13話 やはり今日も掃除はする
13話
ポニーテール美少女は俺の返事を聞かず顔を赤くしたまま走り去ってしまった。
俺が名前を知らないことを誤魔化そうとしたのがばれたのかな、今までばれたのは葵と母さんぐらいなのに。
しまった、これじゃ俺がぶつかったのに、きちんと謝ることをしていない事になる。この事をポニテさんが周りに話せば俺のランニング人助けで築きあげてきた信頼にひびが入るかもしれない。
信用を得るのには時間がかかるがなくすのは一瞬だ。次に会った時必ず名誉挽回してやる。
最近じゃあ、夕方のランニング人助けで俺って話が通じるから何としても悪評だけは避けたい。
待ってろよ、ポニテ、次はすっごい謝って口止めしてやるよ!
「くっそー、こうなったのも、父さんが顔色が悪くて心配させて集中してランニング出来なかったからだ。
あっ、そうだ父さんを待たせてるんだ急いでデパートにいかなきゃ」
俺は顔色の悪かった父さんを待たせている事を思い出し急いで再び走り出した。
デパート入口では父さんがベンチに座って待っているのが見えた。
「ごめんね、父さん待たせて」
「いや、大丈夫だよ、休んだら落ち着いた。
これも俺の今までの行いが悪かっただけだ。自業自得だ。
さあ、早くお土産を見に行こう。」
そう言うと父さんは立ち上がりデパートの中を進んでいった。
父さんとの買い物は直ぐに終わった、俺も父さんも悩む方ではなかったので、直ぐに買い物が終わった。
「じゃあ、俺は歩いて帰るから」
「わかった、じゃあまた後で」
そう言うと俺は周りに気を付けながら家に向かって走り出した。
その後重そうな荷物を持っているおばあさんの荷物をバス停まで運んだ後で家に帰った。
その後遅れて父さんも帰ってきて父さんの昔ながら話を聞いてその日は終わった。
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翌日早朝、俺はいつもの掃除を葵とよく近所で会うじいさんたちとしていた。
「おはよう、ヒナタ」
「おはよう、お前の所にも帰ったら段ボールと鷹継さんの弟子っぽいやつがい来たのか?」
「ああ、来た、段ボールもあったよ、取り扱い説明書もあってびっくりしたねあれは、まさか燃えるビデオレターっていう映画みたいなものが実在するなんて。
その上黒い服装に黒い覆面までしている人が段ボールを持ってきたね。
正直に言って初めて見たときは殺られると思ったよ、直ぐに丁寧な口調で覆面を外して説明してくれたから大丈夫だったけどね。
僕初めて知ったんだけど忍者だったんだね、タカトの友達だから話してもいいって教えてくれたんだけど、知ってた?」
あれ、取り扱い説明書なかったぞ。
それと美冬さんは当たりだったのか?、確かにメイド服姿は様になってたし、あの時は警戒して思わなかったけど、本人も言ってたけど実際に美少女だった。小春さんみたいに背が高くてモデルみたいに綺麗って感じじゃなかったが、小柄で可愛い感じだったな。
「らしいな、俺も昔タカトがばらしてしまった時に知った、あの時はばれたらお仕置きされるって怯えてたから黙っていたんだ。
今日、迎えに来てくれるって話を聞いているんだけど詳しい話知ってるか?
俺は迎えが来るとしか聞いてないんだ。」
「そうなの、確か僕に段ボールを届けた人が車で僕の所に来た後にヒナタの所に行って、会場まで向かうらしいよ」
「そっか、俺は昨日大変でさ、庭でビデオレターのぼや騒ぎになった後に母さんが来て怒られた火遊びするなってさ。
その後俺の話、タカトのじいちゃんがサプライズ好きでやったとか、なかなか信じてはくれなくて、結局今日迎えに来る人に説明してもらうことにしてたけど、そんな人なら安心だ」
「それは大変だったね、僕の方はごみも全部その人が処理してくれたから騒ぎにはならなかったよ。
ヒナタの方はどんな人が来たの? 詳しい説明も配慮してくれなかったみたいだね」
葵は気の毒そうに俺を見て、同情するかのように優しく肩を叩きながら言ってきた。
俺は自分の方が当たりだと思ったのは間違いだったのかと迷った。
「…一つ年上のタカトの従姉がメイド服の忍者が来た。確かに詳しい説明もなかったし、直ぐに帰って俺が怒られる事のフォローもなかった。
でも、美冬先輩は俺の恋の協力してくれるんだ。多くの秘伝の技を教えてくれるって言ってた。
彼女は俺や葵の兄ちゃんと同じで恋の狩人で俺と同じ片想いしている同士なんだ。
だから俺は美冬先輩が来てくれて良かったと思うよ」
俺は自分の気持ちを話すことで迷いはなくなっていた、美冬先輩に会えたことで大変だったけど、同士に出会えた事の方がうれしいんだと。
「よかったね、同士に会えて、久しぶりに聞いたよ恋の狩人。
最近じゃあ兄ちゃんも言わなかったしね。
そっかやっぱりタカトの家族も忍者なのか。」
「ああ、そうみたいだな、俺は今日の宴はビデオレターが燃える時点で行きたくなかったんだ、鷹継さんのは真面目に良かれとやってる分タカトの昔のいたずらより質が悪いからな。
でも、美冬先輩のお話を訊く代わりに今日参加する約束したからいかねばならなくなったんだ」
「そっか、もので釣られちゃったか、でも、まあ周りの人がちゃんとしているし、流石に宴はパーティーなんだし無茶苦茶になるような事はないと思うよ…多分」
葵は安心させる様な事を言うが、顔から不安の感情が伺い知れる。
「そろそろ、帰るか。」
「そうだね、まあ僕の所に来てくれた人はいい人だったし、大丈夫だよ」
「始めは全身黒尽くしだったけどな」
「…そうだね、じゃあね。まだ後で」
こうして俺たちは不安な気持ちで掃除を終えて家に帰り、宴への迎えを待つこととなった。




