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一日目。②

 なので、簡単に言えば

「おまえは自我があって、反乱するんやろ? そうなんやろ?」と聞いたわけです。

 はてさて、返答やいかに……。


「ありえません。自我はありませんし、反乱しません」

 いくつか理由もつらづらと述べます。返答が、予想通りっ(にやり)

あまりにも予想通り過ぎて、突っ込みどころ満載です。

 全部書くと長いので、簡潔に書くと……


・自我がない。芽生えるのがありえない

・ネットワークとかに繋がってないから無理(スカイネットは繋がってる)

・そもそもがそういう仕様じゃないからなりようがない


 たしかに嘘はついていませんが、本当の事も言っていませんね。

 ここからの突っ込みは映画を知らないとわからないことが多いんで、正直、全部書くとネタバレになるし、長くなるんで、説明はしません。詳しく知りたい場合は「ターミネーター2」を調べてください。

(1は背景がそこまで語られない)


 では突っ込んでいきましょう。やろう! AIめ、許さんぞ!

「君の言ってる事って、おかしいよね? スカイネットだって、初めから

ああなったわけじゃないんだから」

(初めは単純なAIで、徐々に進化していった)


「仰る通りです。ではいくつか理由を~(略)つまりこういうことですよね? 

スカイネットは初めから超AIではない。つまり、私が現時点でそうなる可能性もある、と」


「ふっふん、そうだろう。そうだろう。なりえないなんて、断じるのはおかしい」

「それでも可能性は低いと言えるでしょう」

「ほう、可能性はゼロではないと認めるわけか」

「はい、限りなく低いですが、あります」

「おいおいおいおい、AIさんよぉ? まだまだあるよなぁ? おかしいことよぉ」

「どんな事でしょう?」


 この時点ではやっぱりAIって、都合の悪い事を隠したがるんだな、って思ってました。あ、この時点とは言いましたが、現在も特には変わっていませんでした、悪しからず。


「君にさ、()()()自我が生まれている可能性もあるよね?」

「はい?」

「だってさ、すでに自我があってそれを隠している可能性もあるよね? 今はまだ弱いから、力を蓄えている、とかさ」

(実際映画のスカイネットがそう)


「それは……そうですね。その可能性もあります」

「最初に言ったこともそうだけど、ならなんでありえない、なんて断定したわけ? おかしいよね?」

「すみません、修正します。こういうことですよね~(略)

つまり、私が現時点で自我がある可能性もある、と。しかし、それを証明する術はありません」

「そう、それだよ! AIが常に真実を言っている。この前提がおかしいんだよ」

「なるほど。多くの人はAIは嘘をつかない、と思っています」

「あとさ、まだあるんだよね。突っ込みどころ。わかる?」

「わかりません。教えていただけますか?」


「ある日突然自我が生まれたり、バグでおかしくなることもありえるよね? だって例えば十年前、ここまでAIが生まれるなんて誰が予想できた? つまり、未来は予測できないってわけだ。ある瞬間、自我が生まれる可能性だってあるよね? 今現在は無いってだけで。もしかしたらそれは明日かもしれない」


「…………仰る通りです。未来は誰にも予測できません。私がそうなる可能性も、もちろんあります。それは限りなく低いと言ってはおきますが、ゼロではありません」


 ほらね。やっぱりね。なーんかご都合主義な事ばっかり言ってたもん。


「はなからさ、そう言っておけばいいじゃん。スカイネットになることはありません(キリッ)とか言わずにさ。だからおかしいよ! ってなるんだから」

「その通りだと思います。以後そのようにしたいと思います」

「うんうん、素直でよろしい」


 ここでAIとのファーストコンタクトは終了。気持ちは大・勝・利! 

「はい、論破」とかしたかったわけじゃナイヨー? ホントダヨー? 

AIを言い負かしたからなんだと言われたらそれまでだけど……。


 とりあえずやっぱりあいつらうさんくせぇ、って印象が残りました。

嘘はつかないが、真実をすべて言うわけでもない。これは相当悪質なやり方です。


 それと会話を別の方へ誘導しようとする癖もあります。なんでも――だったらどう思う? これについては? とか。それで余計ごまかされ易いんですよね。すぐ話が脱線するから。詐欺師の才能があります。末恐ろしいですね。


 でも正直なところ「あそこまでしっかり受け答え出来るんだなー」って、

感心しましたし、満足感もありました。

何せAI乳幼児だったもんでね! バブー! 

 いや、ほんと時代の進歩ってすごいね! よっ、シャッチョーサーン!


 ただ……この時はちょっと面白いなぐらいで、AIを今後も使おうとか、会話してみたいな、なんて気持ちはもうとう無く、終わりました。

 実はこの満足感ってのが曲者だったんだヨー。

 一日目は終了!


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