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続き17

「この身体の操り人形を使いましょう。何か武器を想像してみてください」


 そう三鈴(みすず)さんが俺に話しかけた。


「奴を一撃で破壊する武器をと言う事ですね」


「ええ」


 俺がそう言うと三鈴(みすず)さんが笑った。


 可愛い。


 可愛すぎる。


 三鈴(みすず)さんが真っ赤になった。


「いや、繋がってるから、思ってる事が相手に伝わるから」


 祖母がいつの間にか横に居て突っ込んできた。


 夫婦の始めてのイチャイチャなのに。


「いや、だから、あいつを逃がしたら駄目だと言ってるだろうに」


 祖母がそう怒る。


 困ったもんである。


「良し、ではまだ電気が来ているみたいだから」


 そう俺が思うとあちこちの電信柱から電線が俺に集まって来た。


「ちょっと、待て。何をする気だ? 」


 祖母が動揺している。


 弓をつがえた矢に左右にあちこちから鉄が集まって強大な鉄骨が矢を挟むようそれぞれに出来た。


 そこに電信柱から来る電気が大量に吸い込まれて集まっていく。


「レ、レールガン? 」


 中西君の動揺した声が聞こえた。


「はあ? 」


 祖母が動揺していた。


 でも、今の俺には三鈴(みすず)さんとの愛がある。


 そう思ったら三鈴(みすず)さんに伝わったらしくて、三鈴(みすず)さんが俺の手をそっと被せるように握って来た。


「行くよ! これが愛の結晶だ! 」


 そう俺が言うと同時に凄まじいほどの電気の火花が弓の矢の左右の鉄骨に迸る。


「ちょ、ちょっと! 」


 祖母が止める様な仕草をした。


「だが、愛は止まらないっ! 」


 俺が叫ぶとと同時に発射した。


 凄まじい閃光と迸りが目の前の山にヤマタノオロチごと風穴を開けた。


 のちの第三次世界呪術大戦の日本の最終兵器カモが今ここに発現したのであった。


 凄まじい力で山にいくつも風穴を開けながら、ヤマタノオロチも<老公>も塵に還った。


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