続き7
「それにしても、鈴与ちゃんもそれを認めちゃうんだ」
俺が呆れて話す。
「いやいや、そりゃ、まあ、何か知ってる人のそう言う話ってこう耳がピクピクしませんか? 」
ちょっと鈴与ちゃんが顔を赤くして答えた。
「ですよね」
そう<おやっさん>の野崎君がそう同意した。
「いやいや、魔王なんでしょ? 痴話喧嘩が好きとかどうなんですか? 」
「そう言う世間的な価値観に背くから魔王なんだぞ? 」
「いきなり、魔王って言うよりも、その辺のおばちゃんみたいな感じなんですが? 」
「ふははははははは、魔と言うものは人間の心の中にあるのよ! 」
「え? ここで使ってしまうんですか? それヒーロー物のラストとかで人間の醜さを見て、ああ、魔とは人間だったのだ……みたいな感じで使うもんじゃないんですか? 」
「我はそう言うの嫌い! 我からしたら、当たり前の話だろ? 神も悪魔も人間の心の念が作ったものだろうに! 本当に当たり前の話だぞ? それを勿体ぶってどうのとか馬鹿みたいに見える! 」
「そうなの? 」
「いや、私に振られても困るんですが……」
俺が目玉の言い分を<おやっさん>の野崎君に振ったら、冷やかにスルーされた。
「ほらほら、バチバチやってるぞ! 」
本当に好きらしくて、三鈴さんと薫子さんはちょっと困った感じでフィギュアと西洋人形で睨み合っているのをワクワクして話す。
まわりの人は狂騒状態で白目になって半狂乱になっている中で、フィギュアと人形が睨み合うとか、殆どサバトみたいだ。
「と、とりあえず、父と相談してきます」
ちょっと、決まりが悪いのか、鈴与ちゃんがそう言うと帰ろうとした。
「いやいや、お姉さんを止めてよ」
「それは旦那さんの仕事だと思いますよ」
鈴与ちゃんにさらりとかわされてしまった。
「こ、この状況をどうしろと……」
俺が絶句した。
明日から、全部社会が悪いんやの番外編の投稿をします。
今回はゴタゴタしてすいませんでした。




