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恋愛編 第17話「美味しい料理を食べたら、見たことない自分がいた」

恋愛編 第17話「美味しい料理を食べたら、見たことない自分がいた」


カレーライス、食べたい。

スーパーマーケット。


ルウの成分表示を見る。

油脂と小麦粉が大半。

高カロリー・高脂質・高塩分。


ルウを使わずにヘルシーに作ろう。


100円均一のコーナー。

クミン、ターメリック、コリアンダー、レッドペッパー、カレー粉。

スパイスを購入。


自宅。

今日は頑張って料理をする。

しかし。

2工程以上あると、私の脳は0.5倍速になる。

全部入れれば効能も最大化されるはずだ


※ここで「炒める」という物理的な工程を、合理性の名の下にカット。

ただのお湯にスパイスをぶち込む。


結果。

薄いカレー風スープになった。


お米に、このカレーをかけても、お米は真っ白いまま。

ただスープが沈んでいく。

思ってたのと、違う。

とろみも、無い。

片栗粉が必要だった?


とりあえず食べる。

——不味い。

特に底。

100円均一で買ってきたスパイスは。

底で茶葉のように開いて——ジャリジャリ。


舌触りもひどい。

普通に不味い。

しかし。

食品を捨てるなど、できない。


ジャリジャリの不味いカレー風の液体を流し込む。

料理は苦手だ。


先日の夕凪くん作、美味しいカレーを思い出す。


私にできるのはルウを使うことぐらい。

ルウ、最高だな。


***


夕凪くんから連絡が来た。 「今から持っていくね」


今月の試食会はデザートだった。

ピンポーン。


ティラミスだ。


「麗子さんに感想もらったら、すぐ帰るよ」

「分かりました」


夕凪くんは、私が半分食べているぐらいで帰った。

私が食べている時。

夕凪くんはわずかに目が見開く。


何だろう。

ティラミスを食べ続けながら。

私は、鏡を見た。


「・・・・・・誰?」


驚きのあまり固まる。

満面の笑みの自分がいた。


完食後。

無言で正座していた。


2時間後。

写経していた。


***


翌日。

夕凪くんに容器を渡しに行く。

私の顔を見て。


「昨日のティラミス、甘さ控えめのほうが良かった?」

「・・・おかわり、をお願いします」

「そっちなんだ」

「・・・・・・っ!」


夕凪くんよりも。

私が自分の発言に驚いていた。


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