続き3
「何だか、お前の考え方が分からん」
鬼の<三日月>さんが呆れ果てたように呟いた。
「そうだろ? こいつ、昔から腹は座ってるし、微妙に生意気だし! だけど、ここまで無茶苦茶な性格では無かったのに! 」
そういきなり泣いていた高木先輩が叫ぶ。
「えええええ? 生意気ってのは不本意なんですが! 貴方が誤解しているから誤解を解きに来たのに! 」
「誤解をされると言うのは悲しいものなんですよ」
俺がそう反論したら、<おやっさん>の野崎君がそうフォローしてくれた。
「土御門家だから、逆らえないと思って、散々好き勝手な事をしやがって……」
高木先輩が最後は弱々しく呟いた。
「私は別に普通にお付き合いしているだけなのに、こんなに相手にプレッシャーをかけていたとは。これが、これが上級国民の力なのかっ! 」
「流石、忖度ジャパンですね。まさに、この遠慮が上級国民たるあかしてすよ」
俺の驚きに<おやっさん>の野崎君が解説してくれた。
「大いなる力には大いなる責任が伴うとは、この事を言うのかっ! 」
俺がギリリと拳を握りしめた。
「いや、そんな感じには全く見えないんですが……」
ヤタガラスさんがたまりかねたように話す。
「そんな事は無いでしょう。俺は別に土御門家だから、分かってるよね。揉めたら人生終わってしまうよとか言って無いし」
「いや、仕事を辞めたら土御門家が怒るとか言ってたじゃないかっ! 」
「だって、現実ですもん」
高木先輩の逆ギレを即座に否定した。
「いや、だからぁ……」
高木先輩がまた泣き出した。
「現実を言っただけで、脅してるつもりは無いんだけどな……」
俺が困ったように呟いた。
「ふふふ、それが上級国民の忖度パワーですよ」
<おやっさん>の野崎君が笑った。
「こ、これが、上級の忖度の力かっ! 」
俺が刮目して叫んだ。




