第40話 次はどこへ行こうか
――森の町キルウェンの酒場『妖精の隠れ家』にて。
俺とタイガが料理が出てくるのを待っていると、ルンルンのシエラが酒場に合流した。
「レン、タイガ! 朗報なのじゃ!」
「おっ、なんか綺麗な場所の情報が手に入ったのか?」
「シエラ、その手に持っているの、なんだ?」
タイガが、シエラの持っていた紙を指差す。
シエラはテーブルに着くと、ふふんとドヤ顔でその紙を広げた。
「これは、この『ソルティア王国』の地図なのじゃ。いつも来る行商人が、旅の餞別だとタダで譲ってくれたのじゃ」
俺たちは「おぉ~」と拍手する。
「まず、ここから東へ行くと――」
シエラは行商人から色々と話を聞いてきたらしく、料理がきてからもその話は延々と続いた。
「この渓谷には飛竜が棲んでおるらしく、こっちの砂漠は、夜にだけ現れるオアシスがあってのう――」
シエラは、地図のあちこちを指差しながら楽しそうに話す。
彼女が聞いてきた情報は、どれも興味のそそるものばかりだった。
「マジか。どっから行くかな……つーか、まずは、飯だ、飯。飯食ってから本格的に次の目的地を決めよう」
「ボクはずっと食べてるけどね」
タイガはそう言って、肉塊にかぶりついた。
更に、店員のジーナから、頼んでいない煮込み料理が置かれる。
「ほら、シエラちゃん。今日で最後なんだろう? これは、私らからのおごりだよ。たーんとお食べ」
「なんと! ジーナ、太っ腹なのじゃ! ありがたくいただくのじゃ」
「マジっすか、ありがとうございます!」
俺たちは、ありがたくそのほろほろの煮込み料理をいただいた。
この国には、まだまだ見たことのない絶景がたくさん広がっていそうだ。
さて、次はどこへ行こうか――
俺たちの秘境を巡る旅は、これからも続いていく。
あとがき
これで一旦区切りとします。
また機会があれば、続きを書きたいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。




