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異世界でロードアウトを組んで生き残る~FPSゲーマーの転生記~  作者: 眼鏡丸


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10/17

1-10. 効率よし


体感時間的に3:00ごろ。

まだ早い時間だからか、グルダの町は露店や食品を売ってる店などで賑わいを見せている。


とりあえず混む前にギルドへの報告は終わらせようということで、ギルドカウンターへ来ていた。


「はい、依頼完了ですね。では討伐証明として、死体もしくは部位を提出ください。」


「あぁ、結構量が多いから裏に直接持ってくわ。」


「は?はぁ、わかりました。では、解体職員に声をかけておきますので。ギルドカードはお預かりいたしますね。」


そういうとフィオナさんは奥へ行く。


「裏口なんてあるのか。」


「ああ、図体のでかい獲物とか今回みたいに数の多いのはここで直接渡しても困るだろ?

そういう時ように、解体場に直接持ってけるようになってんのさ。」


「なるほどな。」


昨日の薬草もそっちから渡したほうがよかったかもしれない。

いや、薬草なんかで解体場に直接持ち込むのも変か?


そうしてライカに案内されながらギルドの裏手へ回ると、ごつい髭で坊主頭のおっさんが迎えてくれる。


「おう!ライカ!今回はグラスリザードを山ほど狩ったんだって?」


「まぁな、ほとんどはこっちのファイブに取られちまったが。」


「おう、あんたが噂の新人か!ランバートさんがやたら強いって言ってたから、もっとごついのを想像してたぜ!俺は解体長のサルヴォだ、よろしくな。」


そういって握手を求められたので握手を交わす。

うお、このおっさん握力つよっ。


「よ、よろしくお願いします。」


「悪いな、このオッサンはあんま力加減とかできねぇんだ。そのせいで娘にも…」


「いらんこと言わんでいい!」


「はっはっはっはっは!」


「ったく…。んで、グラスリザードだな、こっちの台に適当に置いてってくれ」


まぁ、ガサツな人って感じだな、そんなんで解体は大丈夫なのか?

それとも普段細かい仕事をしている分、気を抜くとガバガバなのか。

とりあえず、バックパックから出すフリをしながら、指示された台に置いていく。

30匹以上の小学生高学年サイズのトカゲを出していくのは重労働で、途中でライカやサルヴォさんにも手伝ってもらった。


「おお、えれぇ多いな。見た感じ、ライカがやったのはいつも通りって感じだが、新人の分がやたら綺麗だ。

これならほとんどいい状態だと思うが、一応確認するわ。

フィオナの嬢ちゃんに伝えとくから、カウンターの方で待っててくれや。」


「わかりました。」


「あいよ。」


そう返事をして、またギルドの中へ戻っていく。

後から気づいたが、サルヴォさんに敬語だったな、しみついた癖はなかなか抜けないものよ。


「さーて、いくらになるかねぇ。」


「あんだけあるんだ、結構まとまった額になるといいんだけどな。」


「ははは、心配すんな。」


そんな感じでダベっていると、フィオナさんが帰ってくる。


「お待たせいたしました。32匹の討伐確認完了いたしました。

依頼報酬が銀貨20枚、達成要件の10匹を除いた22匹は非常に質のいい状態ということで、一体あたり銀貨2枚と銅貨5枚で買い取りいたします。

合わせて銀貨75枚となりますが、配分はどうされますか?」


「折半で。」


「あ、いや、アタシに30枚、ファイブに45枚で」


ん?なぜだ?


「状態がいいのはファイブの魔道具のおかげだろ。たぶんアタシのは依頼の必要な方に回ったんだ。だったら、ファイブの方が多いほうが自然だし、小銭はめんどくせぇ。」


あー、なるほど。だいたいがヘッドショットだもんな。

とはいえ、さすがに貰いすぎな気がする。前衛が頼れるからこっちは落ち着いて狙いがつけれるんだ。


すったもんだの末、ライカに35枚、俺に40枚で落ち着いた。

「かしこまりました。それではこちら報酬になります。」


麻袋に分けられた銀貨を受け取り、バックパック(インベントリ)に突っ込む。

きっちり40,000CP増えた。


さらに視界にレベルアップの表示も出てくる。

おっ、一気に5レベルまで上がったみたいだ。

何が解放されたかはあとで確認するとしよう。


ライカも報酬を確認し、ギルドカウンターを後にする。


「おう、ファイブ、このあとはどうすんだ?」


「あぁ、間借りしている姉妹にお土産でも買っていこうかと思ってな。

レストランで働いているみたいだし、食材は結構あまりのものを貰ってくるんだが、なんか甘いものでも売っていればと思って。」


「なるほどな。だったら、一杯だけ付き合えよ、店は紹介してやっから。」


「おお、助かる。」


この世界にきて三日。ギルドと家しか行ってない俺にとっては、ライカの提案は渡りに船だ。酒くらい付き合いましょうとも。多少飲んでも店が閉まる前には帰れるだろう。


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考えが甘かったようだ。

ライカの飲むペースはかなり早く、しかも強い。

欧米の人種は肝臓だったり酵素の量が日本人とは違うから酒が強いんだと聞いたことはあるが、どうやら異世界人にもあてはまるらしい。いや、ライカが異常なのかもしれない。


結局、夕方過ぎくらいまでハイペースで飲み続けそこそこ以上に酔っ払った俺は、ライカに連れられ閉店間際のケーキ屋に駆け込み、姉妹の分と自分、あとなんでかライカの分も購入。


ふらふらしながら帰りつき、晩御飯はいらないことを告げケーキを渡し、あとで3人で食べる約束をしベッドにダイブするのであった。

昭和のお父さんかな?


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