続き6
「何、あれ? 」
俺が唖然として向こうを見た。
巨大な巨大な三十メートルくらいありそうな蜘蛛が街を破壊している。
「牛鬼の凄くでかいやつですね」
ヤタガラスさんがそれを解説してくれた。
まるで怪獣のようだ。
いや、実際に街の田舎の五階建てのマンションとかを破壊していた。
それと、もう一つ、それの倍くらいある操り人形が街を破壊しながら向かってくる。
いや、人形ではない。
ヤマタノオロチをモデルにしたもののようだ。
サイズはその巨大な巨大な牛鬼の三倍くらいある。
それが向こうの方で跳ね飛ばされている。
「な、何と戦ってるんでしょうね」
「三鈴さんだと思います」
「「「げぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ! 」」」
俺と<おやっさん>の野崎君と中西君が叫んだ。
まるで特撮映画の正義の味方だ。
宇宙から来たヒーローみたいな事してる。
「これだと、私達が応援どころの話では無いですね」
<おやっさん>の野崎君がそう俺に話す。
「いや、それは違う。どうなろうと貫き通すのが愛のはずだ。三鈴さんにたくさん守って貰ったんだ。夫になるんだ。今度は彼女助けれなくてどうする。愛とは諦めない事だと思う」
俺がそう強く決意のように話した。
「なるほど。愛とは諦めない事。素晴らしい言葉をいただきました。俺も諦めませんよっ! 」
<おやっさん>の野崎君が強く叫んだ。
「いや、お前は諦めてやれよ」
中西君が凄く冷やかに言い捨てた。




