第6話 俺様のダンジョンツアーと踏んづけた○ん○
次の日の朝、俺様は赤毛の女の子を引っ張って来て、干物の木箱を開けてもらった。残っていた干物をポイポイっと収納に入れたら準備は完了なのだ。
よし、行ってくるぜ!
たたたっと走って、ギルドの前に止まっていた馬車の荷台に飛び上がった。
昨夜のメンバーと、もちろん臭い人も居たのだ。
「あれ? みーちゃんも行く気なのか? メンバーには入ってないんだがな」
もちろん行くのだ! 俺様は荷台で爪をガシガシして気合を入れる。
「み。。みーちゃんさんも行くのですか・・・ひぃ・・・こっちに来ないで」
シスターが荷台の端の方に逃げていく。俺様は気にせずに近寄って膝の上に座り込んだ。
「ウェル! ダニー! なんとかして! あなた達、ヌコは好きなんでしょ? ほら、早く!」
でも、ダニーとウェルは笑って見ているだけだ。とにかく俺様はここに座ることに決めたのだ。
シスターが青ざめて固まったまま、馬車は出発した。
町を出た馬車はごとごとと街道を進んでいく。
とにかく揺れて落ち着かないからな、人の上に座っているのがいいのだ。でも、臭い人達は固くて居心地が悪いからな。シスターの上が柔らかくて一番いいのだ。
でも、いつまでもシスターが固まっているから、サービスして顔を舐めたり胸にスリスリしてあげたのだけど、やっぱり固まっているのだ。
見かねたのか、ウェルが近づいて来た。
「シスター、このフルール・ド・ミューズリーを見て下さい。昨日みーちゃんがすりすりしてくれたんですよ。ほら」
シスターがウェルの革鎧の葉っぱマークにそっと触れる。
「そうでしたね。みーちゃんを膝に乗せるのも修行の一つでしょう」
そんな大層なことになっているの? ま、俺様には関係ないけどね。
俺様がシスターの膝の上で丸くなって寝ている間にダンジョンの岩場に着いたみたいだ。
「さて、いくぜ」
臭い人とケニーを先頭にダンジョンに入っていく。魔術師のベリルに続いてウェルとシスターと最後にダニー。俺様はウェルの背中に乗せられた。
今日はゴブリンを見つけたら、臭い人とケニーが競争するみたいに倒して行く。後ろの3人は暇そうだ。
「ガハハハ どんどん行くぜ」
「うるせー、笑ってないで進め このやろ」
先頭の二人はやかましいから、よけいに魔物が寄ってくると思うのだ。
ふと、シスターが立ち留まった。
「ガイルさん、このダンジョンで何かしましたか? なにかしら清浄な気配があります」
「そこか? べつに何もしていないが・・・
あ、そうだ、みーちゃんが○んこしてたとこだ」
すまん、岩肌だったから埋めるのあきらめたんだったわ。シスターが踏んづけた? すまんのだ。
それからも特に苦戦することなくダンジョンを進んで4階層目までたどり着いた。
「このあたりから、ゾンビオークが来るぞ」
「ちっとは楽しめるか?」
4階層目もどんどん進む。角を曲がるとゾンビオークが居た。
ガイルが大きな包丁で切りかかったけど棍棒で止められた。蹴飛ばして倒れたところで首を切り落とす。
「ゾンビオークにしちゃ、ちと手強いか」
「数が出るからな、気を引き締めろ」
また少し進んで、ゾンビオークが3体。
「アイスランス!」
魔術師のベリルの声が響いて、氷の塊がゾンビオークに突き刺さる。残った2体を臭い人とケニーが倒す。
「ベリル。温存しとけよ、この先が本番だ」
「暇なんでな。まあ心配するな」
何度もゾンビオークを倒しながら、五階層から最下層への階段にたどり着いた。
「やっとネクロマンサーにご対面だ。スケルトンがわんさかと来るからな。
ベリルは支援と回復を。シスターは浄化の準備ができたら教えてくれ。
ダニーとウェルはシスターを死守、やばくなったらシスターを連れて逃げろ。
みーちゃんは・・・まあ適当に隠れといてくれや」
「おいガイル、このヌコ本当に大丈夫なのか?」
「心配ねえぜケニー。いざとなりゃスケルトンくらい倒すだろ? みーちゃん」
「冗談だろ? ヌコだぜ?」
「みーちゃんは、強くもないが、弱くもないぜ。まあ、おまえも見たらわかる。
じゃ、行くぞ。シスター、剣に祝福を頼む」
シスターが静かに歌を唱えた。ふんわりとした光が包丁に吸い込まれていった。
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