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食料問題

学園生活が始まって一週間がたった。

あの日以来殿下やカノンと会わずに快適に過ごしている…訳ではなく。一週間たってもいまだに休み時間になれば私たちのクラスに遊びにきている。


今もこうして殿下は私の前に優雅にすわっているのだ。

テオ(テオドールは長いからテオってよんでる)が思い出したようにいった。


「今度作文の発表会があるね」


そういえばそんなものもあるっていってた気がする。


「たしか何についてかいてもいいんだよね」


「ああ」


みんな何について書いたんだろ。ちょっと気になる。


「私は『戦争と平和』について書いたわ」


おお。さすがヒロイン。ヒロインっぽいな。


「リリスさんは何にについて書いたの?」


え、そこで私にふるの?目がギラギラしてるのがちょっと怖いんですけど。


「私は『我が国の食料問題』について書きました」


「…それは興味深いな」


殿下、急に興味示しだしたな。びっくりしたんですけど。


「どんなことかいたの?」


私が驚いて殿下の方を向くとカノンが殿下の前に突然立ちふさがった。うん、わかった見ないよ。見なければいいんでしょ。

私はからだの向きをもとに戻した。


「みなさん、現在の我が国の食料状況について知っていますか?」


私が質問すると真っ先に殿下が答えた。


「ああ。全体の半分は自国の生産で賄えているが、残りの分は他国の輸入に頼ってしまっている」


さすが王太子。自国の内情をちゃんと把握している。


「はい、そうです。しかも他国のから輸入している分が年々増加傾向にあります」


「それだと何がいけないの?」


カノンがこてん、と頭を傾げた。

まだわかんないのかあ。


「大有りです。ではもし、戦争がこの国と隣国で起こったとしてその国が我が国の輸入国だったとしたら、当然食料はもちろんその他の物資も送られることはありません。そうなると、我が国の食料は国で生産できる半分だけとなってしまい、食料不足という問題に陥ってしまうのです。これは戦争の相手国が輸入国でなくても同様です」


「どうして?」


「では相手国が輸入国ではなかったとして、戦場,戦争中のこの国に誰が危険をおかしてまで近づこうとするでしょうか」


「…」


「だからこの問題は解決しなければならないのです」


「それでも、そうだとしても戦争は起きないわ!!」


「起きなかったとしても起きないという確証はどこにもありません。ですから備えるんです。そうなってしまったときのために」


「でも、戦争はいけないわ」


なにも戦争しようって言ってる訳じゃないし。今までの話をちゃんときいてたの?この子は。もうダメだ。我慢できない。


「だったら、このまま何も対策を打たずにいたとしてもし輸入国で干ばつや災害が起きてしまったらどうなると思いますか?それでカノンさんが言ったように何も対策を打たなければ、国民の半分以上が食料がなくなり飢餓に陥るんですよ?戦争でも災害でも結局はこの問題に陥るのです。国民がどれだけ犠牲になってしまったとしてもそれでもあなたは今打てる対策を打たなくてよいと言うのですか?」


「…」


…黙っちゃった。カノンは泣き出しそうな顔をしてるし、なんか罪悪感が。それでも私は悪役令嬢だから優しい言葉をかけるつもりはない。


沈黙を破ったのは殿下だ。


「今打てる対策とは具体的にはどんなものだ?」


あ、やっぱりそこ気になります?

まあ説明するつもりだったからいいんだけど。


今打てる対策と大げさに言ったが実はそんなに大げさなものではないのだ。

みなさんもどんな対策があるのか考えてもみてくださいね。

そしてできればですが、どんな意見があるのか気になるのでこの作品の感想欄なり私に直接メッセージを送るなりしてくれたら嬉しいです!

次回もお楽しみに。



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