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9部 終わり

「お前、外国(とつくに)の悪魔まで、この国に呼び込んで何をするつもりだ? 」


 <角錐(かくすい)>さんが俺を震えて見ている。


「いやいや、前からいましたよ。真行寺男爵の屋敷の悪魔なんて有名じゃ無いですか」


 俺が困ったように話す。


「本当にヤバいから、良くある最恐霊スポットとかには載せないようになってますがね」


 <おやっさん>の野崎君がそう話す。


 そう言えば、テレビとかもガチでヤバい話は即座に放送中止になるそうな。


 だから、霊能者がついて行ってどうのってのは実は本当にヤバい話では無いのかもしれない。


「いや、おかしい。お前は千年以上の対立していた鬼族と同盟を結ぶとか無茶苦茶して来た。今度も同じように悪魔と同盟とかあってもおかしくない」


 やはりか。


 <角錐(かくすい)>さんの雰囲気がそんな感じだったものな。


 参ったな。


「悪魔でなくて魔王なんだがな……」


 その辺は譲れないらしくて、目玉さんがそう呟いた。


「いや、そろそろ中に戻ってくれません? 」


 薫子さんが目玉さんにそうお願いした。


「え? なんで? 」 


 目玉さんが不満そうだが、すでに社員の皆さんが頭を激しく上下にヘッドバンキングしているんで、確かに引っ込んでもらった方が確かに良いかも。


「あんなの続けてたら死んじゃうよ」


 そう薫子さんがヘッドバンキングを見たこと無いので、その異様さにあせっているようだ。


 ヘヴィメタとかのライプで良くある動きなのだが。


「仕方ないの」


 そう、ぶつぶつ言うと目玉さんは引っ込んだ。


「魔王がその少女の言う事を聞くのか? 」


「真行寺男爵の契約がありますし」

 

 俺が<角錐(かくすい)>さんに答えると、ぞっとした顔をした。


「お前……本当に恐ろしい奴だな……」


 そう<角錐(かくすい)>さんが何をさらにどう勘違いしたのか身震いをしながら、窓から去って言った。


 どうもさらに何か誤解をして行ったようである。


 そして、さらに困った事に、意識が戻った社員たちがそれを見てさらに俺をドン引きしていた。


 皆が異様な目で俺をじっと見ていた。


 勘弁してください。

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