続き4
「……お前。どちらかと言うとこちら側では無いのか? 」
鬼の<三日月>さんがドン引きした顔で答えた。
「いや、それは呪いの市松人形に入ってますからね」
「私も呪いのドジョウ掬い人形から、黒子人形に変わってますからね」
俺と<おやっさん>の野崎君がそうしみじみと答えた。
「お互い呪いがかけられているのだ。こちら側と鬼さんに言われても仕方ないかもしれない」
そう俺が呟いた。
「いや、違う。まつろわぬものとかそう言う存在に近いのではないのか? 本来のお前がだ」
そう鬼の<三日月>さんがそう俺を指差してビシッと言う感じで話す。
「横山〇輝だいせんせーい! 」
俺が思わず、その鬼の<三日月>さんの仕草を見て頭を下げた。
「むう。なるほど、ピシィって感じで相手を指差すのは横山〇輝大先生の必殺のボーズ。バビ〇二世のヨミから三国志の曹操まで、姿はほぼ同じですが、大事なシーンはそれだった」
<おやっさん>の野崎君がそう同意してくれた。
「<おやっさん>も横山〇輝大先生のファンなのか! 俺は<そ〇名は101>を勧めたいっ! 何とバビル二世の続編だが、それを現代風になおした傑作! 全然注目されないのが辛い! まさか、あのマ〇ズがアニメ化されたのにぃぃぃぃ! 」
「マ〇ズは原型留めてませんけどね。アニメが」
「おおおおおおおお! 同志が今ここにぃぃぃ! 」
俺と<おやっさん>の野崎君が手と手を取り合った。
「だ、大丈夫なのか? 」
「いや、こんな感じですよ。ずっと……」
鬼の<三日月>さんが茫然としてヤタガラスさんに聞いたら、たまりかねたようにヤタガラスさんが首を静かに左右に振った。




