ですよね。そういう人達が政治家とか、そういう社会的にも強者を襲撃していたら、意外と人気出たんじゃないかとか思うんですが」


「政治家とかもどうせSPついてるし、襲撃しても抑え込まれて何も出来なくて捕まって、結局罪は軽くなるし、それで支持者も出るかもしれないのにねぇ。殺すとか政治家に言っちゃうと、死刑になっちゃうから、彼らに反省を……で良いし」


「本とか書いたら売れそうですよね」


「そうだよ。支持者とか付きやすいように誰もがあいつはって思う奴に反省をってやれば、馬鹿呼ばわりするのもいるけど、支持者も出るだろうし」


「お前ら正義の味方を標榜する割には姑息だと思わないのか? 」


「いや、現実を見ましょうよ。今時、悪の組織が世界征服とかどう思いますか?_ 」


「そうですよ」


「いや、市松人形に封じ込められて、正義の味方になるって暴走してる奴に言われたくないわっ! 」


「これはロマンですから」


 俺がきっぱりと発言したら<三本首>さんは絶句した。

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