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シャララーン。海の支配者・勇者達を従える者  作者: 伝説の男前
第一章 チーム結成
3/73

強制物理的転生

板中:(あー、アレだ、アレ、オレ死んだ。何も聞こえない。

  ぼんやり見えるのはオレの身体と群衆。

  これが臨死体験か、初見。

  近所のじいさんは臨死体験は五回目とか豪語していて、いつも元気なのだが。

  心なしか距離が離れた気がする・・・。

  このままでは本当に死んでしまう。

  早く戻らねばと、平泳ぎの姿勢で戻る振りをしてみる・・・。

  アレ、オレの身体は?

  手足の感覚がない・・・)


看護師:「やっと救急車が来たか、AEDもなしに蘇生でヘトヘト・・・」


警官:「怪しい人物とか見かけませんでした?」


女子高生P:「いえ、ここにいる人は全員最初からいました。

  全員が目撃者だと思います」


板中:(心なしかまた距離が離れた気がする・・・。

  50mくらい離れたか。平泳ぎが進まん・・・)


謎の生命体隊長:「至急、帰還する」


謎の生命体A&B:「ラジャー」


板中:(心なしかまた距離が離れた気がする・・・。

  青い地球が1cmくらいに見える。

  なんか加速しているような。

  音が何も聞こえない。匂いも感じられない。

  目で見ているような映像ではなく、ぼんやり見える。

  なんか直接脳に来る映像。手足の感覚もない。)


謎の生命体隊長:「各自点検」


謎の生命体B:「全神経細胞離脱、問題ありませんよー」


謎の生命体A:「全神経細胞はすべて健康だよー」


謎の生命体隊長:「おっけー♪

  ほんじゃ、王城に戻るまで仮死状態にしておいてねー」


謎の生命体A:「ラジャーだよー」


板中:(心なしかまた距離が離れた気がする・・・。

  体感数分しか経っていないのに、

  太陽系全体が見える距離まできたか・・

  なんか、眠くなってきた。

  もうすぐ天国かな、地獄かな。転生するのかな。転移するのかな。

  死後の世界ってなにも無いところらしい、本当に何もない。意識もない・・・

  なにもない・・・ ・・・)


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


板中:(・・・、・・・、んー????・・・。寝るわ)


・・・


板中:(ハッ!二度寝?意識がある。記憶もある。リーマン時代の記憶もある。

  3日後の定年退職のはずが、どうしてこうなった?

  えっと、まとめると、生きている?真っ暗だ。何も見えない。手足の感覚もない。

  匂いも、音も感じない。

  何もない・・)


謎の生命体隊長:「王城、到着ー。あと、よろー。帰って寝るわ」


謎の生命体B:「ラジャー」


謎の生命体A:「しっかし、隊長も強引だな。強制的に必要部位だけ持ってくるなんて」


謎の生命体B:「んだんだ。物理的にこっちの世界に持ってくるのは手間暇かかるつーの」


謎の生命体A:「ちゃっちゃと魔法陣使えば、楽なのになぁ」


謎の生命体B:「よくやるよ。

  転生するには魔法陣が昔からのやり方なのに、なんて手間暇かけるのやら、ブーブー」


謎の生命体研究員:「転生なんて無理っす。

  特殊相対性理論を全否定してるわよ、あーた。

  無限のエネルギーがあれば可能ですけど、全宇宙のエネルギーを使っても

  無限エネルギーは再現できないっすね。

  強いて言えば、ブラックホールが一番近いかな。

  その場合でも、瞬間転移は無理。

  魔法陣なんて信じているなんて、ラノベの読みすぎじゃない?」


謎の生命体A:「あっ、すんません。

  最近、中二病と成人病が併発しまして、日に日に酷くなっています」


謎の生命体研究員:「強制的物理的転生とでも言っておこう」


謎の生命体B:「まぁ、作戦は成功したからいいんじゃない。

  さっさと帰って寝よう」


謎の生命体研究員:「おし、設置完了。後は大魔王様のお目覚めにご期待する」


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