表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
122/315

続き3

「大丈夫ですか? 」


 そう救急隊員が事務所の玄関を開けて入って来た。


「あ、こちらです」


 入口の社員がそう誘導した。


 で、俺を見た救急隊員が絶句した。


「ああ、本当に市松人形になったんだ」


「おや、貴方は何度か会った人ですね。永田さんでしたっけ? 」


 そう、大神さんが人を斬った時も、ホテルが崩れた時もこの永田さんが救急隊員で来たのだ。


「いやいや、それで生きてるの? マジで? 」


 そう永田さんが苦笑した。


「ああ、身体は別の場所で封印してるそうです。一応、魂は元気で済んで」


「参るよなぁ。その手の話はこっちは分かんないから」


 永田さんが笑いながら、気さくに話しかけてくる。


 どうも、土御門家の縁のある人らしくて、こういう不思議な事にも免疫があるようだ。


「あれ? 永田先輩。この人ですよね。あの蛇の化け物とか牛鬼とかを倒したりして大活躍したって人」


 そうもう一人の救急隊員が驚いて聞いてきた。


「ああ、それ一応、政府の極秘事項だぞ」


 そう苦笑して気さくに永田さんが笑った。


 それのせいでか、社内にさらに信じられないとか言う気配が流れる。


 皆がドン引きしてる。


 困ったもんである。


「とりあえず、社長の方は脈とかは大丈夫そうだが、病院で休ませれば大丈夫だとは思う。どうせ、婿殿を見て気絶したんだろ」


 永田さんが楽しそうに笑った。


「まあ、そんな感じです」


 俺もカパッと口を開けて笑った。


 後輩の救急隊員はちょっとびくっとしてたが、永田さんは笑ってた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ