第21話 - 推しを守るために
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LunaがSNSで炎上してから数日、光也は心がざわつく日々を送っていた。タイムラインには、未だに彼女への批判的な投稿が流れている。擁護の声も少なくはないが、それが争いをさらに過熱させているようにも見えた。
「どうしてこんなことに……。」
光也はスマートフォンを手に取り、Lunaに関する投稿を一つ一つ確認していた。否定的な意見を見るたびに胸が痛んだが、同時に「自分には何もできないのか?」という無力感が彼を苛んでいた。
ついに、光也は意を決してコメントを打ち込むことにした。
「Lunaはいつもファンのことを大切にしてる! 彼女を信じて応援しよう!」
投稿を送信した瞬間、心が少しだけ軽くなった気がした。しかし、数分後に返ってきたリプライは辛辣だった。
「盲目的に擁護するだけじゃ、問題は解決しない。」 「お前みたいな信者がLunaを甘やかしてるんだよ。」
その言葉に光也は一瞬画面を見つめたまま固まった。反論したい気持ちが湧き上がるが、言葉を紡ぐことができなかった。
「俺の言葉なんて、何の意味もないのか……?」
机の上のLunaのアクリルスタンドに目をやる。彼女はいつもと変わらない笑顔を見せていた。その笑顔を守りたい一心で行動したつもりだったが、結果はむなしく、力不足を痛感するだけだった。
深夜、光也は再びSNSを開いた。Lunaを擁護するファンのコメントを見つけ、少し勇気をもらう。
「一人じゃない。Lunaを支えているのは、俺だけじゃない。」
そう思うと少しだけ気持ちが楽になった。光也はもう一度コメントを投稿する。
「Lunaを応援する人がいる限り、彼女はきっと大丈夫だ。俺もその一人として応援し続ける。」
投稿を送信し、画面を閉じると、光也は深く息を吐いた。自分にできることは小さくても、Lunaの笑顔を守りたいという気持ちは本物だった。それだけを信じて、彼は再び彼女の応援を続ける決意を固めた。
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