表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「僕と世界と推しと」  作者: - 晩26 -
74/100

第74話:孤立する光也

毎日2回更新

 Lunaの活動自粛のニュースが広まると、界隈の混乱はさらに激しさを増した。ファン同士の争いは激化し、SNSにはLunaを責める声、擁護する声、そしてVtuber文化そのものを否定する声が入り乱れていた。


 光也はこの状況に黙っていられなかった。


 「Vtuber文化を守りたい。Lunaを追い詰めたのは俺たち自身なんじゃないのか?」


 彼はSNSにそう投稿した。心からの想いだった。Lunaが活動を自粛しなければならないほど界隈が荒れたことに、どうしても納得がいかなかった。


 しかし、その言葉は即座に炎上した。


 「お前のせいでLunaが消えたんだろ」

 「偉そうに説教してんじゃねえよ」

 「お前みたいなやつが一番ムカつく」


 光也のタイムラインは罵倒の言葉で埋め尽くされた。彼はただ、Vtuber文化を守りたいと願っただけだった。しかし、今の界隈に冷静な議論の場はなかった。


 未来は、そんな光也を気にかけていた。


 「光也くん、大丈夫……?」


 心配そうにメッセージを送るが、光也はすぐには返信できなかった。何を言っても燃え広がるこの状況で、未来を巻き込みたくなかった。


 「……大丈夫。」


 短く返信したものの、その言葉は自分に向けたものだったのかもしれない。


 光也は次第に、界隈のあらゆる場所で孤立していった。Vtuber文化を守りたいという意志は、多くのLuna推しにとっては「Lunaを見捨てた言葉」にしか聞こえなかった。


 どこにも、自分の言葉を聞いてくれる人はいないのか。


 光也はスマホの画面を閉じ、ふと窓の外を見つめた。


 夜の街は静かで、SNSの喧騒とはまるで別の世界のようだった。


 ——どうすればよかったんだろう。


 答えの出ない問いが、胸の中でぐるぐると渦を巻いていた。

Xにも同時投稿中。X版はイメージ画像付き。

最新話はこちらをフォロー

https://x.com/bank26nt

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ