続き4
「お前、まさか、そこまでとは……」
河村先輩の目が冷やかだ。
「いやいや、戦うよりも平和ですよ。私の提案は間違ってない筈」
俺がそう皆を見回して答えた。
「いや、だからあり得ない提案を現実化するなよっ! お前は千年以上も敵だったものとの同盟とか信じられん話を提案して実現化しようとしてるんだぞ? さらに、土御門家の敵ではあるが偉大な巫女がこんなっ! こんなハレンチなっ! 」
「いや、それなら貴方達だってパンツ一丁じゃ無いですか」
「これは昔からこうなのっ! 」
<角錐>さんが逆切れした。
「いやいや、こういうのは枝葉末節で大事な話ではないでは無いですか」
そう<おやっさん>の野崎君が横から突っ込んできた。
「いや、お前に言われると腹立つわぁぁ! 」
「それは同感ですが……ここはまあ、落ち着いて話しましょう」
「え? 同感なの? 」
横で<おやっさん>の野崎君が俺をじっと見てる。
「何なんだ! <三日月>様はあの提案のせいであちこちで叩かれていると言うのに、相手の土御門家ノ姫巫女はエッチな人形になってるしっ! 」
「まあ、それはそれ、これはこれですよ」
「いやっ! その鬼を見て平気でそういう突っ込みが出来るメンタルが信じれんわっ! 」
「まあ、落ち着いて落ち着いて」
そう、血を流す熊のぬいぐるみの柚原さんが気を利かしてテーブルをセッティングして西洋人形の薫子さんがお茶とお菓子を入れてきた。
「知らんうちに、こんなのばかりになったのか? あの誇りある追儺の部隊はどうなったのだっ! 」
そう<角錐>さんが騒ぐので、追儺の実働部隊の皆さんも困った顔をしていた。
やれやれのギャグギレーゼである。




