第37話 - Echoへの敵意
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夕真は画面に映るEchoの姿に視線を据えた。その笑顔、その輝き――Lunaとは違う魅力を持ちながらも、彼にとっては邪魔者以外の何者でもなかった。最近、SNSで「Echo推し」が急増していることに彼の苛立ちは限界を迎えていた。
「EchoなんかにLunaの輝きが奪われるものか…」
夕真は深夜の部屋でパソコンを前に拳を握りしめる。タイムラインにはEchoの配信を称賛する投稿が次々と流れてくる。それを見た夕真の胸には嫉妬と怒りが入り混じり、感情が爆発しそうだった。
ある投稿に目が留まった。それはLunaとEchoのコラボを期待する内容だった。投稿には数多くの「いいね」がついており、多くのファンがその可能性に興奮している様子が伝わってきた。夕真の手は震え、無意識のうちに匿名アカウントで返信を書き込んでいた。
「Lunaを巻き込むな」「Echoなんて偽物だ」「Lunaだけが本物の輝きだ」
その言葉は瞬く間に拡散され、Echo推しのファンたちから反論が殺到した。だが、それすらも夕真にとっては気にするものではなかった。むしろ、その反応が彼の中の「正義感」をさらに強くした。
「俺が守らなければ…Lunaを…」
Echoの人気が急上昇する中で、Luna推しとEcho推しのコミュニティは激しい対立を見せ始めた。SNS上での攻撃的なやり取りが増え、次第に事態はエスカレートしていく。
夜が更ける中、夕真はキーボードを打つ手を止め、深い息をついた。その目は赤く充血しており、顔には疲労が色濃く浮かんでいた。しかし、その表情には満足感すら漂っていた。
「誰にもLunaを奪わせはしない…Echoにも、誰にも…」
画面にはEchoの最新配信が映し出されていたが、夕真はそれに背を向け、静かに部屋を出ていった。その瞳には狂気じみた執念が宿っていた。
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