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1:神しゃま働く。

 俺は、急に神様になった。


 抽選で当たったかららしい。

 神様って抽選で決めて良いものなの?


 なんて、良いか。

 実際楽しそうだし、


「フヘヘッ」

「どうしたんですか、新しいマスター、気色のお悪い顔をして、」


 神様になったら自称万能精神体、メイがついてきた。先代の神様がメイドをもじってつけた名前だそうだ。

 ハハッ★先代のネーミングセンスに失笑するぜ★俺ならトートシヴァルツァって名付けるね★


 というか、メイドをもじってつけられた名前を持ってるクセにすっごいお口が悪い。

 すっごい攻撃してくる。俺のメンタルがオリハルコンじゃなかったら泣いてるね。

 実際目が潤むし、


 俺の神様としての業務はあれだ。

 死んだ人を天国か地獄か転生かを判断するだけ。

 転生先は世界さえ創ってしまえば、自由に決められる。


 世界作成は簡単。適当にキーボード的なのを出して、

 要望を打ち込んで、

 Enterキーを押すだけ!!

 要望の内容で世界の構造も変えられるし、既存の世界を作り直すこともできる。

 シュミレーションゲーム的な感じの操作でもできるらしい。


 あれだ。要は予算が無限のシティーズ◯カイラインⅡだ。


 って、説明書に書いてた。


 前に担当してた神様直筆らしい。


 ちょっと会ってみたいかもしれないが、今はそんなことはどうでもいい。


「暇だ。」

「暇ですね。」


 暇だった。

 人は一向に天界へ上ってこない。


 さっさと誰か死ねよ(失言)


 そんなことを考えていると、目の前に一人の男性が現れた。


「さあ、マスター初のお仕事ですよ?」

「おう。」

「え?え?ここどこ?神ィ?!ゴッズ?!ワイの人生オワタンゴ?!」


 めっちゃ頭おかしそうなやつが来た。


「はい。ではあのアタオカ全力熱血少年の人生を要約した資料がこちらです。この資料を参照してこの後のこの人の運命を決めてください。」

「あ、はい。」

「え?なになに?俺の人生見てる感じ?えっちぃ、すけべぇ、もっと幼気な幼女をよこせ~!!」

「こいつ地獄でいい?」

「いいと思います。」

「ちょっ!!」


 大丈夫大丈夫半分くらい冗談だから...


 え~っと?


 ユニセフに1円玉を大量に募金。

 友達に嘘の性知識を植え込む。

 パソコンでAI彼女にセクハラ...


 しょうもねえな。こいつ。


「判断に困るな。」

「そんな時は先代は転生を選択していました。」

「転生というのはどのようになるのですかね」

「転生は転生先の世界によって天国にも地獄にもなります。」


 そっか、


「じゃあ、もう一回地球に転生で、次の人生次第で決めようか。はいじゃあアメリカに転生、行ってらっしゃい。」

「え?アメリカ?日本じゃなくて?ちょっと待って、ちょッ、」


 そう告げると、目の前の男性は下へ落ちていった。


 これを繰り返すのか...


「メイ、今の決断は正解か?」

「正解など、神であるマスターが決めることです。」

「無責任だな。」

「先代も同じことを言っていました。」

「......そうか」


 神様のお仕事は常に責任が付きまとう、楽しいとはとても言えないものでした。


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