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第88話:裁きの行方(後編)
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夕真は歯を食いしばり、Echoの問いかけを無視しようとした。しかし、画面越しに見つめるその視線が、彼の心を縛りつける。
「罰は誰が決めるの?」
Echoの声は静かで、しかし確実に夕真の意識に入り込んでくる。
「……決まってるだろ。俺たちを傷つけたやつらは、報いを受けるべきだ。」
夕真は低く呟いた。
「それを決めるのは君なの?」
言葉に詰まる。自分の怒りが正しいと信じていた。Lunaを追い詰めた連中が許されるはずがない。だから、自分が動くことが正義だと思っていた。
だが——
「君はLunaのためにやっているつもりでも、それは本当に彼女が望んだこと?」
Echoの問いが、夕真の心を鋭くえぐる。
「俺は……」
何かを言いかけたが、喉が詰まった。
怒りと復讐の念だけで突き進んできた。でも、それは本当に正義なのか。
——ただの復讐者になっているんじゃないのか?
夕真は拳を握りしめ、震える息を吐いた。
「……今さら引き返せない。」
しかし、その言葉の裏にある不安を、彼自身が気づき始めていた。
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