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魔法執事の変態日記でございます。  作者: あうすれーぜ
お嬢様の小学生時代でございます
4/150

第4回 自然の恵みでございます


「ねえ、サン。あそこに見えるのって、なんていう名前の木だったかしら?」


 お嬢様がわたくしにお問いかけになられます。


 申し遅れましたが、わたくし、サン・チョパンサと申します。

 通例、使用人は名字で呼ばれるものでございますが、お嬢様はわたくしをファーストネームでお呼び下さいます。

 初めてお呼びいただいたとき、わたくし、興奮のあまり大量の鼻血……

 感動のあまり大粒の涙を流したことを憶えております。


「どちらでございましょう、お嬢様?」


「あれよ。うんしょ。あれ……」


 お嬢様は、わたくしの隣にお顔をお近づけになり、その白魚のような細いお指を伸ばされ、お庭の隅の木を指されました。


 わたくし、お嬢様の立たれていらっしゃらないほうの鼻からのみ、鮮血を吹き出しました。


「あちらは、ブラックベリーでございます。ずいぶん、大きく育ちましたね」


 そのように申し上げながら、わたくしは人差し指を立てて、その上に小籠を乗せました。

 指先に、意識を集中いたします。


 お掃除の魔法の応用技――


執事しつじ収穫ゲッチュー≫!!


 小籠にいっぱい、ブラックベリーの実が集まりました。

 さっそくお嬢様はおひとつ摘ままれ、お顔を桃色にして喜ばれました。


「サンも食べて。はい、あーん」


 わたくし、お嬢様にかからないよう、頑張って鼻血を耳から噴出させました。

この作品には、流血表現(鼻血)が含まれております。

苦手なかたは、ご注意下さいませ。

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