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汚物は消毒だ!

この日、この世界にはじめて二人と二匹で家の敷地外に出て遠征探索に出発し、先頭にはラスター後方にウインクが周囲の状況を確認し索敵して俺の後にサクラが付いてきて、注意深く森の中を進んでいた。


「お兄ちゃん!初めての森探索だよ!緊張するね!」

「ラスター達が居るから安心して進めるな、俺達だけだと敵に襲われたときに何にも出来ないかもしれないから、サクラも周りには良く注意するんだぞ!」

「うん!わかった!」


こんな会話をしているが、索敵はラスターとウインクがやってくれるので実際は二匹に先導してもらっているだけなんだけど。


さて、俺の装備は新たに火炎放射器が加わり、現在のステータスは下記のようになっている


【名前】シオン・ヤマノ

【LV】10→(43)

【称号】一般人/オーク殺し

【体力】200/20[+180]

【魔力】50/5[+45]

【生命力】20[+180]

【素早さ】10[+90]

【知力】116[+10]

【攻撃力】130[+1000]

【防御力】110[+400]

【スキル】DIY能力・投石LV2

【装備】地球製火炎放射器[+3000]・金属バット[+1000]・フルアーマータイプのプレートキャリア[+400]

【経験値】1,800,000/137

 従魔・インベイドウルフ(ラスターLV10・ウインクLV10)


主装備は金属バットのままだが地球製火炎放射器の攻撃力がブッ壊れ数値じゃないのかと目を疑った。


エアガンと違って実際に人を殺せそうな道具だし。


体力や生命力ステータスが上がっている関係で重そうな火炎放射器も楽々背負って移動出来るので、俺も少しは強いのかなと錯覚するけど、注意は必要だ!


やがて森が少し開けると、洞窟のような所に門番のようなゴブリン数匹がうろうろとしているのを発見すると隣でエアガンのセイフティを外しているサクラは緊張した表情で問いかけてきた。


「ゴブリンの巣なのかな?」


『ウォン!』

肯定の意味?でラスターが返答した。


次の瞬間にラスターが茂みを飛び出しゴブリンに飛びかかるとゴブリンの首元を食いちぎり一瞬で絶命するゴブリン。


異常を察知した別のゴブリンが『ギャーギャー』と騒ぎ始め、洞窟から大量のゴブリンがバラバラと出現したのだ!


「ラスターが作戦無しで行っちゃったから、俺が奴等を火炎放射器で片付ける、サクラは漏れたゴブリンを狙撃して!、ウインクはサクラの事をよろしくね!」

そう伝えるとウインクは『ウォン!』と答える。

「お兄ちゃん気を付けてね!」


「行ってくる」


火炎放射器の起動スイッチを入れモータとポンプが稼働する音が聞こえる。

茂みを飛び出した先にはすでに数百のゴブリン達がラスターを取り囲んでいた。


俺に気が付いたゴブリン多数が俺の方へ敵意を向けて襲って来る!


「汚物は消毒だぁ!!!!!」

父さん愛蔵の某世紀末漫画みたいなノリで言って見たかったこの台詞!


火炎放射器から炎が噴き出すと、目の前のゴブリン達がどんどん焼けていく

『ギャァ!!!ギャーア!!』

群がるゴブリン達に容赦なく火炎攻撃。

断末魔が響き渡り、一瞬で燃えさかるゴブリン!

続けるように巣から湧き出たゴブリンを焼却した。


焼き漏らしたゴブリンはサクラとラスターが的確に討伐。


一瞬でアイテム化したゴブリンを見ながら、ゴブリンの洞窟の方に近づいていく。


隣に寄ってきたラスターが洞窟の中にもゴブリンが居るとジェスチャーするので、洞窟の中に向け無意識に叫んでしまう。


「死にたい奴は前に出ろ!!!」


『グォォォーーーー!!』

と地響きがするような低音の叫び声が聞こえ、再び大量の足音が近づいて来るが、俺は構わず火炎放射器を洞窟内放射すると、ゴブリンの洞窟は炎に包まれ、所々にある空気穴からは炎が吹き出し、炎から逃げるように飛び出す炎に包まれたゴブリン!


その後ゴブリンの巣はしばらく燃え続けた。


ラスターにまだゴブリンが残っているのかと聞くと首を振って否定したので、ゴブリンの巣は全滅したと思われる。


『エンペラーゴブリンの洞窟は壊滅しました、経験値……』


お姉さんの音声メッセージが聞こえたので全滅確定だ。


警戒はウインクに任せて早速ドロップ品の回収するため、洞窟の中に入っていくと真っ黒に焦げた洞窟の中に無数のドロップ品が転がっている。

ゴブリンの巣でも大きめな所だったようで、宝箱を開けるとなんと金貨や金の延べ棒に宝石まで入っていたのだ!!!


中央大広間のような場所に移動すると、ここにエンペラーゴブリンなる上位種が確実に居たであろう特別大きな椅子があったりして、椅子の上には一際大きい緑光りする石が転がっていた。


俺の攻撃で姿を現す事も無く即死だったのだろうな。


一仕事終ると、再びラスターがあっちに行きたいと袖を引っ張るので再び探索を始めると、今度はオークの集落らしき物を発見。


木材や木の枝を器用に組み合わせた粗末な家が建ち並び結構大きな集落だ。

武器を片手にウロウロしているオークを発見しラスターが飛び出すと、さっきと同じパターンで俺も続く。

遠方からサクラがオークを狙撃すると、次々とオークが倒れていく


俺も火炎放射器でどんどんオークの住居とオークそのものを火だるまにした。

ほとんどのオーク達は何が起こっているのかも理解できないまま討伐された感じ


最後になったのは集落の中心部にある一際デカイ小屋から出てきた凶悪そうな顔つきに筋肉ダルマな真っ赤なオークが相手だ!


火炎放射器全開!と思ったら、

炎が止まった。

しまった!燃料切れだ!

そりゃ集落を焼いていたのだもの、燃料切れになって当たり前。

俺は火炎放射器を下ろすと、金属バットに持ち代える


ラスターが援護してくれているので真っ赤なオークはそちらに気が行ってしまっていて、俺の相手まではしていられない感じ。


赤いオークの隙を見つけ、そのまま赤いオークの胴体目がけて金属バットで殴りつけると、真っ赤なオークの体が分断され引きちぎれ、真っ赤なオークは絶命する。


『レッドオーク集落は壊滅しました、経験値…』

音声メッセージと共にオークの集落も全滅した


俺とサクラはドロップ品の回収を急いで始める。

オークの場合は金目の物が無いけど集落だから何かしら有るかもしれないと期待して

住居内を探すと、レッドオークの住んでいた住居には武器や宝箱があり、その中にはやっぱり金銀財宝が入っていたので戦利品として頂くことにしよう。


現在のドロップ品・戦利品合計はこんな感じ


緑光りする石 大×182個

緑光りする石 中×190個

緑光りする石 小×1348個

腰巻き 1300枚

金貨 2500枚

銀貨 1390枚(10枚地球へ)

銅貨 1390枚(10枚地球へ)

錆びた剣や武器類が850点ほど

綺麗な剣や武器類が230点ほど

小瓶に入った液体が三種類ほどあり425本

中瓶に入った液体が三種類ほどあり45本

レッドオークの睾丸×2個

オークキングの睾丸×90個

ハイオークの睾丸×80個

オークの睾丸×30個

金の延べ棒 ×20本

宝石 ×200個

赤く光る剣

赤く光る盾


これらは全部ゴミ袋に詰めて持って帰ることになる。

せっせとサクラと一緒にキャリアカートに投げ込んで、他にはオークやゴブリンの棍棒や石斧と価値が無さそうな武器もあったけど持ちきれないので今回は破棄する事にした


「お兄ちゃん!今回は初金貨や宝石があるよ!」

「早く母さん達の所に送って調べて貰う必要があるな!」


ようやく普通に金になりそうな物をゲットだ。


それにしても金属バットが異常に強くて驚いた、レッドオークが即死だよ!確か攻撃力1000だったけどね


火炎放射器で思いつくのが「北斗の拳」でした、今回はそのネタを使わせてもらっています。



ご一読いただきありがとうございます


面白そう!続きが読みたいと思いましたら


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よろしくお願いいたします!!


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