あー、アレだ、アレ、オレ死んだ
女子高生P:「突然、目の前を歩いていた人が倒れたの。
そりゃもうビックリよ。」
魚屋のP:「近所の板中さんのご主人でしょ。
倒れたって聞いて慌てて来ました。
奥さんも数年前に他界して、若かったのに。
息子さんも行方不明らしいのよ」
TVNレポータA:「こちら、現場からの報告です。
昨日、起きた死亡事故?事件?
または病死なのか判明していませんが、
K町での不可解な死亡事件が起きた現場からでした。
一旦、スタジオに戻します。」
司会P:「はい。現場からでした。
さて今回の不可解な事件ですが、死亡した板中さん
62歳ですが、消防が駆け付けた時には心肺停止状態だったそうです。
偶然、現場に居合わせた看護師の話とも一致します。
直後に搬送された病院ので診断ですが、死因が不明とのこと」
解説員B:「警察が現場検証をまだ続けているようで、
十人近くの目撃者がいたのにも関わらず、
事件の可能性を拭い去れないという認識でしょう。
もっとも不可解なのは、検死の結果、死体から脳が消失していたそうです。」
司会P:「不可解事件の専門である帝国大学名誉教授
『出鱈 目多良家』さんに
御越しいただいております。
出鱈さん、これは事件でしょうか?事故でしょうか?」
出鱈:「いや、もしかすると病死かもしれません。
脳が突然消失してしまうという新しい病気かもしれません。
さらに考えられる可能性として事件です。
暗殺された可能性はゼロではありません。
犯人の巧妙性からして、10代から20代後半ではないでしょうか?
30代~50代の可能性も拭い去れません。
いや、60代の可能性もあります」
司会P:「ありがとうございます。
言い換えればすべての可能性があるという事ですね」
解説員B:「はい。すべての可能性があります。
何らかの原因で何らかの効果があり、
結果として死亡したという事になります。
詳しくはウェブで」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
さかのぼること前日、
謎の生命体隊長:「いたいた。特攻するじょー。各自点検」
謎の生命体A:「細胞吸収装置異常なし」
謎の生命体B:「エンジン・駆動系共に異常なし」
謎の生命体隊長:「おし。いけいけGOGO。ピチュン砲、発射ー」
(ピチュン)
板中:「痛・・」(その間、わずか0.2秒)
(バタ)
女子高生P:「大丈夫ですかー?この人、息していない。し、しんでるー。
きゃー。だれか、救急車呼んでください!!」
看護師:「医療関係のものです。んーーー。心肺停止。瞳孔反応なし」
女子高生P:「数分前まで歩いていたのに!?」
魚屋のP:「あらー。板中さんじゃないですか?知り合いです。なんかおかしい。
警察も呼んでくださーい」
板中:(大勢に取り囲まれて、自分の身体が救助されている。上空10mから下を見ている感じだ。
あー、アレだ、アレ、オレ死んだ)




