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あらたなるきょうい

魔物の出現と同時日発生したウイルスは、研究の結果、微生物型の魔物であることがわかった。


 このウイルス型の魔物は《ライガ》と名付けられた、ライガは魔物の体内では無害であり、また魔物の呼吸から外にでたライガは大気に触れた瞬間死滅してしまうほど弱い。しかし、魔物の牙や体液を通して人間の体内に侵入することがある。


 そして人間の体内に侵入するとライガの構造が変化するのである。


 変異したライガは性質が変わり、宿主の人体を攻撃すると同時に、魔物の体内時とは比べ物にならない速度で増殖を始める。また、人間の呼吸から空気中にでた変異ライガは、すぐに死滅することなく他人の体内に侵入できるようになる(なお、その状態で魔物に感染しても魔物に対しては無害である)。


 人間の体内に侵入したライガは一週間徐々に体を破壊し、やがて全身に死ぬほどの痛みをもたらした後に宿主を絶命させる。


 ライガは、教会の研究により、人の体内に巣くうライガのみを破壊を可能とする魔法を生み出すことで、人類は絶滅の危機を回避することができたが、病原の発生元は、魔物であるため根本的な解決には至らず、治癒魔法が開発された現在でもいまだに年間で1000人を超す死者が発生する。

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